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One Apple  作者: 胡瓜パフェ
第二章 強欲・憤怒
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憤怒①

北と南に分かれぶつかり合う2つの国。

友、家族、故郷、全てを失い、ただひたすら復讐だけを願う少女とその仲間、そしてその敵。

そんな人間たちの人生を描いていく物語。

硬化との戦いが終わっても、戦いはまだ続いていた。


「【憤怒の炎龍】」


「【強欲の加農砲】」


段々とお互い、大技を連発するようになってきた。

そんな中でサクラは一人、【憤怒の不死鳥】を

突破する方法を探していた。

何発か波動砲を撃ってみても、すぐにかき消された。


「でもこんな大技もしも他の人に当たったら

物凄い被害になるはず……私がやるしかない、

【波動】波動弾連射!」


かなりの数を撃ち込んだ。だがまたこれも、

【憤怒の不死鳥】の前には無力だった。


「小賢しいぞ虫が!」


ついにサタンはサクラに向かって火の玉を飛ばした。


「【波動】中和波!」


上手く波が炎をかき消した。


「お前中々やるな、」


サタンはサクラを見て感心した。


「お前はいつもすぐ油断するな!

異能力 【強欲のミサイル】!」


「チッ、不死鳥!防げ!」


隙を着いた攻撃だったが、【憤怒の不死鳥】を

打ち破るのは困難であった。


「そろそろ策が尽きる頃だろ?

今のうちにしっぽを巻くことをオススメするぜ」


このまま時間だけが過ぎるのは

敵国の中にいるマモンたちにとって相当不利であった

だが、マモンは期待している能力があった。


「レイン、大丈夫か?」


戦いが始まってからレインはずっと、

仇への憎しみが抑えられず、動けずにいた。

かつて負った火傷が痛む。

そこにマモンが囁く。


「お前の感情を利用するようで悪いが…

許可する。相手を刻め。」


レインの暴走を抑えていた理性が消し飛んだ。

レインは地面を蹴り、サタンの元まで跳んだ。


「はは、なんだコイツは。

【憤怒の火炎弾】」


「………【浄化】」


サタンの火の玉は、【浄化】によって生み出された

水に触れただけで消滅してしまった。


「フン、面白い能力だな。

【憤怒の炎翼】」


サタンは身体を火の羽に包み空に飛んで、

上から攻撃を浴びせようとした。


「【憤怒の炎龍】」


「…【浄化】不炎雨」


サタンが出した大技は、全て【浄化】によって

かき消されていった。

段々とサタンは違和感を覚えてきた。


「お前、俺を殺すための能力か?」


しかし、レインの顔を見ると驚いた。


「お前…あの時のガキか……!

覚えてるぜ…なんだか元国王っぽさを

感じたから面白くて生かしたやつだ。

他は死んじまったけどなぁ!」


レインの怒りは頂点に達した。


「…お前はもう…黙ってろ………

【浄化】不炎雨」


この攻撃の前には流石の不死鳥も敗れるかと

誰もか思った。だがサタンはこれを待っていた。


「【憤怒の火山】あばよ、復讐だけの燃えカス」


それに気づいたマモンは防御体勢を取った。


「まずい!【強欲の機関銃】!」


一瞬で【浄化】によって生み出された水は蒸発し、

辺り一面は焼け野原になった。


なんとかマモンや援軍たちは耐えることが出来た。

だがレインはとっさに【浄化】による防御は

とったものの体力も切れ、己の限界以上の

異能力を何発も打ったことで命の危機に瀕していた。


「お前は弱くなかったぞ。

目的に対して単純すぎて強くもなかったが」


そう言って倒れたレインに向かって火炎弾を発車した


「やめろぉぉ!!」


マモンが叫ぶが、火炎弾はすぐに発射された。


「【波動】超音波式波動砲!」


サクラの渾身の波動は火炎弾を打ち消した。

そこにマモンがかけつけ、レインを救い出した。


「お前のおかげで、あいつに切り札を使わせれた。

きっと【憤怒の不死鳥】ももう使えない。

感謝する。そして、あとは任せろ。」


マモンは巨大な機関銃を発現させた。

戦いの終わりが近づいてきた。

戦いがやっていることを知らずに部下3人と呑気に

ドライブをしている将軍がいた。

だが、【憤怒の火山】の衝撃が届いた。


「こりゃあ、戦争か?いくぞカル、リン」


ものすごい勢いで、鉄の馬車が迫ってきていた。

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