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34話 国王の娘

ゼルの街に帰ってきた

ギルドでクトゥルルのことを報告する


「散々な目に遇いましたね 魔術師の行方不明が多発していましたがまさかデーモンの仕業だったとは・・・でもレゼさん達が解決してくれて助かりました」


「うん」


「これはギルドから感謝の気持ちです 受け取って下さい」


「ありがと」


あれから数日後ギルドにて

「レゼさん!おめでとうございます! 冒険者としての実力が認められてより難しいクエストを受けられるようになりましたよ

それとお城から活躍している冒険者を集めてパーティーを開催するみたいでレゼさん宛に招待状がきています」

手紙を渡してくる

手紙は勝手に開き、手紙の内容が表示される


「お城に来て欲しいって」


「城ってめんどぉそうなとこだな」


「パーティーなんていいっすね

楽しい余興やご馳走なんかが出て、絶対行った方がいいっす」


「ご馳走!」


「城でパーティーって肩苦しそうじゃねぇか」


「冒険者を集めてだから大丈夫じゃないっすか?それにレゼさんはかなり乗り気っすよ」


「はぁ そうだな 行くしかねぇか」


レゼはギルドの入口で手を振っている

「早く行こ!」


普段は騎士が話かけてきて城に入ることができないが招待状を持っている今は横を素通りして中に入ることができた


城の中に入るとメイドが城内を案内してくれた

広い廊下を進み一つの部屋に通される


中には数人の冒険者がいて談笑したりご馳走を楽しんだりしている


そのなかでひときわ目立つ人が国王だろう

レゼ達が部屋に入ると壇上から冒険者に称賛を述べ始めた

「全員揃ったな こほん、君たちの活躍はギルドから聞いているこれからも頑張ってくれたまえ」


レゼは国王の話そっちのけでご馳走を頬張る

「ぱくっ これも美味しい モグモグ」


カツカツと部屋の外からヒールの音が聞こえ、レゼ達がいる部屋の前で止まりドアが開かれると軽く巻かれた長髪の銀髪に紫紺の瞳をした美少女が入ってきた


「フィオリアか、よく来た」


「はい、お父様」

フィオリアと呼ばれた美少女は国王に呼ばれ壇上に上がる


「ゼルリア・ゼールシュ国王の娘フィオリア・ゼールシュと申しますわ 皆様の活躍はお父様から聞いていますわ 我が国の為に尽力して下さって感謝致します今日は存分に楽しい時を過ごして下さい」


「さすがお城のパーティー豪勢な料理が並んでるっすね レゼさん食べ過ぎっす」


ガシャーン


突然フィオリアの後ろの窓が割れ、サメとネコを合体させたような魔物が侵入してきた


シャー!!

「きゃあーーいやぁ!」

侵入してきた魔物は口から泡を吐き出しフィオリアを捕まえて連れ去ってしまった


「あぁなんてことだ・・・タイガーシャークの手下であるキャットシャークが現れ、我が娘フィオリアを連れ去ってしまうとは・・・」

ゼールシュ国王はフィオリア姫が連れ去られた窓に向かって手を伸ばす


「陛下、お気を確かに・・・そこの者陛下を休める場所にお連れしろ」


「はっ!」


「冒険者諸君 君たちにお願いがある 姫様奪還のため私と共に来てはくれないか」


画面が現れる

『この先暫くはログアウトができなくなりますがよろしいですか? はいorいいえ』

はいを選択すると目の前に『ランクアップクエストを受け付けました』の文字が現れ消えた


「ありがとう 姫様は恐らく『海底都市アトラティア』に捕えられている筈だ タイガーシャークは魔物に不死なる力を与えると言う王家の血を狙って姫様をさらっていったのだろう」


ミニマップが表示され東の海上に赤い印がある

マップを閉じるとムービーが流れた


船底がガラス張りの船で『海底都市アトラティア』の入口まで行き、水中でも息ができるようになる魔道具を着け泳いでアトラティアの中に入って行く


「綺麗な海底っすね 魔物の住みかじゃなかったら海底散歩を楽しめたっす・・・レゼさん、早速キャットシャークのお出ましっすよ」


「むぅ」


「弾の速度が鈍いな」


「刃がちょっと重い」

海底では魔道具のおかけで陸上と同じ様に呼吸ができるが絶妙な浮遊感があり、少し苦戦したが難なく倒し奥に進んでいく


傍から見たら陸上と変わらない動きをして次から次と現れるキャットシャークやラビットクラブを倒しているだろう

パーティーにいた冒険者は全員来ているが多分NPCだろう

パターンのある動きをしているし殺られても消えていない


奥に進むと沈没船を利用した城が見えてきた

「あそこがタイガーシャークの根城だ 罠があるかもしれないから警戒を怠るなよ」


「おう!! やってやるぜ」


「姫 今助けに行きます」


王国騎士の言葉に士気を高めている他の冒険者達を置いて先に城の中に入って行く

「雰囲気のある城だな」


「うん 広い」

中は薄暗く唯一の明かりはイソギンチャクのぼんやりとした光だけだ

キャットシャークが奥からぞろぞろとやってくる


「ははは 入れ食い状態だな」

出会った瞬間魔銃と影双剣で倒しながら進んで行く

瞬殺されキャットシャークは何をされたか分からないだろう


突き当たりまで行くと道が別れている


「むぅ どっちに行く?」


「ここはクラ○カ理論だ」


「?」


「本に書いてあったんだ人は無意識に左を選ぶことが多いんだと だから右に行くと安全らしい」


「ん」


右の道を進んで行くと上に行く階段と下に行く階段が見えてきた

「次は?」


「もちろん上だ 姫ってのは城の一番上にいるもんだからな」


「それも本からの知識っすか?」


「おうよ」


「本の知識ばっかに頼ってると頭でっかちになるっすよ」


「なんだそれ」


「これは知らないんすね」


階段を上りきると少し広い空間があり壊れた扉の奥から玉座が見えた

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