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36話 リゾート地

次の日

天気が良いので朝食を外で取ることにした

「やっぱりリゾート地はいいっすね 実際に行けないのが残念っすけど」


「ディーあれ食べよう」

焼いた肉と野菜が平たく半円に切られた袋状のパンの中に詰められ様々なソースをトッピングした食べ物が売られている


「おう」


「ぱく 美味しい」


「ソースが付いてるぞ」


「ん」


朝食を食べ終えギルドに着く

掲示板を見ていると声をかけられた

「貴方達ってもしかして拐われた姫様を助けた冒険者でしょ?」

格好からギルドの受付嬢だろうと分かる女性が質問してくる


「うん、そう」


「やっぱり 今、クロノリガーでは島のリゾート開発が盛んなの ここ数日前も新たに島が見つかって調査団を編成しているわ

それでその調査団のお手伝いをお願いできないかしら 貴方達凄腕の冒険者なんでしょ」


「むう」


「どうするか 俺たちじゃなくてもいいよな」


「受けるべきっす」


「まぁた観光したいのか?」


「そうじゃないっす このクエストがランクアップクエストだからっす」


「じゃあ受けるしかないな」


「うん」

『ランクアップクエストを受け付けました』の文字が現れ消えた


「まだBランクのクエスト1度も受けてねぇけどいいのか?」


「はいっす 今回は同じことの繰り返しじゃあそろそろ飽きてくるだろうからってテオドール様なりの配慮っす」


「配慮ねぇ」


先ほどの受付嬢が手続きをして戻ってくる

「この紹介状を見せれば島まで船を出してくれるわ ちゃんと報酬も出るから宜しくお願いね」


「船で行くのか」

ギルドを出てマップを確認する


「そうっすね 昨日行った港から船が出るみたいっす」


「あそこか」


「昨日は夜だったので朝の港も素敵そうっす」


「やっぱり観光目的」


「違うっす 誤解っす ほんのちょっと想像しただけっす」


港に着くと見るからにむさ苦しい船乗り達が出港の準備をしている


「なんだお前さんもあの島の調査に行くのか 気を付けろよな

なんせ一晩のうちに現れたって話らしいからな」


「不思議な島っすね」


「ほら、乗り口はあっちだ もうすぐ出港するぞ」


島に行く船団の1つに乗り込む


「へぇ アトラティアの時は映像だけだったが、船内を移動できるんだな」


「着くまでに半日はかかるみたいだから探検しようぜ」


「ん」


「変な所で子供っぽいっすね」


「何か言ったか?」


「な、何でもないっす」


「レゼ、あっちが船長室でこっちが貨物室だってよ」


「うん」


甲板に出ると心地よい風が吹き、数人の調査団が何やら話し込んでいる


「燦々と降り注ぐ太陽、海上から見るクロノリガーの街並み・・・素敵っす あぁ 休暇が欲しいっす」


「毎日が休暇みたいなものだろ」


「そんなことないっす! 私はレゼさん達をナビゲートするって大事な仕事をしてるっす」


「してたか?」


「してましたっす この世界だとマップがあるからあまり出番が無かったかもしれないっすけど」


「ん リーデルにはいつも助けて貰ってる」


「ほら レゼさんもこう言ってるっす」


「はいはい そんなことより島が見えてきたぜ」


「話をそらさないで欲しいっす」


「僕は分かってるから」


「レゼさんは優しいっす・・・絶対私のナビゲートがどんなに大切か思い知らせてやるっす!」


「うん がんばれ」


船団が次々と島に上陸する

かなり大きな島のようで一晩で出来る規模じゃない


「全員いるな、まずは拠点作りと食料調達だ各自手分けしてことにあってくれ」


「はいっ! 分かりました」


「俺たちはどうするか」


「島を探検」


「そうだな新しいエリアに来たらまずはマップを埋めるもんだよな なんかワクワクしてきたぜ」


「ん」


「レッツゴーっす」


島の周りをぐるりと歩いてみる


「変わった所は無さそうっすね 静かで穏やかな気持ちになれそうなビーチっす」


海上では時折魔物と遭遇したが島では1度も遭遇していない

「今度は中心に行ってみるっす」


島の中心はヤシの木や竹が生い茂っていたが食べられそうな実を付けた木もちらほら見えたので食料には困らないだろう


さらに進んで行くと岩が六角形を描くように地面から突き出していた

そうした場所が十ヵ所以上あり、特に島の中央にあるものは他のものより2倍近く大きい


「なんだろう」

触ってみるとほんのり暖かい気がする、太陽の熱のせいだろうか


「初日はこんなものっすかね 日が暮れてきたので拠点に戻った方が良さそうっす」


「そうだな」


島には明かりになるものが無く日が落ちると辺りは真っ暗だ

未踏の島だから当然だろう


拠点に戻ると島で取れた果物や魚を調理していた

香ばしい香りが漂ってくる


「デカイな これは名物になりそうだぞ」


「こっちの果物はジュースにしたら売れるかもな」


「お前さん達どこ行ってたんだ? ほら食いな旨いぞ」

塩焼きにされた巨大な魚を渡してくる


「大きな お魚! パクッ はふはふ 美味しい」


「モグモグ 旨いな」


「そうだろう ここは魔物も居ないし新しいリゾート地にぴったりだ まぁ詳しい調査は明日からだがな」


レゼ達と調査団は旨い料理に舌鼓を打ち、初日の夜は更けていった

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