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6話 嘆きの塔

ディーと二人塔の中を進んで行く

外から見た時よりも広く感じる 空間が歪んでいるせいなのだろうか


柱と壁以外ない空間をひたすら進んで行く

ちゃんと進んでいるのか分からなくなるが

不老不死の二人には疲れると言う概念が存在しないので気にも留めていなかった


突如周りの景色が変わる

初めに目に飛び込んできたのは屋敷の玄関ホールの様な空間に上へ伸びる階段だった

階段を登り終えると石畳の通路が伸びており壁に文字が刻まれている


汝は正しい道を知っているか

闇雲に進めば汝の魂は輪廻の輪に帰ることになるだろう


先に進むと開けた空間に出た

地面は将棋の盤面の様に仕切られ一つ一つに模様が描かれていた

手前の壁の左右には別の道が伸びている

盤面の先には上に続く階段が見える


「開けたとこに出たな」

ディーが模様の描かれた床を踏むと矢が飛んできた

「おっと なんだ」


「ディー勝手に動くと危ない

きっと間違った床を踏むとトラップが作動する」


「そうゆうことは 早く言えよ どうやって先に行くんだ」


「他にも道があるからそこに

ヒントみたいなのがあるんじゃないかな」


「いちいち探すのめんどーだな」


「僕もそう思う」

影で翼を作る

「飛んで行けば楽」


「そりゃいい」

鳥に変身する


盤面を飛び越え階段の直ぐ目の前に降り立つ 


「狼以外だと長く変身していられねーな」


次の階層に進む

目の前に大きな溝があり下に続く階段があった

底は暗くてここからはよく見えない

他に道らしい通路は無い


さっきと同じように壁に文字が書かれている


見えているものが全てではない

進みたければ器を探せ


「また 難しいことが書かれてる」


見えているものが全てではない・・・そうだ、隠されたものを見つけれられる能力があれば・・・

さっきコピーした索敵の魔法を使う

解析の魔眼を使えば能力を格段に向上することができる

能力は理解度が上がることで威力を上昇させられる、さらに能力の進化も可能である

つまりコピーした能力が低くても威力を増大させることができるってわけだ

この能力のおかげで更に詳しく感知することができた


魔力が異様に集まっている箇所が一つだけある 隠ぺいの魔法がかかっているようだ

集まっている中心部に触れると壁が透けてくる

やっぱり、この壁普通じゃない 奥に通路がある


「ディー ここ通れそう」

壁を影でこじ開け先に進む


「そんなのありかよ ったく 手の込んだ仕掛けだぜ

レゼがいなかったらめんどーなことになってたな」


次の階層に進む

それから謎を解いて進むタイプの階層が続いた

レゼ達は謎を解かずにチートな能力を駆使してショートカットしていく

30階層に着いたとき巨大な扉があった

天使のようなものが彫刻され神秘的な模様も刻まれている

模様の他に10個の窪みが円になるように配置されている何かをはめると扉が開く仕組みのようだ

扉をガチャガチャと押したり引いたりしてみたが開く気配はなかった


「開かねーな 銃で壊すか」


「待って 塔が崩れるかも 僕に考えがある」

そう言うと影を窪みに差し込んだ

レゼは影ができるものなら何でも作ることができる

今回もその能力が役に立ったようだ 扉はゴォォォォと音を立てて開いた


レゼ達が足を踏み入れるとこれまでとは様子がガラッと変わっていた

塔の中にいるはずなのに洞窟の中にいるような風景が広がり空間の

歪みがより強くなっている

振り返ると扉はすでに無くどこまでも同じ空間が広がっている


それから暫く同じ景色の中を歩いていく


「まだ着かないのかよ そろそろこの景色にも飽きてきたぜ」

飽きっぽいのかここにきて何度目かの愚直を漏らす


「通常なら着いていてもおかしくない 空間が歪んでいるせいで階層が増えてる」


「うわぁ マジかよ」

ディーは心底うんざりって顔をした


それから更に探知で階段を探しながら階層を上がっていく


現在の階層は50階 岩肌剝き出しの道を歩いていると森で遭遇した魔物に出くわした

正確には触手は無く肩の辺りから鋭い爪がついた腕が伸びている

数は十数匹


「少しは 暇つぶしになりそうだな」

ディーは歪んだ笑みを作りながら銃を錬成する

街の時より少し大きめの銃だ


ゲルの魔物はこちらに気がついたのか爪を構えながら向かってくる

銃口を向け発砲する

頭に命中するもの 爪で防ごうとするもの 体をよじってかわそうとするもの

その全てに容赦なく弾丸が撃ち込まれる

さっきとは違く命中した魔物はどろどろに溶けて消えてしまった


更に発砲してゲルの魔物の群れを蹴散らしていく

ディー一人で全て倒してしまう勢いだった


「スカッとしたぜ 歩きっぱなしでこっちはうんざりしてたんだ」

ディーのそばまで行くと本当に一人で倒してしまったようだ


この階層に着くまで魔物はおろか生物すらいなかったのにこれまでと何か違うのか


「レゼ 上に行く階段は見つかったのか」


魔法を発動する

「それが・・・無い」


「ないだぁ どうゆうことだよ」


「上に繋がる道がない」

探知を使うが階段らしきものは一切見当たらない 見渡す限り岩ばかりだ


「どうすんだよ」


「むぅ・・・天井を壊すとか?」


「さっき下手に壊すと塔が崩れるかもって言ってなかったか」


「たぶん ここは大丈夫、歪みが強いせいで塔の中とは違う空間になってる」


「なら さっさと行こうぜ」


「うん」

上層に意識を集中させる この世界のものじゃない禍々しい気配を感じる

気配を感じた場所を狙う


索敵を使った時は目を閉じていたから気づかなかったがレゼの両目が怪しく光る

リンの能力にあった雷撃を発動する 魔眼の力で最上級魔法に匹敵する威力にしてある

人差し指に雷を集め一気に放つ どこかの電気使いぐらいの威力はあるんじゃないかな

雷撃が猛々しい音とともに天井を突き破る


物凄い衝撃のあと直径十メートル程の穴が暗闇から顔をのぞかせる

軽く50階層はあったはずだか一撃で外まで突き抜けたのか陽光が差し込んでいる


「バケモノだな」


影で翼を作る

「先は長そうだから僕がディーのことも運ぶ」


「そうだな 長いともたなそうだしな」

子狼の姿になる

「これならチビのレゼでも抱えて飛べるだろ」


「一言余計」

漆黒の翼を動かし地面を離れ レゼ達は穴の向こうに消えていった

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