表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

逆転

 ボッサンとユオに、RJの部下たちがジリジリと迫っていた。

ボッサンは周りを見渡して、ダンボールの中の新聞紙を見つけると、手早く丸めてメガホンにして、天井に向けて言った。

「こちらは川口警察だ!倉庫の周辺は完全に包囲した!武器を捨てて降参しなさい!」

声が倉庫全体に響きわたると、部下たちはキョロキョロしてビビり始めた。

「ユオ、奴らが撃ってくるまで撃つなよ」

ボッサンはホルスターから44マグナムをスラリと抜いた。

ユオもニューナンブを抜いて構えた。

「撃て撃て~!」

RJのかけ声で、部下3人のMP5が一斉に火を吹いた!

ボッサンとユオが隠れてる木箱はたちまち穴だらけになる。木の破片が上から降って来る。

ボッサンはチャンスを待っていた。

部下3人はあっという間にマガジン一本撃ち尽くした。

3人ともマガジン交換。

するとボッサンは、ユオを木箱の外に蹴り飛ばした!

「わ!何すんの!」

部下たちはマガジン装填!コッキングレバーを戻してユオに銃口を向けた!

次の瞬間、ボッサンは箱の反対側に飛び出して部下3人に向けてトリガーを引いた!

見事命中!3人は吹っ飛んだ。

それを見ていたRJは、倉庫の外に逃げて行く。

そして車の走り去る音。

ボッサンは額の汗を拭って立ち上がり、ユオに声をかけた。

「大丈夫か~」

ユオは腰をさすりながら立ち上がり、ボッサンに文句を言った。

「ボッサン、ひで~や~」

「上手くいったろ?」

そう言って銃をホルスターに回さずに戻した。


 

 応援を呼んで、部下3人を逮捕(急所を外してあった)。武器も押収。

大井埠頭周辺に非常線を張ったが、RJは捕らえられなかった。

署に戻ってデカ長に報告して、ユオは自宅に向かった。

ユオはアパートで1人暮らしを始めて1年になる。

アパートの階段を上がりながらユオは思った。

「今日は結構活躍したな」

ドアの鍵を開けて中に入る。

ドアを閉めた時、後ろに気配を感じた。

とっさに振り返った!

バチバチバチッ!

ユオはその場に倒れた。

その足元には、スタンガンを持った男が笑って立っていた‥


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ