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53話 鬼ノ島

「ちっ やられたぜ」


「とび丸 大丈夫かな?」


「わざわざ拐ったってことは直ぐには殺されないだろう リーデル 場所とか分からねぇのか?」


「そうっすね・・・目の前にある変わった形をした巨大な岩の方から微かな気配がするっす」


「あれか」


「とび丸を助けに行こ」


「おう とび丸は鬼巫女だからなとび丸がいるところに荒魂もいるかもしれねぇしな」


「うん」


木々を飛び移りながら巨大岩に向けて移動する

そこかしこから鬼の気配はするがレゼ達に興味が無いのか襲ってはこない、だが鬼人や鬼喰いは近づくだけで襲ってきた


「鬼は襲ってこねぇな」


「鬼は自然現象のようなものなので操るだけの思考が無いのかも知れないっす」


「そう言うことなら警戒しなくても大丈夫そうだな」

鬼人や鬼喰いが気付く前に木の上から狙い撃つ


巨大岩までたどり着くと入口には豚の鬼喰いが立っていた

「門番か? ここはサクッと殺るか」

スナイパーライフルを錬成する

狙いを定め頭を撃ち抜く 風を切るような小さな音がして豚の鬼喰いが倒れる


「行くぞ」


「んっ」


巨大岩の中は見た目よりも広く綺麗に整備された道が続いていた

中は暗いが道だけが淡く光っている

少し歩くと開けた場所に出た


「ほーほっほっほっほっほ!! ようこそ鬼神殿へ とは言っても私、つい最近初めて来たのだけれど」


「とび丸は無事なのか?」


「とび丸? 鬼巫女のことならこの先の祭壇にいるわよ 厄災の鬼人さまの大切な生け贄ですもの」


無途無を無視して行こうとするが髑髏の手が邪魔してくる


「行かせると思って? この前のお礼をして差し上げますわ」


「雑魚にかまってる時間はねぇんだよ そこを退きやがれ」

ジャッカルを錬成し突っ込む

格闘も交えながらジャッカルを撃つ


ディーが距離を取ればレゼが近づき影鎌で斬り裂く


「くっ ちょこまかと鬱陶しい!」


「こんなものか? この前の方が強かったな」

先日は6本あった腕が今は2本しかないしかも武器も持っていなかった


「うるさい うるさい」


レゼ達の攻撃に無途無の体力はどんどん削られていく


「はぁ はぁ」


「無途無 聞こえるか」


「この声は 厄災の鬼人さま」


「この声が厄災の鬼人」


「苦戦しているようだな 力を少し分けてやろう」


「ありがとうごさいますわ 厄災の鬼人さま直々に力を与えてくださる な ん ぐはっ」

無途無の腹を突き破って髑髏の腕が出てくる

出てきた腕からは禍々しい気が感じられ無途無を包み込み雰囲気が変わる

服は弾け腹から生えた腕が服の代わりをする

頭からは角が生え、肌は蒼白く目はどこか虚ろだ


「殺す 殺す 殺す 仇なすものは全て殺す」

その声は無機質に発せられた

不意に髑髏の腕が襲いかかる

さきほどよりもスピードや威力が増している


「さっきよりは良い動きになったじゃねぇか」


髑髏の腕は2本のままだが攻撃に重みが増し、動きが鋭くなる

がディーとレゼには何の脅威にもならない

ダンスでも踊っているかのように攻撃をかわし無途無の体に傷を付ける


休み無く攻撃を繰り出していた無途無が突然吐血する

レゼ達は吐血するほどの攻撃はしていない

「かはっ」


「膨大な力に体が耐えられなかったみたいっすね このままだと体が壊れて死んでしまうっす」


鬼神殿が揺れる

「はぁ はぁ もうすぐ復活なさる 完全なるお姿で」


更に激しく揺れ岩が崩れ落ちてくる

「ちっ 時間稼ぎだったか」

レゼを抱え避ける


無途無にも岩が落ちてくる、避けようとするが体が思うように動かせず 壊れた人形の様に岩と共に底へ落ちていった


ディーはレゼを抱えたまま奥の祭壇に向かう


石でできた祭壇にはとび丸が横たわり、祭壇を中心に魔法陣が放射線状に伸び禍々しい気を放っている


「とび丸」


とび丸の胸は穏やかに上下してる

「ただ寝てるみてぇだな」


2人の死角からナイフが現れとび丸の心臓を突き刺そうとする

ディーが寸前で気付き手の平で庇いナイフが刺さる


ディーに刺さったナイフが消え、新たに3本のナイフが現れる


レゼが影の幕を広げナイフを弾き、影の中にとび丸を隠す


「どこまでも邪魔して実に目障りだ 四天王も使えない駒ばかりで実に腹立たしい」


魔法陣が黒くなり2本の角を生やした白髪の男が現れる


「てめぇは誰だ」


「ワタシは厄災・・・厄災の鬼人の一部のようなものだ ワタシの本体は未だ忌々しい封印によって動けぬ 実に憎々しい」


「あの鬼人に荒魂が憑いているみたいっすけど、今までみたいに自我を乗っ取られてないっすね」


「あと少しであったのに鬼巫女の抹殺も失敗し実に恨めしい あやつの言う通りやってきたが正しかったのか・・・まぁそんなことはどうでもいい この場にいる奴らを皆殺しにしたらまた始めればいい 実に簡単なことだ」


「なんか独り言の多い人っすね」


「ははは トモダチいねぇんだろ」


「そんなこと言ったら可哀想っす」


「何をこそこそ話してる 実に無駄だ 死んで詫びたまえ」

厄災は人差し指を立てると黒いイナズマを出した

イナズマは当たったものを腐食させた

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