誕生日
2作目の作品になります。
連載開始1週間は毎日投降予定ですが基本的には、火・金の23時に投稿予定です。
稚拙な文章ではございますがお読み頂ければ幸いです。
「ラル、10歳の誕生日おめでとう」
「ラルももう10歳か、あと5年で成人だな、それにそろそろ社交界デビューも考えないと」
そう言って笑顔で自分の誕生日を祝ってくれているのは、父親のグロールと母親のレーシア、そして2歳年下の弟アルスです。
「父上、母上、それにアルス、ありがとうございます」
そう言って両親にお辞儀をする自分に父親のグロールが若干涙目になりながら、うんうんとうなずきます。
「ラルが大病を患って生死の境を彷徨って一時はハラハラしたもんだが、もうあれから5年か…」
「そうですね、一時はどうなるかと思いましたが、無事に大病を乗り越えて、元気に育ってくれて本当にうれしいです」
「そうだな、とはいえ、実験と称して色々と試して怪我をしたり、部屋を滅茶苦茶にしたり、その上最近は森へ狩に行ってるぐらいだから、親としてはハラハラするが」
「ふふふ、確かに、大病の後ぐらいからラルは本を読んだりするだけじゃなく、疑問に思った事を何でも実験して何故そういう事象が起きるかなど試して理解をしようとして無茶をしますから」
そう言って感傷に浸る父グロールと母レーシアですが、実は自分でもうっすらとしか覚えていないけど、確か父の執務室に忍び込んで、飾ってあった大きな魔石と言っても当時は大きな魔石だったけど大体40センチくらいの大きさだったかな、その魔石を弄って遊んでいたら、鳩尾にある六芒星の文様に魔石の魔力が流れ込み、体内の魔力が暴走したんだよな…。
まあ体内に吸収された魔力が定着したのか数日寝込んだら元気になったけど、その後も色々とやったよな…。
火とは何なのか? なぜ火が起きるのか。
氷とは? 風とは? 雷とは? など疑問に思った事は両親に聞き、時には父の書斎にある本を読み漁り、実験をして理解をしようとし、部屋を爆破したり、火傷を負ったりしましたよね…。
まあそのおかげである程度魔力の扱いも覚えたし、魔力も相当な量を秘めていると旅の魔法使いを指導役に雇ってくれたし。
あれ? もしかしてあれって、危険だから魔法を我流じゃなくてしっかりとした人に教えさせるためだったのかな?
とはいえ、おかけで魔法もかなり覚えたし役に立ったけど。
そんな生活をしながら5年、色々と分かった事があるけど、その中でも、父親のグロールはどうやら王国の貴族、と言ってもほぼ下層の騎士爵、まあ領地を持っているから代々騎士爵を継ぐ家柄らしい。
まあそんなに裕福ではないけど貧乏でもない感じで領民からも慕われているみたいだから良いけど、この世界の貴族は、
上から公爵、 まあこれは王族の血筋らしい。
そして、その次が、
侯爵、 これが貴族の最高位らしい、
そして、その下が
伯爵、子爵、男爵、準男爵、騎士爵、と言う順になっているらしい。
まあその下に騎士もあるらしいけど、これは準貴族って位置づけで貴族とは言えないようだ。
そうなるとどうやら父グロールは最下層の地位にある貴族だけど、領地がある世襲貴族みたいで、通常、騎士は一代限りで世襲はせず、その他にも一代だけの法衣貴族の騎士爵や準男爵もいて、どうやら相続できる領地が無いと法衣貴族という分類になるらしい。
う~ん、やっぱり貴族の階位とかイマイチ分からんよね…。
なんか話を聞く限りだと、金で貴族の階位買えるみたいだし、豪商とかの中には騎士爵とか準男爵の階位を持つ人も居るそうだし。
そんな事を思っているとレーシアが料理を自ら取り分け家族全員に配っていきます。
普段は使用人のメイドさんがやるんだけど、どうやら家族の誕生日は母が自らやるのがレーシア流らしい。
笑顔で家族に料理を配り終えると父、グロールが再度乾杯の音頭を取り食事が始まります。
うん、やっぱり自分とアルスはジュースなのね?
流石に異世界とはいえ10歳と8歳に酒は飲まさないか…。
そう思いながらも普段より豪華な料理に手を伸ばし食事を始めます。
どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?
と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。
そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。
拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。
あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。
また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。
尚、集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~、も絶賛連載中です。
是非ともこちらもご覧ください。