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39話 亜空間の荒魂

「ポータルなんて見当たらねぇぞ」


「普通に見えるわけ無いネコ 文句言って無いで奥に行くネコ・・・案内は終わりネコ マシューはもう戻るネコ」

そう言うとさっさと広間の方に行ってしまった


「あ¨ぁ? どこが終わりだよ・・・ちっ終始イラっとする奴だなぁ」

マシューに案内された路地を進んで行く


突き当たりまで来たがポータルらしきものは見当たらない

目に付くのはスベスベした壁だけ


「ちっ あいつ適当な場所を教えたんじゃねぇのか?」

ディーが憤慨しながら壁に手を置き、寄り掛かる


「あぁ? なんだこれ」

ディーの腕が壁をすり抜けている


「ちっ 吸い込まれるな」

腕を引くが、壁にどんどん飲まれていく


「ディー」

ディーの腕を掴んで引っ張るがびくともしない

「むぅぅ!」

レゼは掴んだままディーと共に壁の中に飲まれてしまった


「うわっ たく何なんだ?」


「むう」

ディーの上に被さるように尻餅をつく


「あの壁自体がポータルだったっす 触れた者を強制的に転移させるみたいっすね」


レゼ達は宇宙を小さなドームに閉じ込めたような亜空間に弾き出されていた


ドガアァァン ドガアァァン ドガアァァン・・・・・

亜空間の端から大きな音が響いている

音の発信源にはゴーレムと機械が融合したような魔物が亜空間を破壊しようと拳を打ち付けていた


「こちらに気づいて無いっすね」


「むぅ」


「あれが荒魂かぁ? 今までとちげぇみたいだけどよ」

ディーが頭を狙って魔法銃を撃つ


弾丸は左目に当たり、岩の外装が剥がれるとドロッとしたものが露になった


「やっぱり荒魂っすね」


「堅物かと思ったら 中身はずいぶん柔らかそうだなぁ」


荒魂は拳を打ち付けるのを止め、レゼ達に敵意を向ける

露になった左目のゲルが瞬きでもしているかのように波打った


ゴオォォ!

荒魂は機械の部分から蒸気を吹き出す


影双剣を造り、荒魂に蹴りを繰り出しながら影双剣を振るおうとしたが機械の腕で弾かれ、足を掴まれ投げ飛ばされる


「むう」


「レゼっ!」

素早く回り込みレゼをキャッチする


「ありがと」


「気をつけろよな」


「ん わかった」


荒魂は機械の腕からミサイルを撃つ

影を盾にし、身を守る


今度は岩の足を狙って影双剣を横に振る

鉄とは違く、弾かれずに外装を剥ぐことに成功する


「核は隠されているみたいっすね もっと外装を剥がしてみないと場所がわからないっす」


「なら俺の出番だなぁ」

弾丸に爆発を付与し、岩の部分を狙って撃つ

レゼも負けじと後ろから追撃する


荒魂は機械の腕をソードに変形させ応戦するが徐々に外装が剥がされていく


ゴオォォ! プシュー

攻撃が止むと体のほとんどの外装が剥がれ、ゲルの部分が露になっている

そして荒魂の腰辺りにチラッと光るものが見えた


「見つけたぜぇ!」


核を撃ち抜こうと腕を伸ばし魔法銃を構える


ガガ キュルルル シュー ガガガ

残った機械が変形し、核を覆ってしまった

背中からは丸ノコが伸び、耳障りな機械音を出す


「ちっ」

撃つが魔法銃の爆発弾では壊せない


「ボスの第二形態って感じっすね」


「むう 厄介」

影双剣で荒魂に斬擊を浴びせるがガードしながら丸ノコで攻撃をしてくる

荒魂の攻撃を受け流すが、流しきれない攻撃がレゼの体に小さな切り傷を作る


「レゼ 離れろ」

魔法銃の威力を上げたレーザーの弾丸を撃つ

レーザー弾の熱で機械の体が歪む、熔けるまでにはいかないもののかなりダメージを負わせることに成功した


歪んだ部分の丸ノコや関節の動きが悪くなる

続けて冷気弾を撃ち込む

機械の体は急激に冷やされ無数の亀裂が入る、亀裂の部分をすかさず影双剣で斬り付ける


「すごいっす さっきは全く刃が通らなかったのに今度は削れていってるっす」


「ん ディーのおかげ」


ディーは爆発弾でレゼの援護をする


「制限が無かったらこんな回りくどいことする必要ねぇのによ」


機械の体は砕け、核が剥き出しになる


「ははは これで終わりだぜっ!」

レーザー弾を撃つ


「やったか?」


「それはやってない時に言う台詞っす」


案の定核は丸ノコに阻まれ破壊されていないが直撃した丸ノコは砕け散った

最後の外装も失くなり、中身が露になる


「止め」

影双剣を合体させ、一つの大きな剣にする

合体させた影の大剣を真上から核に振り下ろす

荒魂は何の抵抗も出来ずに核を両断され、光りになって消えた


頭上に世界の欠片が現れる

「やれやれ、やっと倒せたぜ」


幻魔石から死神の鎌を出現させ世界の欠片を砕くとアナウンスが流れる

『強制ログアウトを実行します』


音声と共に体が白い靄に包まれていく


「これでゲーム世界から出れるみたいっすね お疲れ様っす」


脱力感が襲い、耐えきれず倒れ込んだと思ったら柔らかい布の上に仰向けの状態で横たわっている感覚がする


ゲーム世界に行く前と同様にフルダイブギアを着け、ベッドに横になっているようだが視界は真っ暗闇だ

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