表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

生まれいずるもの

作者: 松あこ

子どもがお腹にいた時(相当前のことですが)、車に乗っていて不思議な感覚になったことを覚えています。私は車に酔い気味だったのに、お腹は気持ちよさを感じているんです(笑)。私の身体の中にいても、自分ではない「別の意思」が、自分ではない「ひとりの人間」がおなかにいるんだなぁ、としみじみ考えたものです。ちょっとおもしろかったな(笑)

君がおなかに宿ったとき


とても不思議だったんだ。


私の身体の中に


確実に私とは別の「意思」があるんだ。


確実に私とは別の「鼓動」があるんだ。


私がなにを思おうと


私がなにを考えようと


そこには確実に「生きる意思」がある。


だから私は覚悟する。


幸せになりに生まれておいで。


その為に私は君を守るよ。


その為に私は君と向き合うよ。


その為に私は君に寄り添うよ。


世の中は本当にいろんなことがある。


楽しいこと、嬉しいこと、心地いいこと。


またその逆もある。


それは、時に君を傷つけるかもしれない。


でも、君が傷つけてしまうこともあるだろう。


それは、時に君を悩ませるかもしれない。


でも、君が悩ませることもあるだろう。


そんな時も、素直に向き合うんだ。


気に病むのではなくて


まっすぐに向き合うんだ。


まっすぐに向き合って出した答えは


決して間違いじゃない。


立ち向かえたならそれでいい。


立ち向かえなかったらそれでもいい。


どちらもすごいことなんだ。


大丈夫、私がついてる。


いつだって抱きしめるよ。


いつだって私は君の味方だということ


どうか忘れないでいてほしい。


すべての経験は無駄じゃない。


どんな思いも、どんな経験も


それは君の糧になる。


それらと出会い、君が気づいた時


すべては乗り越えられて


それまでの自分のおかげで


「君という人間」が出来上がる。


それはとても素敵なことだ。


私がどんなに愛していても


私がどんなに守ろうとしても


私は「君」にはなれないから


君を動かすのは君なんだ。


どんな思いを貫き


どんな行動を貫くのか


君自身が決めるんだ。


自分の眼で世の中を見て


本当の自分を見つめて


自分の頭で考えるんだ。


なにも怖がらなくていい。


「君」という人間がここに存在する。


それは否定しようのない事実だ。


生まれてきた「君」は


間違いなく正しい。


一緒に笑おう


一緒に泣こう


一緒に怒ろう


一緒に悩もう


一緒に楽しもう


だから安心して


幸せになりに生まれておいで。

少しのエピソードから、かなり膨らませてしまったでしょうか。でも、母としての思いです。

でも万国共通すべてのひとに伝えたい思いです。

お読み下さりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ