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8/11

入試1

2作目の作品になります。


火・金の23時に投稿予定です。


稚拙な文章ではございますがお読み頂ければ幸いです。

渡された各学園共通のルールについては読んでみると至って単純明快な内容でした。

内容としては、

・学園内では家柄を誇り笠に着る事を禁止する。

・喧嘩や相手に怪我を負わせる行為を禁止する。 ただし教師3名以上の立ち合いがあれば決闘を許可する。

・休養日、夏、冬休み以外の外出は許可を取る。 ただし夏、冬休み帰省をする際は事前に申請する。

等々、なんか拍子抜けする内容です。


もっと面倒なルールがあると思ったけどかなり基本的な事だけだな、とは言え家柄を出して他者を従わせたり脅したりするのは禁止か、この学園とルールを考えた人は出来た人間だったんだろうな。

王立の各学園は学費は無料だし、衣食住ついてるから、ある意味お金かからないし、試験さえパスすれば家柄に関係なく優秀な人材を確保できる。


王国が負担する費用は膨大だろうけど人材の重要性を理解している感じだ。

まあその人材の重要性ってのは師匠から教えてもらったんだけど、いい人が居なければどんなに大きくて軍備を持っている国でも簡単に滅ぶって言うしな。


そんな事を思いながら父グロールに連れられて自分とイリーナは試験会場に向かいます。

会場は複数ありどうやら毎年受験者は1000人を超えるとの事です。

どうやら王国内から王立学園に入学を目指してこの時期大勢の人が集まるそうです。


そして父から聞いた話では、高等学園は30名、総合学園は60名が定員だそうです。

魔法学園は卒業後、成績によっては宮廷魔導士候補として王国に仕官も出来るみたいだし、騎士学園も成績優秀者は騎士見習いとして仕官が出来るそうです。


普通騎士になるには一般兵士なら大きな手柄を立てるか、地道に昇進を重ね騎士見習いを経て騎士に昇格するかなので、学園卒業後に即騎士見習いとして仕官できるのは魅力なのでしょう。

それに王立騎士学園卒業者はそのまま軍に仕官すると一般兵士としてではなく、見習いとは言え小隊長格での待遇を得られるそうですから、やはり魅力があるのでしょう。


これじゃあ国中から立身出世目指して大勢が集まるよね…。

ていうか総合学園は定員60人か、かなり狭き門だな。


この1000人を超える受験者の中から90位以内に入らないと入学できないなんて。

師匠から教えられた勉強しかしていないけど大丈夫なのかな?


そんな事を思いながらも、イリーナと共に会場に入り、受験番号が記載された席に座り試験の時を待ちます。


試験会場には大体30名ぐらいが居るのでしょうか、どうやら実技のと兼ね合いで、筆記試験は30人ごとに時間をずらして開始し、実技試験をスムーズに進められるように配慮がされているようです。


試験官より開始の合図がかけられ、配られた答案用紙を覗き込み内容を見た瞬間、絶句します。

恐らく答案用紙を見たイリーナも絶句している事でしょう。


な、なんだこれは…。

これが王立学園の試験内容なのか?


そう思ったのも当然で、師匠から教えられた勉強の中でも初級に位置する内容の問題ばかりが並んでいます。


語学、算術、理術、それぞれ各200問ずつありますが、最初は簡単な問題で進むにつれて難しくなっているようです。

とは言え師匠に教えられた初級の域を若干超えるかと言った感じの内容でスラスラと設問を解き、時間を半分以上残して終了します。


暇そうにしている自分に試験官の一人が気付き声をかけてきますが、終了したと伝えるとなにやら時間を確認しメモをした後、別の試験官が退出し何かを確認に行きます。


そうしているうちにイリーナも終わって暇そうな顔をしていたのか、試験官が声をかけ、時間をメモしています。


暫くすると、先程何かの確認に行った試験官の一人が戻ってきて、自分とイリーナを実技の試験会場に行くように伝えてきます。

どうやら早く終わった場合は、先に開始していたグループに加えて実技をおこない効率よく試験を進めるシステムのようです。


自分とイリーナは答案用紙を試験官に渡し、荷物を纏めて案内の人に先導され実技試験会場に向かいます。


実技試験会場は、剣技、弓技、魔法の3つのようで弓技と魔法は試験官の立ち合いでおこない、弓技は距離の異なる5個ある的に矢を当てる感じで、魔法に関しては得意な魔法を的に向かって全力で放ち威力を確認するようです。


剣技は完全武装の試験官5人と勝ち抜き方式で戦い有効打を与えたら勝ちとなり、何人に勝てるかで力量を計るみたいで、勝ち進むにつれて強者になっているようです。


剣技の順番待ちをしながら試合を見ていると、半数近くが一人目で負けてしまい、二人目に進んだ人も大半が負けています。

三人目まで進んだ人はほんの数人ぐらいでしょうか。

そんな事を思いながらぼーっとしていると、先に試験を終わらせたグループが順番待ちをしていますが、その中から嘲笑の声が聞こえて来ます。


「おい、見ろよ、遅れて来たのか、筆記を捨てたのか、残念そうなやつらが来たぞ!!」

そう言って小太りの明らかにお坊ちゃま感丸出しの受験生が取り巻きらしき数人とこちらを指さし笑っています。


「なんなのよあんた達! 私達はあんな簡単な筆記が簡単に終わったから実技に移ったのよ!」

そうイリーナがお坊ちゃま風の受験生に喰ってかかりますが、相手にするのは無駄な労力としか思えない為にイリーナをなだめながら順番待ちをします。


言い返すのをなだめられて、若干ふてくされ気味のイリーナに対し、お坊ちゃま風の奴はこちらが言い返すのを止めた事で恐れをなしたとでも思ったのか、調子に乗って嘲笑の言葉を投げてきます。


「うぅ~!!!」っと唸り、今にも殴りに行きたそうなイリーナを抑えつつ実技試験を見ていると、お坊ちゃまの取り巻きは全員1人目の試験官に負けてしまいましたが、お坊ちゃまだけは3人目まで勝ち進み、3人目には惜しくも負けたと言った感じの結果です。


それにしてもあのお坊ちゃま、3人目で負けたのに、こっちを見てどうだ! と言わんばかりのドヤ顔をしていたんだが…。

どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。



尚、集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~、も絶賛連載中です。

是非ともこちらもご覧ください。

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