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One Apple  作者: 胡瓜パフェ
第三章 傲慢・暴食
16/26

幻影③

北と南に分かれぶつかり合う2つの国。

友、家族、故郷、全てを失い、ただひたすら復讐だけを願う少女とその仲間、そしてその敵。

そんな人間たちの人生を描いていく物語。

事情を聞いたレインとレヴィンは衝撃を受けていた。

こんな時に助けてくれる大人が欲しかった。

改めて、マモンの存在の大きさを知った。


「もう、どうするんだよこれ…」


サクラが今にも泣きそうになった瞬間、

ドアが開いた。


「作戦会議のお時間よー!って、え…」


元気いっぱいで入ってきた

アスモデウスが気まずそうな顔をする。

気まずい時間が流れた。

とりあえず事情を説明することにした。


「ハイドちゃんね。

相当な境遇だってマモンくんが言ってたわよ。

マモンくんが前に大将軍の集まりで

作戦が失敗した時に4人のことをどうか頼むって

なんだかみんなの境遇とか長所短所をひたすら…」


3人は驚いた。マモンのことを力が無ければ

ダメ人間だと思っていたからである。


「それでなんだったっけ…ハイドちゃんは

南国の貴族出身って聞いたわよ…

でも追放されたからひたすら生きるために裏社会で

活躍して出世したとか、苦労するね…」


3人にとって初耳だった。

全員で生まれの話をすることはあったが、

ハイドはいつも、ちょっといい生まれ。

と言うだけであった。


「あとは、繊細らしいからあんまり追い詰めないで

ってマモンくんは言ってたわよ。

なんでマモンくんって人の事そんなに

見えちゃうのかしら。イケメンすぎるわ。」


本人から聞いた訳でもない話だったために、

余計聞いていて辛かった。

だが、話の途中でドアからノック音が聞こえた。


「アスモデウスさん、気をつけてください。

幻覚使いの可能性があるんです…」


「大丈夫よ〜これでも大将軍だもの。」


アスモデウスがドアを開けた先には、、

ハイドがいた。

それも、頭を直角90°に下げていた。


「ごめんなさい!!!」


全員は何が起こったか、わからなかった。

アスモデウスが言った。


「ゆっくりでいいわ。聞かせて頂戴。」


「多分アスモデウスさんが来たってことは、

私の過去知りましたよね………

私は、弱いんです。弱くて弱くて、

ただただ、無力なばっかりに連れ去られて…」


ハイドが言いかけた瞬間にアスモデウスが動いた。


「【色欲のコットン】!」


なにか綿のような物をハイドの頭にぶつけた。

すると、その綿は突然弾けた。

ナイフが1本床に落ちた。


「やっぱり、幻覚で見えないナイフを投げてたのね」


レインが状況を理解して動き出す。


(ナイフが飛んできたのは恐らく上から…)


すると、アスモデウスはレインの首元に綿を投げた。

その綿は一瞬にして弾けた。


「お願い!私が何とかするから皆は家に隠れてて!」


アスモデウスがそう叫んで外に出る。

レインは冷や汗が止まらなかった。


(気づけなかった…完全に足を引っ張った…)


サクラがハイドに尋ねる。


「ねぇ、昨日は何があったの……?」


「それを知る必要は無い。」


玄関から真っ黒な服を着た人間が入ってきた。

その後ろには、ナイフが何本も突き刺さって

倒れているアスモデウスの姿があった。

全員は戦慄した。

能力紹介その10

異能力【リン】

攻撃力……2

俊敏性……5

防御力……2

技範囲……4

隠密性……2


5 高い ↔ 低い 1


〈能力者のひとこと〉

趣味はドライブでカルくんとは幼馴染で、

えーと、食べるのが好きで…ゲームも好きでして…

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