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16話 沼地と天魔

砦を消し飛ばした日から数日後

レゼ達は谷間を抜け、今は木々が鬱蒼と茂る沼地を進んでいる


「おい、ラビリスいつまでこのクソ暑い場所を進まないと行けないんだ?」

ディーはレゼが泥で汚れないように片腕に座らした状態で抱えながら移動している

レゼはディーに体を預けうつらうつらしている


「そうですね そろそろ抜けると思うのですが」


「さっきも同じこと言ってたぞ」


「おかしいな?道は合ってる筈です」


レゼとディーの耳がぴくっと反応する

茂みの向こうから音が聞こえてくる

誰かが戦っているようだうっすらと悲鳴も聞こえてくる


「ディー 様子を見た方がいいかも」


「何してるんですか?私達は先を急いでいるんです 勝手に動かないでください」


「良いじゃねーか ちょっとくらい あっちにいる奴らが敵なら憂さ晴らしに丁度いい」

湿気と暑さにイライラしていたディーは殺る気満々だ


「勝手に行かないでくださいー!」


茂みを抜けると悪魔族が天魔族に蹂躙されていた

天魔は20人悪魔は5人 少し離れた所に幹部クラスの天魔がいる


サーベルに水色の炎を纏わせた天魔が最後の一人に止めを刺しサーベルに付いた血を払う

「雑魚が・・・我ら天魔に逆らう身の程知らずどもめ

視界に入るだけで不愉快だ」


両腕に黄色の炎を纏った天魔が言う

「ぎゃははは、それは言い過ぎだよ

ゴミクズなのは間違いないけどな ぎゃははは」


「大人数で戦うやつが雑魚なんじゃねーのか?

お前らの方がよっぽどゴミ以下だと思うけどなぁ  ははは」

挑発的な笑みを浮かべる


「誰だてめえ」


レゼを下ろしマシンガンを二丁錬成し(黒色の炎を纏う)天魔めがけて撃ちまくる

手下の天魔どもは体を穴だらけにして地面に伏す

「こいつで殺れるのはこんなもんか」


幹部クラスの天魔は

野獣のような腕で弾を握り潰したり

「ぎゃははは こんなので殺られるかよ!」


剣で弾を弾いたりして銃弾の雨をしのぎ切る

「はぁ まったくお遊びだな」

メガネを中指で上げる


「ゴミ以下の割にはちったぁやるな」

マシンガンを捨てジャッカルを錬成する


「しょうがないですね私も加勢しますー!」

フォーク型の槍を構え(紫色の炎を纏う)メガネの天魔に向かっていく


大幹部らしき天魔は動く気配がない

レゼはディーたちの戦闘を見守ることにする


野獣の天魔は巨大な図体の割に素早く動き、ディーが放った銃弾をかわす

「ぎゃははは でかい口叩いた割にはたいしたことないな ぎゃははは」


「ちっ 癇に障る笑い方だな!」

的確に攻撃を避けていたが沼に足をとられる

左足に鋭い爪が振り下ろされずたずたにされるが直ぐに再生した


何事もなかったように両足で立っているディーの事を不思議そうに見る

「ぎゃはは?手ごたえがあったはずだが・・・どうなってんだ?」

顎に手を当て考える

その一瞬の隙を突いて喉元に撃ち込む、寸前でかわされたが肩に当たり爆散する

バランスを崩し地面に倒れる、大量の血が噴き出し野獣の天魔は動かなくなった


「おい!威力を上げといて正解だったな!派手にいったぜ! あはは」

心底愉快そうに笑い声を上げる


メガネの天魔のサーベルとラビリスのフォークが激しくぶつかり合う

「小娘にしてはやるな」


「私そこそこ強いですから」

フォークの先を天に伸ばした後メガネの天魔に向けると上空に石礫が現れる

現れた無数の石礫はメガネの天魔めがけ堕ちていくが、サーベルで斬り払う

その間にラビリスはフォークを胸の前で持ち目を閉じる


足元が沼状になりメガネの天魔を飲み込んでいく

「くっ! 卑しい悪魔族が!」

もがくが全く抜け出せないズブズブと体が沈んでいく

腰まで沈んだところ、心臓をフォークで一突きする

「ぐぁぁがぐっ!がは!」

血を吐き絶命する


「魔王様!」

レゼに向かって手を振る


「魔王・・・あの者が魔王・・・復活していたのか!?」

今まで傍観していた男が動き出す


「伝承とは違うようだが貴様本当に魔王か?・・・魔王ならばその力試させてもらおう!」

深緑色の炎を纏わせ右手から風刃を放つがディーの銃弾で相殺されてしまう


「おい!俺の主人に何しやがる!」

レゼと大幹部らしき天魔との間に入る


「フフフ・・・強い部下に守ってもらうとは、やはり偽物の魔王だったか

嘘の魔王で天魔の動揺を誘うつもりだったようだが失敗に終わったな」


「僕は魔お・・・」


「何ごちゃごちゃ言ってんだ レゼは俺の何倍も強いんだ!

てめーなんか一瞬だ あはは!」

相手を馬鹿にしたようにおどけたしぐさで煽る


大幹部らしき天魔の額には青筋が浮かんでいる

「貴様!この私冥官ロイ・ジェルガルガーを愚弄するか!」


「俺は事実を言っただけだぜ」


「余程死にたい様だな」

ディーを睨む


ラビリスがディーの袖を引っ張る

「ディーさんまずいですよ冥官ってことは冥王に連なる特に力の強い天魔を指すんです!さっき倒した天魔とは比べものになりません!ここは逃げましょう!」


「逃げる必要ねーよ」

ジャッカルを向ける


「雑魚を殺したくらいで調子に乗るなよ!」

先程と同じく風刃を出現させるが数は倍になっている

ディーは余裕で避け、風刃の隙間を縫って撃つ

ロイも風刃を放ちながら銃弾をかわしていく

暫く一進一退の攻防戦が繰り広げられる


「お遊びはこれで終わりだ!」

辺りの木々を切り裂く程大きな風刃を放つ


「ひゃあああー!」

レゼはラビリスを抱え上空に避難する


ディーは自力で回避したが頭から血を出し、片膝をついている


「ディー!」


「たいした怪我じゃねー」

直ぐに再生する


「しぶといな」

苦々しい顔を向ける


離れた場所にラビリスを降ろしディーの傍に行く

「ディー下がって こいつは僕が殺す」


「急にどうしたんだ?」


「泥で汚れたから早く綺麗にしたい···向こうに温泉が見えたから」


「汚れたからって」


「むぅ···いいからこの方が早い」

ディーの背中を押して端に行かせる


足を肩幅に開き、肘を軽く曲げファイティングポーズをとる


「なんだ!そのポーズは魔法を使わなくてもこの私を倒せると思ってるのかっ!」


「別に、この方が早いと思っただけ」


「馬鹿にするな! 偽者の分際で直ぐに殺してやるぅ!はああああっ!!」


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