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第三層攻略

 先に言っておくと第三層攻略は簡単だった。問題が一つあっただけで。


 森林ステージで、ところどころに【コボルト】という、犬と人をかけ合わせたようなモンスターの村が点在していた。


 俺は【探知】【隠密】【消音】を使いながら、静かに丁寧にコボルトの命を狩り取っていく。村を潰せば、次の村へ。スキルと高いAGIで俺の狩りは効率が良い。

 そういえば、パーティー組んでるとEXPは頭割りで等分されるらしい。ソロの俺はその点でも効率良いな。


 森の中を進んでいくと何かの声が聞こえてきた。どうもコボルトではなさそうな雰囲気。


「…て、やめて!」


 うーん、若い女の子の声だな。レベルが足りないまま第三層に降りちゃったとかか?興味が湧いたので近づいてみる。


「やめて!お願い!誰か助けてっ!」

「もう諦めろって。お仲間は死んで周囲には人の気配なんかねえよ。俺は【探知】スキル持ちだぜ?」

「そうだよ、諦めて俺らと気持ち良くなろうぜ」

「やだ!やめて、やめてよ…」


 わお、男パーティーが女の子を襲ってるところに遭遇してしまった。しかも女の子の仲間は殺されたっぽいなこれ。


「誰か助けて…誰か…お願い…」


 どうしよっかなー。放置してもいいけど、寝覚め悪いか?とりあえず【探知】で男達の実力を測る。

 俺から発生した波紋が男達に向かい、反射して帰ってくる。うん、こっちの【探知】には気付かなかったみたいだな。そんで実力は…俺より格下。レベル2個くらい下なんじゃないか?

 なんでこんな雑魚がイキって他パーティー襲ってんだか。


「よし、やるかぁ」


 俺は覚悟を決めた。なにって?人を殺す覚悟さ。

 俺は利己主義なので、得られる利益は他人から奪ってでも得る。倫理観?物心ついた時から機能してないよ。


 【消音】と【隠密】が機能してるのを確認してから、【分身】を木陰に置いて針を【投擲】する。そんで【加速】を使って即座に移動し、男パーティーの背後を取る。


「なっなんだ!?痛えっ!」


 俺の放った針は想定通り男の一人の右手首に刺さった。長剣使いっぽいので利き手を潰したのだ。


「攻撃!?【探知】には反応無かったぞ!」

「どこからだ!」

「待て…居たぞっ!」


 予想通り【分身】が探知に引っかかった。【分身】はスキル使えないからな。


「あそこだ!殺せ!」


 男達が分身体を追いかけるが、高AGI型の俺の分身には追いつけない。分身体は持ってる針と投げナイフで男達を撹乱する。


 ここからが俺の出番。一番足の遅い魔法使いっぽい奴に後ろから迫り【致命】を使って首を斬り付ける。何の抵抗も無く頭と胴体が離れる。


 男達は三人に減ったことに気付いてない。次は重装備の奴。こいつは鎧で首回りを守っているので、ゴブリンナイトを狩った時と同じく、背中に張り付いて頭を強引に持ち上げる。すると兜と鎧の間に隙間が出来るのでナイフを差し込み喉を裂く。


「なっ、がふ…」


 ガラァンという音とともに重装備男が倒れる。そら重装備なんだし音も出るか。


「なっ!二人いやがったのか!」


 前方の二人はようやく俺に気付いたらしい。もう遅いけどな。分身体合わせてニ対ニ、こっちのが高レベルだ。相手は長剣使いと細剣使いの軽装二人。俺と分身体が挟み込むように相対する。


「一応聞くが、降参してギルドに自首する気はあるか?」


「自首だぁ?するわけねえだろうが!」

「メンバー殺しやがって!仇討ちだ!」


 だよなぁ。そうなるよな。俺も見逃す気は無いもん。

 邪魔なんだよねこういう奴ら。なんかこう、自室に虫が出た時みたいな不快感。さっさと処理しないと目の前のことに集中出来ないっていう。


 そんじゃ、死ね。


 長剣使いの右手首には針も傷も無い。ポーションで回復したんだろうな。

 俺は【隠密】を使って隠れる。さっき【探知】で分身体しか気付かなかったあたりスキルレベルはⅠだろう。


「なっ、消えた!?」


 細剣使いを分身体が相手してる間に長剣使いを殺す。相手が一瞬でも俺を見失った時点で終わり。高AGIに【加速】を乗せて、まっすぐ行って喉にナイフを差し込むだけ。ついでに両手の腱を切っておく。ポーション使われたら面倒だし。


「がっ、ぐえ…」

「おい!もうやられたのか!?」


 おいおい余所見はマズいよ細剣使いくん。分身体がすぐさま近寄り細剣を持つ腕を断ち切る。そしてそっちに意識が向いた瞬間、【加速】と【致命】の乗った一撃が首を貫通する。


 ドサッと細剣使いが倒れる。ピコン。一応【探知】で周囲を確認。人に見られてはなさそう。俺以外にも【隠密】使いいたら怖いし、今後はもっと【探知】使ってスキルレベル上げようっと。


 長剣使いと細剣使いと重装備の身に着けてたポーチを漁る。おおっ、コボルトの魔石そこそこ持ってんじゃん。ありがたく頂戴するよ〜。


 魔法使いの死体のところまで帰ってくると、襲われてた女の子が号泣してた。そんなに大声で泣いてるとコボルト呼び寄せるだろうに。

 まあ俺には関係無いので魔法使いの死体を漁ってその場を去る。【隠密】使ってるから女の子には気付かれない。


 とまあ強姦未遂案件はあったものの、第三層にはボスもいなかったので無事攻略。第四層への階段を見つけた。


 そういやさっき、細剣使い倒した時ピコンって鳴らなかったか?と思いステータスを見てみると…レベル上がってる!


 もしかして人間って…EXP美味しい?

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