作品状態:了と未了
【了と未了】
文芸と言うコンテンツは、「未了」という状態を持つ。
完成作品のみを投稿するという発想。これはtinamiだけではなく、画像系・動画系SNSでは当然の如き発想。しかし、小説には「書きかけ」「未発表」「執筆中」などという概念・段階が存在する。
了と未了。画像には、スケッチやラフという「完成品」「終了体」「完了体」も存在する。これらは、未完成ながらも「了」へと分類される。しかし、公開する小説は、後から修正することがあっても、「未完成」という公開状態は存在しえない。未完成の小説は、「書きかけ」あるいは「連載中につき未完」という未公開/継続状態になる。ここで、両者合わせて「未了状態」と呼ぶ。
即ち、文芸は未了段階を二つ持つ。「書きかけ」と「未完結」である。書きかけが私的な未了であり、未完結が公的な未了だ。そして、小説SNSは、小説だけが持つ二つの未了状態をも操作・管理できるように、設計されるべきだ。
言語的には、「完成」と「完結」の違いだろう。コンテンツの終了を示す語が二つあり、それぞれニュアンスが異なる。
「なろう」の要の機能である「連載」という区分は、tinamiには存在しない。従って、tinamiでは完結/未完という検索も不可。tinamiでは、投稿した作品は投稿した瞬間に全てが完結する。tinamiが扱うコンテンツには、未完という区分は存在しえない。さらに、短編/長編を示すような、物語の長さでの検索もできない。これらの難は、それ自身が単体でも完結する画像というコンテンツを、tinamiが主に取り扱っているからだ。
小説だけでなく、漫画もこの「連載」という区分がある。そして、漫画にもジャンル/カテゴリによる「硬い」「固定した」分類があってもいい。漫画は、画像と言うよりも小説・物語の方に近い。従って、分類や検索の方法論は小説SNSに似せるべきだ。
【予約投稿】
また、書きかけという「未投稿」「未了」という区分は、同時に「予約投稿」という作業――ユーザによるコンテンツへの作用や働きかけ――の可能性をも現出させる。この機能はblogでは一般的であり、そして、画像SNSではほとんどありえ無い。小説や漫画は一日ごとあるいは数日ごとの連載もあって然るべき、そして書きためて順次発表するという手段も採れるので、「予約投稿」は必須となる。
【修正】
手直し/修正作業の有無。コンテンツによって、完成の度合い・意味合いが異なる。後から手を入れる作業が楽か/あるかどうかも違う。テキストは、後から手を入れて改良・削除などするのが楽であり、修正も頻出する。あるいは、修正作業が歴史的/文化的/慣習的に認められているかどうか。
修正のコスト。ブラウザ上での修正コスト。画像・音声・動画などをブラウザ上で修正・手直しするのはめんどうくさい。しかし、ここでその対象がただのテキストファイルとなれば、ブラウザ上での編集が楽。だからこそなろうには『改』というインジケータが存在する。




