27話 ランクアップクエスト
カツドンを平らげ王の鍵亭を出る
ドラクの街を出て闇夜の森に向かう
2つ目のクエストはシャドーウルフ×15の討伐だ
「薄暗い森だな」
スキル(探知)を発動させる
「気をつけて、近くに隠れてる」
「おう」
魔法銃を錬成する
「左から来る!」
ドンッドンッ
シャドーウルフは次々と倒れ消える
息の合った連携で討伐していく
「シャドーウルフは闇に紛れて位置の把握が難しく初心者ならそこそこ苦戦しますが流石っす」
クエスト達成の画面が現れる
「終わったな」
「うん」
今回はお金稼ぎをせずまっすぐギルドに戻る
「今日はもうクエストを受けられないから共同浴場に行くか」
「うん」
王の鍵亭から少し歩いた所に共同浴場はあった
「思ったよりでかいな」
「すごい立派」
教会のような造りで空に伸びた3本の煙突からは湯気が漂っている
中は広く、寝転がれるスペースやテーブルや椅子が並び、食事ができるスペースもある
レゼ達はもちろん男湯の暖簾をくぐり服を脱ぐ
ジャグジーバス、薬湯、打たせ湯、電気湯など様々な浴槽があり、そこそこ賑わっている
テオドールが新しくしたチョーカーは優秀だ
利用客はこちらに一切興味を持つ気配すらない
「ディー大丈夫?」
「俺が作ったカフスでもよかったのによ」
カフス無しでも入浴できることが不服のようだ
「でも少しの時間だけだったからゆっくり入れるようになって僕は嬉しい」
「レゼが喜んでるならいいけどよ」
「いつまでもいじけてたら男らしくないっすよ」
「うるせぇ リーデルは覗きか?」
「人聞きの悪いこと言わないでくださいっす」
「ここにいる奴らの裸見てるだろ」
「今さらっすね 神には性別なんてありませんしエロの概念すら存在しないっす それにレゼさん達は犬や猫が服を着てないからって何か思ったりするっすか?」
「犬、猫の扱いなのか」
「そういうことなので気にせず楽しんでくださいっす」
「お前ってたまに酷いよな」
「どういう意味っすか」
「わかんねぇならいいよ」
「そうっすか?」
様々なお風呂を楽しみゆったりした時間を過ごす
電気湯はもっと強くてもいいかも
「じゃあ そろそろ上がるか」
「うん」
王の鍵亭に戻る
「お帰りなさい! お食事ができていますよ」
食事を終え部屋に戻り眠りにつく
それからEランクのクエストを幾つかこなしているうちに5日が過ぎた
「この世界に慣れたっすか」
「ぼちぼちだな」
「慣れてきたと思う」
「始めの頃よりレゼさんはよく話すようになったっす」
「?」
レゼの頭をポンポンする
「そうかもな」
ギルドに着くとなんだか騒がしい
「何かあったのか?」
「ちょうど良かった街の外れにある森で魔物が凶暴化して近くの村を襲っているみたいなの、討伐に行ってくれる人を探しているんだけど中々見つからなくて困っていたのよあなた達行ってくれないかしら?」
目の前に『ランクアップクエストを受け付けました』の文字が現れ消えた
「ありがとう!宜しく頼んだわよ」
「ついに来ましたっすね ランクアップクエスト!普通のクエストとは違い、専用のストーリーが用意されてるっす!
さぁ急いで向かうっす」
「おっ おう」
街を出て森に向かう
ギルドで貰った地図を頼りに襲われている村を探す
ミニマップを表示させると赤い点が付けられた場所がある
その近くまで来ると悲鳴が聞こえてきた
どうやら赤い点は目的地を指しているようだ
少し離れたところから村の様子を伺うと、村には蛭のような黒く人間の背丈程のうねうねした魔物が村人を襲っていた
「あれだな」
魔法銃を錬成
「気持ち悪い」
影の双剣を作る
「あれはスネークワームっす 俊敏なので気を付けるっす」
「わかった」
スネークワームとの距離を詰める
おかしい走っているが中々近づけない
「レゼさんもっと真面目に走ってくださいっす」
「むう いつも通りにやってる」
てとてと 幼女が小走りしている様にしか見えない
「この世界では能力が制限されてるの忘れたっすか?」
「あっ そうだった」
動きの速い魔物は初めてですっかり失念していた
「忘れてたっすね」
足に力を入れ、地面を蹴る 走るって言うよりは地面スレスレを飛んでいる感じになってしまった
スネークワームの目前まで近づき双剣を突き立てるがかわされる
反撃が来るが双剣で防いだのでダメージは無い、まぁ低レベルなので当たってもダメージは無いだろう
先ほどよりもスピードを上げ背後に回り込み斬り付けると呆気なく倒すことができた
スネークワームを殲滅し村の広場まで来ると巨大な魔物が陣取っていた
近づくとボス限定の戦闘開始ムービーが流れた
スネークサーモンと表示されその下には体力ゲージが表示されている
この魔物がランクボスで間違いないようだ
「腕が鳴るぜ」




