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専属メイド、ルナ・バレンタインの日常

つまらんメイド業と思ってたんだけど、天国パターンきたーってなってる


今日も始まった、リリスとのコンボ業、まあ、うちにとってはちょっと退屈な仕事だと思ってたんだけどね――リリスが相棒になってからは、それがもう天国に早変わり。つまらんどころか、むしろ楽園って感じ?


リリス、今日もマジでキレッキレに動いてる。カーテンをサッと開ける仕草とか、掃除してるときのしなやかな動きとか、あのピコピコ動く猫耳と相まって、マジで可愛い。ふわふわの黒髪と、クールな眼差しとのギャップがヤバイ。見てるだけで心臓バクバクしてくるんですけど?


で、うちはついつい声をかけるわけよ。「リリっち、今日もお疲れ~!その動きマジでカッコいいってば!」

自分でもテンション高めだなーと思いながら言ったけど、そんなんお構いなし。リリっちはピタっと手を止めて、ジト目でこっちを見るの。

「……何ゆーとんねん?仕事で褒められても、嬉しいとかそんなんないんやけど」

あの無機質なトーン、冷たい視線、マジ最高。いや、嬉しくないとか言うけど、耳の動きが微妙にピコピコしてるから、ほんとは気分いいんでしょ?バレバレなんですけど。


「だって、動きほんとすごいじゃん!掃除するだけなのにこんなカッコいい動きできる人、見たことないし!」

素直に言ったのに、リリっちは「そんなんで持ち上げても、お茶とか作らへんで?」って即ツッコミ。しかもその返しがまたキレッキレで、マジ最高。いや、どこでそんな言葉出てくるん?頭良すぎん?


それでまた、こっちも笑いが止まらなくなって、結局二人でおしゃべりしながら仕事を進めるわけ。リリスと一緒にいると、何でも楽しくなるんよね。ほんと、この猫耳ちゃん、存在が尊すぎるんだけど!


リリっちの動き、マジで早すぎなんだけど!ってか、速さの次元が違いすぎて、視界からふっと消えるんだわ。ちょっと前にふわふわの猫耳見えたなーって思ったら、もう別の場所でカーテン直してんのよ。いやいや、ワープかよってツッコミたくなるっしょ?


けどさ、うちも負けてられないからね!ここで切り札発動するしかないっしょ!狙うはリリっちの……尻尾!あのモフモフ、いつか絶対触るって決めてたんだよね。だから、油断してる一瞬――きたこれ!

ふわっふわの尻尾、キャッチ成功!


リリッチも思わず「きゃ!?」って言った、激可愛ゆす

その瞬間の感触、もう最高。ふわふわしててモフモフで……何この天国?って思ったのも束の間。ピタッと空気が変わったのが分かったんだよね。やば、後ろ振り返る気配。で、案の定……来たよ、リリっちのガチギレモード。


「何してんねん、触るなゆーたやろ!」

その低いトーン、鋭い猫目、そして怒りMAXのオーラ。いや、普通なら震えるやつでしょ?でもさ、うち的には「きたきたきたー!!」って感じなんよ。だってこのドキドキ感、半端なくない?むしろもっと怒ってほしいんだけど?


で、「バシッ!」ってビンタが飛んできた瞬間、うち、もう勝ち確だと思ったよね。いや、勝ちとかじゃないんだけど、このジンとする痛みが、なんか気持ちいいっていうか、逆にご褒美みたいな?ほんと最高かよ。


テンション上がりすぎたうち、つい叫んじゃったの。

「はぁはぁ……リリっち、もっと怒ってー!!」

自分でも、いやいや何言ってんのって感じなんだけど、止まんなかったわ。でもさ、リリっちの反応がまたヤバすぎなのよ。


「ほんま、きっしょ。変なやっちゃな。」

そう言いながら、めっちゃ呆れた顔して、ため息ついて、そのままクールに仕事戻るんだわ。いや、その冷たさが逆に刺さるんですけど!仕事に戻っても耳だけピコピコ動いてんの、完全にこっち意識してるでしょ?可愛すぎん?


いやさ、うち、リリっちのこのツンツンデレに振り回されすぎて、もう心臓やばいんだけど!これ、絶対依存するやつだわ。でもさ、それも含めてリリっちが罪深いんだよね。ほんと、どうしてくれんの、うちの気持ち!



でさ、リリっちにビンタされてヒリヒリしてる頬を手で押さえながら、ふと横見たんよ。そしたら――来たこれ!アルト……いや、正確にはアイリスたんが、じーっとこっち見てるわけ。しかも、その目よ!めっちゃ冷めた視線で、こっちのテンションにゼロ反応のやつ。

「あんた、何してんの?」って表情がまんま顔に出てんの。さらに腕組んで、わざとらしく小さくため息ついてさ――いや、これ逆にご褒美じゃない?この冷たさ、最高なんだけど。


で、うちも負けずにその冷たい視線受け止めるんよ。「いやいや、分かってないわ~」とか言いたいんだけど、もうその視線だけで刺されまくってる感じなわけ。むしろ、その冷ややかな目線で今日のテンション爆上げしちゃってる自分がいるんよね。ヤバい?いや、正常正常。


「リリっちの可愛さは、こうやって感じるもんなんだってば!」って本当はアイリスたんに説明してあげたいけど、まぁ今は分かんないよね。いつか、この気持ちが分かる日が来ると信じてるから!だってアイリスたんだって、冷たそうに見えてほんとはめちゃくちゃ優しいとこあるじゃん?それがまた良きなんだけど。


で、うちはそのまま頬のヒリヒリをちょっと楽しみつつ、リリっちのツンツンした後ろ姿と、アイリスたんの冷たい視線、両方を心のアルバムに刻み込むんよ。なんかさ、どっちも違うタイプの冷たさだけど、どっちも刺さるって何事?


そんなわけで、今日も朝からテンションブチ上げ。頬がヒリつくたびにニヤニヤ止まらんし、アイリスたんの「ため息コンボ」も心にグッサリ刺さったし、リリっちの怒り顔はまじで神やし。これだから、うちのメイド業、最高なんよ!


その日は特に何もない、いつも通りの午後。うちは、廊下をウロウロしながら「あ~、今日のアイリスたんも絶対可愛いだろうな~」って思いつつ、アイリスたんの部屋に向かってたんよ。アイリスたん、きっと今ごろ真剣に勉強してるんだろうな~って、勝手に想像してニヤけてたんだけど――その瞬間、目の端に違和感が映ったの。


そこにいたのは、見知らぬ男。え、誰こいつ?って思ってガン見したら、その男、アイリスたんの部屋の前に立ってんのよ!しかもさ、普通だったらノックくらいするじゃん?でも、そいつ、めっちゃ堂々とドアノブ掴もうとしてんの。いやいや、待って待って待って、何してんの!?ここ、あのアイリスたんの部屋だよ?許可も取らずに勝手に入るとか、ありえなくない?


もう、その瞬間にスイッチ入っちゃって、うちの中で「侵入者発見!」って警報が鳴り響いたわけよ。アイリスたんの平和を守るため、迷いなんて一切なし!サキュバス能力、即発動!うちの体からピンクのオーラがふわっと広がって、完全に「ここから先、立ち入り禁止」って雰囲気出しまくってた。


んで、その男の前にサッと立ちはだかって、ガン飛ばしながら低めのトーンでバシッと言ってやったのよ。

「お前、窓から飛べ!」


その瞬間、そいつの顔がもうおもろすぎてさ。目はパニック状態で泳ぎまくりだし、冷や汗ダラダラで、完全に「何が起きてるの?」って顔してるのよ。で、次の瞬間――なんと、そいつマジで後ずさりしながら窓に向かって行ったの!


「え、ほんとに飛ぶの!?ウソでしょ!」って思わず声が出たけど、もう止める暇もなく、その男、窓からふわーっと飛び降りたんだよね。で、下の方から「うおおおお!」って叫び声が聞こえてきて、慌てて窓の外覗いたら、そいつが手足バタバタさせながら落ちていくのが見えたわけ。いや、何これ、傑作すぎん!?もう笑いが止まらなくて、腹抱えて転げ回ったんよね。


で、うちが爆笑してるそのタイミングで、廊下の向こうからリリっちが登場。キリッとした表情で、うちの様子見ながら近づいてきたと思ったら、こう言ったわけよ。

「何してんねん?何笑っとんねん?」


思わずテンション上がっちゃって、指差しながら言ったんよね。

「リリっち、今の見た!?知らない男が窓から飛んでったんだけど!」


そしたら、リリっち、しっかりうちの目を見ながら、めっちゃ冷静なトーンでこう言ったの。

「あの男、アイリス様の家庭教師やねんけど?」


は!?家庭教師!?うっそでしょ!?あのビビリが家庭教師とかマジで信じられないんですけど!って思わず言い返そうとしたら、リリっちがさらに冷たい目でため息つきながら追い討ちかけてきたのよ。

「ほんま、いくらなんでもやりすぎやで?普通、窓から飛び降りさせるか?アンタ、ちょっと考えなアカンで。」


その真顔のツッコミがまたおかしすぎてさ、うち、笑い止まらなくなっちゃったんだよね。いやいや、窓から飛ぶ方が悪いっしょ?うち、そこまで強制したわけじゃないし、むしろ自発的に飛んだんだから!


ちなみに、肝心のアイリスたんは、部屋の中でお勉強に集中してたらしくて、この騒動のことはまったく知らないのよ。何事もなかったかのように部屋を出てきて、「あれ?家庭教師の人は?」とか言ってたのが逆にツボすぎて、また笑いそうになったんよね。


でも、これ全部アイリスたんを守るためなんだから、正義は果たされてるっしょ!リリっちの冷たいツッコミも込みで、今日のエンタメ、マジで最高だったってことで!





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