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15話 魔王降臨?

悪魔族と天魔族が住む魔界 夜が明けることはなく空には赤い満月が浮かんでいる

魔王城にある召還の間に悪魔族の少女がいた

少女には山羊に似た角と蝙蝠の様な羽が生えている


召喚の間は魔女の家をひっくり返したような空間になっている

床には幾何学的な魔方陣が描かれ、薬草やら何かの干物などが散乱している

部屋の中心で悪魔族の少女は分厚い魔道書を片手に呪文を唱えている

「·····」

外の異変には気づいていない


ズドゴゴォォ·····バキバキ ズゴン

突然、魔法陣の中心部分の天井が崩れレゼが落ちてくる

散らかった部屋がさらに散らかる


衝撃で本棚が崩れ悪魔族の少女は本の山に埋もれる

「ごほごほ」

本の山から這い出ると天井には大穴が空き赤い月光が差し込んでいる


赤い月光を浴びながらレゼは起き上がり服に付いた汚れ払う


悪魔族少女はレゼと魔導書の挿絵を見比べる

漆黒の髪に長い耳、整った顔立ち


「魔王···様?」


「レゼ!」

天井の大穴からディーも降りてくる

すぐさまレゼの身体に何事もないか確認する

「大丈夫か!」


「うん 平気」


「そうか」

ほっと胸を撫でおろす


レゼ達のやり取りを見ていた少女が駆け寄ってくる

「ついに成功したんだ・・・魔王様! 心よりお待ちしておりました!」

涙ぐみながら話す


「何言ってんだ? レゼは死神だぞ」


「しにがみ・・・? そんな筈はありません!魔王様です これを見てください」

悪魔族の少女は魔導書の挿絵を見せてくる


「漆黒の髪 スラリと伸びた神々しい角・・・耳 幼くも見目麗しく偉大なお姿・・・全てにおいて魔王様です」

祈る様なポーズで目を輝かせながら話す


「今、角って言わなかったか?」


「角か耳かなんて些細なことです」


「お前なぁ・・・顔だって全然似てないぞ」


「さっきからうるさいですねあなたは何者ですか?」


「俺はレゼの従魔 ディーだ」


「魔王様の・・・なるほど下僕ってことですね」


「ちげーよ」


「・・・あ!申し遅れました私はラビリス・アークワルトと申します以後お見知りおきを!」

彼女は細かいことは気にしない性格のようだそして人の話を聞かない


「そうだ魔王様!美味しいお茶があるのでお持ちしますね」

ぱたぱたと部屋を出ていく 慌ただしい少女だ


幻魔石が輝く

「無事魔王城に着いたっすねだけど少し面倒なことになってるっす

魔王と合流する予定だったけど先ほどレゼさんにぶつかって飛んで行ってしまったっす

なのでまずは魔王を探し出して欲しいっす じゃないと世界のシナリオを書き変えないといけなくなりすごく面倒なのでできれば避けたいっす」


「魔王様!紅茶をお持ちしました!」

勢い良くドアが開けられる


ラビリスに聞かれるとまずいので一時通信を中断する

ラビリスは散乱していたテーブルや椅子を紅茶を持っていない手で戻していく すみに寄せただけだが···

少女にしてはなかなかの怪力だ


片付いた部屋で紅茶を飲み一息つく

「私嬉しいです 魔王様が現れて・・・これで忌々しい天魔族の奴らを根絶やしにすることができます

後は魔王様しか扱えない最強の魔剣があれば完璧です!早速取りに行きましょう!」


「いきなりだな」


「のんびりなんてしていられません!今魔王軍は劣勢です あちらは冥王が復活したらしく悪魔族は非常に厳しい状況なんですが魔王様が復活したことでこちらの戦力はうなぎ登りになると確信しています!」

レゼの手を取り熱く語る


「むう」


「さぁさぁ 善は急げですよー」

背中をグイグイ押されながら部屋を後にする


一行はラビリスにせかされながら旅支度を済ませ魔王城を出発する

ラビリスは魔界の地図を開き丁寧に説明してくれた

「今私たちがいるのがここで魔剣は山を3つ超えた先にある神殿に封印されています」

ナタリア神殿と書かれた場所を指さす


「意外と近いな」


「何言ってるんですか!この山はかなり険しく超えるのに一カ月はかかります!」


「めんどーだな」


「しょーがないですよー地道に進むのが成功のコツって誰かが言ってましたから頑張って行きましょう」

拳を天に突き出し陽気に先頭を進んで行く


幻魔石が輝く

「レゼさんさっきの話の途中っすけど魔王は今西の大陸にいるっす

魔王城に戻ってくるように連絡はしといたので大丈夫だと思うっす」


「仕事が早い」


「それほどでも無いっすよ」

照れているのがしゃべり方で分かってしまう


「それと 魔剣は魂を持たないマキナしか使うことはできないっすけど

レゼさん達なら問題ないと思うので安心してくださいっす」

ラビリスとの会話を聞いていたのか補足してくる

一体どこまで把握しているのやら・・・そして突然切れる


「魔王様、天魔が現れました気を付けてください」

ラビリスは腰の辺りから大きなフォークの様なものを取り出し構えると紫色の炎が現れる


どこから現れたのか目の前には10人の天魔がいた

目の前の男たちには羊に似た角と黒い翼が生えている

「悪魔軍のラビリスと見たことない奴が二人・・・」


「新入りか?」


「こいつがラビリスが言ってた天魔か・・・強いのか?

ディーはジャッカルを錬成する

力を込めると黒色の炎が現れる


「よく見るとそっちの子は可愛い顔してるな」

下品な笑みを浮かべる


「あ゛ぁ? レゼに触れたらぶっ殺す 触れなくてもぶっ殺す」

天魔の眉間に向けて引き金を引く

一瞬のうちに半数が地面に倒れる


「ご覚悟ー」

ラビリスは特大フォークを槍の様に使い天魔を次々に串刺しにしていく


「魔王様終わりましたー」


「あっけねーな」


「下僕さんって強かったんですねー」


「だから下僕じゃねー 俺とレゼは血を分けた主従関係だ」


「???使い魔ってことですか?・・・私はどっちでもいいです」


「従魔って使い魔なのか?」


「そんなことより先を急ぎましょう!」


「そんなことって・・・」


谷間を進んで行くと行く手を塞ぐように作られた天魔族の砦が見えてきた


「ここは見つからないように行きましょう」


「ぶっ壊して行けばいいだろ」


「天魔が何人いるか分からない状況では危険です!」


「なら砦ごとぶっ壊せばいい レゼなら楽勝だろ?」


「うん」


「そんなことできるんですか?」


「できる」


「よっしゃ 決まりだな」


砦の天魔に気づかれないよう高台に移動する

ラビリスの魔導書にあった魔王の魔法を再現してみるその方が記憶の改ざん時に差異が少なくて済むからとリーデルが言い出したことだった

力を込めると黒色の炎が現れる、この炎のようなものは魔法を使う時に現れる現象の様だ

雷撃に影を組み合わせ黒い稲妻を作り出すそれを空中で圧縮し砦に向かって放つ

けたたましい音が響くと砦は派手に爆発した、爆風が収まると砦は見る影もなく消し飛んでいた


ラビリスは口をあんぐり開けて固まっている


「これで進めるな」


「うん 行こう」


「ち···ちょ···置いてかないでくださいよぉ」

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