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63話 開かれたゲート

早苗が指示を出す

「生活向上部の部員は直ちに白緋の破壊者の無力化と拘束をお願いします」


「了解!」


「ゲートが開いてしまった今、一刻の猶予も許されません 早急にゲートを閉じる必要があります」


「私も出るしかないわね」


「はい、リリス様も精鋭部隊と共に亜神の討伐をお願いします」


「分かったわ」


「それでは皆さんお願いいたします」


装備を整えレゼとディーは窓から外に出て校舎の壁を走り降りる


破壊活動をしている者、亜神討伐の妨害をしようとしている者を次々と無力化していく

大半の者はレゼ達に反撃すらできないまま意識を手放していく


「手応えの無ぇザコばっかだなぁ!ははは!」

高笑いしているディーの無防備な背中が殴り飛ばされる


「ちっ いってぇなぁ」

吹っ飛ぶが直ぐに体勢を立て直し殴り飛ばしてきた相手を全くダメージを受けていない顔で睨む


「よぉ 決着つけに来たぜ」


「どこかで会ったか?」


「おいおい忘れたのかよ そこのチビをボコボコにしてやったデートリッヒ様だぜ」


「あ゛あ? ボコボコにされたの間違いだろ がたがた震えて帰って布団でも被ってな びびりくん」


「下手な挑発だな あの時は卑怯な魔法にかかっただけだ!あの嬢ちゃんはいねぇみてぇだし前みたいな小細工はできねぇぜ ひひひほら来な ぶち殺してやるよ」

手招きで挑発してくる


「むぅ」

影鎌を作る


デートリッヒは既に悪魔の姿になっている

「俺のとっておきを見せてやるぜ ひひひ・・・ゴクッゴク・・・ウガァァ!!」

懐から取り出した小瓶の中身を飲み干すとデートリッヒの体は獣人の様な姿に変わる

毛で覆われ、爪は鋭く伸びギザギザの歯が覗く口からはよだれが溢れている

デートリッヒが地面を叩くと衝撃でめくれあがった

レゼとディーは跳躍してかわす


空中にいるレゼの背後に回り込み腹に噛み付く

「かはっ」

噛み付かれたが強引にこじ開け脱出する

傷は直ぐに治る


「レゼ!」


「よそ見してる暇は無いよ」

ディーの頭上に帳がおり、声がする

「君の相手は私なんだからね クツクツ」


「ガルルゥゥ!」

デートリッヒは鋭い爪を振るう

影鎌で防ぎ、影を波の様に操り撹乱する


「ガゥゥ!」

火を吹き影を散らす


デートリッヒの攻撃を受け流しつつ誘い込み先ほどよりも大きな影で視界を奪い、手足を絡めとりそのまま絞め殺す

デートリッヒの死体は光の粒子になって空に吸い込まれていった


「ディー どこ?」

ディーを呼ぶが姿が見えない


レゼがデートリッヒと戦っている頃ディーは暗闇の中にいた

少女の声がしたと思ったらいつの間にか辺りが真っ暗になっている

「ちっ 何も見えねぇ」

悪態をついていると空気を裂く音がして蛇腹状の刀が飛んで来た

寸前でかわすが少し肩の服を切り裂かれた


「クツクツ かわされちゃった」

ローブ姿の人物が暗闇からぼやっと現れる


「白緋の野郎か?」


「野郎だなんて クツクツ 私はフィーネだよ かわいい名前でしょ?」


「そんなことより レゼをどうした!」


「大声出さなくても聞こえるよぉ 君が言ってる子はデートリッヒと戦ってるんじゃない? もう殺されてたりして クツクツ」


「てめぇ」


「怒った? 大丈夫だよ 死んでると思うから私が君をあの子と同じ所に送ってあげる クツクツ」


ローブを取ると薄ピンク色の髪の毛をした少女が箒に乗って浮いていた

指を鳴らすと先ほどの刀が少女の後ろに広がる暗闇から伸びてきた

「クツクツ 君はどのくらい私と遊んでくれるかなぁ?」


伸びてきた刀を避ける

「その攻撃は見切ったぜ」


「クツクツ」

パチンッ

フィーネが更に指を鳴らすと空間全体から蛇腹状の刀が伸びてきてディーに襲いかかる


「くっ」

かわしているうちに背が壁に当たった


「クツクツ もう逃げられないよ」


「どうかな」

ニヤリと不適に笑う


フィーネが指を鳴らそうとした瞬間ディーはフィーネに向かって跳躍し、ジャッカルを撃つ

銃弾はフィーネの眉間に命中した

フィーネの体は大きく反り後ろに倒れたと思ったら蛇腹状の刀に変わった


「クツクツ ざーんねん はずれ」


「ちっ 隠れてねぇで出てきやがれ」


「やだよぅ クツクツ」


パチンッと音がして刀が四方八方から伸びてくる

向かってくる全ての刀をジャッカルで撃ち落としていき

そのまま暗闇に向かって走り出した


レゼは意識を集中させる

ディーの気配を微かでも感じられるように


「・・・ディー」

気配を辿り一番強く感じる所まで行く

そこで目を凝らすと空間に僅かな揺らぎを見つけることができた

「ディー 待ってて」

空間の揺らぎに影鎌を突き立て強引に引き裂く


「ぎゃあぁぁ!」

空間の裂け目が広がり、帳が消えると肩から腰まで斬り裂かれた跡があるフィーネとボロボロのディーが姿を現した


「痛い 何が起きて・・・私 死ぬの?」

フィーネが涙で濡れた顔を上げると目の前には銃口があった


「今度は当たりだろうなぁ!」

ディーが眉間に向けて引き金を引く

フィーネは眉間から血を流し体が蛇腹状の刀に変わることはなく光の粒子になって空に吸い込まれていった


「ディー 見つけた」


「あぁ」

ディーの服は切り裂かれボロボロだが怪我は無い

レゼは制服のお腹の当たりに半円を描くように穴が空いているが傷1つ無かった


「心配かけたな」

ディーが優しくレゼの頭を撫でる

「むう」

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