表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/15

潜入

 倉庫の影に隠れるボッサン、ユオ、モリモリ。

正面には、貨物船“ジェニー”が停泊している。

人影は無し。

「どうするの?」

「行くか!」

「行くんスか?」

「行かないの?」

「行くだろ!」

「行くよね」

「行きたい?」

「行きたくないけど」

「行きたくないけど?」

「行くしかない!」

「行かなきゃ!」

「よし!行くぞ!」

「吉幾三?」

「違う!」

「じゃあ千昌男?」

「ふざけるな!…鳥羽一郎だ」

「誰それ?」

「知らんのか」

「知らないよ」

「知っとけ!いくぞ!」

闇に紛れて貨物船に近づく3人。

船に掛かる橋をゆっくり渡り乗りこむ。

甲板から船内へ入る。

銃を抜く。

「何処にいる?」

奥に進んで行くと、ドアが開いている部屋がある。中は暗い。ボッサン、ユオ、モリモリの順に入る。

しんがりのモリモリが

「ひぇっ!」

「しーっ!静かに!」

「背中をつつかれた。」

「なに?」

蛍光灯がパチパチッと点いた。

いつの間にかAK-47を持った3人の部下に囲まれていた。

モリモリは、もう1人の部下に銃を突きつけられていた。

3人の部下の後ろにデブがいる。RJだ!

「残念だったな。俺を捕まえられなくて」

ボッサンたちは銃を取り上げられてホールドアップ。

ボッサンはRJを睨み付けて言った。

「お前を絶対捕まえてやる!」

「ま~た始まった。この状況でよくそんな事が言えるな。お前らの処分は香港に着いたら考える。それまで下の倉庫にぶち込んどけ!」

ボッサンたちは手錠を掛けられて、倉庫に入れられた。

「大人しくしてろよ」

ドアを閉めて鍵を掛ける。

遠ざかって行く足音。

ユオはボッサンに聞いた。

「どうする?」

ボッサンは頭を抱えて言った。

「最悪だ!」

モリモリは腹をさすって言った。

「腹減った‥。」

薄暗い倉庫の中はヒンヤリとしていた。

と、その時

部屋の隅で何かが動いた!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ