威嚇
「お~?ジェイソンがM4カスタム持ってこっち来るぞ。う~んと?ドットサイトにサプレッサー付き。ドコ製のガスガンだろ」
ユオは身を乗り出して興味津々で言った。
「ユオ、バックしろ!」
ボッサンは迫ってくる2人組を見ながらユオに言った!
ジェイソン2人組みは、M4カスタムのコッキングレバーを引きながら、ゆっくりと歩いて来る。
「バカ!早くしろ!」
ボッサンが怒鳴りながら見ると、ユオはコラムシフトをガチャガチャやっていた。
「先月免許取ったばっかだから。ちょっと待って、え~っと‥」
ジェイソンたちが立ち止まりM4を構えた時、ボッサンは助手席からコラムシフトをバックに入れていた。
ユオをドアに押しのけ、長い?足でアクセルを思い切り踏み込んだ。とたんにホワイトリボンタイヤが悲鳴を上げる。
ハリウッド映画さながらに白煙を上げて猛然とバック!と同時にM4がフルオートで火をふく!
フロントガラスが蜂の巣になってガラスの破片が降って来る!
「わ~!実弾だ~!」
「ったく!ダイハードじゃねーっつーの!」
フル加速からフルブレーキ!と同時にハンドルを思い切り切る!凄まじいスキール音!
シフトをドライブに叩きこんでフル加速!車は見事なバックスピンターンを決めて加速していく。
ジェイソンたちは走って追いかけて来る。
「頭下げてろ!」
途端にリヤガラスも蜂の巣にされる。
車は住宅街をフルスロットルで走り去った‥