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入試の後

噴水の縁に腰掛けた自分達と同じように腰を掛けたウィルは伯爵家の人間とは思えない気さくさで話をしてきます。


「いや~、試験って言うから緊張したよ。 周りは皆、目の色変えて試験に臨んでるから声かけずらいし、かといって俺も試験結果が悪かったら親父に何言われるか分からないしな~」

「やはり伯爵家ってそんなに厳しいんですか?」


「おいおい、俺が伯爵家の人間だからってかしこまった言葉遣いは必要ないぜ、普通でしゃべってくれ、堅苦しいのは嫌いだし、学園に入ったら家柄なんて関係ないんだから」


そう言ってニカッっとわらうウィルに苦笑いを浮かべつつ話を続けます。


「じゃあウィルって呼ばしてもらうよ、それにしても伯爵家ってやっぱ試験結果も伯爵家の威信にかけてとか言われるのか?」

「あ~、そこまでは言われないけどせめて100位以内に入って高等学園か総合学園どちらか選べるぐらいの成績はとか言われたよ」


「暗に恥をかかせるなよ、って言われてる感じか…。 それで今回の試験の手ごたえはどうだったんだ?」

「そうだな、まあ俺は家庭教師をつけられて勉強とかさせられてるから筆記はそんなに難しくなかったし、実技もそこまで苦労しなかったから100位以内は入れるんじゃないか? ラル達はどうだったんだ? 筆記なんか苦労したんじゃないか?」


そんなウィルに、旅の魔術師が来て数年程、家庭教師まがいの事をしてくれたことで、筆記も魔法も余裕だった事を伝えるとウィルは驚いたような顔を浮かべています。


どうやらウィルとしてはそんな家庭教師を騎士爵の家が雇えるのが不思議だったみたいですが、旅の路銀が尽きたから押しかけた家庭教師だった事を伝えると納得し、ラッキーだったな。 など行っています。

まあ確かにラッキーとしか言いよう無いよな。 腕は確かだったし。


「それでラル達は成績上位に入ったらやっぱり高等学園にするのか?」

「いや、自分は冒険者志望だから総合学園にでも入るつもりだよ、父にも好きにしていいって言われてるし、卒業後に冒険者をするって言うのもOK貰ってるからね」


「そうか、奇遇だな、俺も総合学園が狙いなんだ、俺みたいな三男は突発的な事が無ければ家督継げないし完全に婿養子要員だからな、俺も卒業後に冒険者になりたいんだ、まあダメと言われたら家出するけどな」

「家でするのか? そこまで婿養子とか嫌なもんなのか?」


「嫌って訳じゃないけど、婿養子になったら気楽に他の女作れないじゃん? 一応婿に入った家に遠慮しないといけないし、側室として宛がわれる女もその家の血縁者とかだから自分で選べないじゃん?」

「じゃあウィルが冒険者になりたい理由って、自分好みな女を複数囲いたいからって理由なのか? なんか残念な理由だな…」


そう言う自分にラルは分かってないな~、って感じの顔をしてますが、横でニーナがこれだから男は…って顔をして呆れ顔だが、自分だってホントは好みの女の子に囲まれてイチャイチャとか思うぞ?

男の性だな…。


そんな雑談を交わしていると、どうやら多くの人が試験を終えたようで、自信満々の顔から暗い顔をしたりと様々な表情の受験生達がゾロゾロと帰っていきます。


「どうやらほとんど人も試験は終わったようだな、じゃあラル、俺達も帰るとするか」


そう言って立ち上がりウィルは受験生達と同じく試験会場を出て行ったので自分達も屋敷に帰ることにし会場を後にします。


それにしてもかなり大勢が受験しに来てたけど、実技は殆どの人が微妙だったな。

子供の頃から森とかで狩りをして鍛えて無かったのかな?


ニーナにそんな疑問をぶつけると、何を言ってるのと言わんばかりにため息をつき説明をしてくれたけど、どうやら子供の頃から森に入って狩りをしたりなんか普通はしないし出来ない、しかも魔法なんかは魔術師を雇うなどして指導を受けて無ければ精々生活魔法程度、剣技なんかも自分達は父や叔父が稽古を付けてくれるからそれなりに扱えるけどその辺も指導者がピンキリな為、どうしても技術に差が出るらしい。


「そう考えると自分達は相当恵まれてるんだな、魔法や勉強なんかは旅の魔術師が教えてくれたし、剣技とかは父や叔父が教えてくれたし」

「そうね~、自慢って訳じゃないけど、剣の腕は父も叔父さんも相当だもんね。 私もだけど未だに一本も取れないし」


そう笑いながら話すニーナだけど、結構スピード重視の戦闘スタイルだからやりずらいって父が行っていたぞ。

まあ本人には言わないけど、恐らくニーナは短剣なんかでスピードを活かして相手の体力を削ったりするのが得意そうだな、実際自分でも立ち合ったらスピードに翻弄されるからな…。

まあ負けないけど。


そんな事を思いつつ雑談をしながら屋敷に戻ると、どうやら父は不在で帝都勤めメイドが風呂と夕食の支度をしてくれていたので夕食を済ませ順番に風呂に入ってお茶を飲みながらくつろぎます。


それにしても父は何処に行ったんだ?

まあ騎士爵とはいえ一応は貴族だし挨拶回りが忙しいのかな。


とりあえず試験結果が出るのは1週間後だし、とりあえず今日は寝て明日から帝都観光とアイテムBOXに入っている素材とか売ってその金で珍しいものでも買うかな。


まあ試験合格してたら15歳になるまでの3年間は帝都で過ごすから慌てて今観光をしなくてもいいんだけど、住むとなったら美味しい店や腕のいい職人の居る店なんか知ってると役に立ちそうだし。


そうと決まればとっとと寝よう。


お読み頂き、続きを楽しみにして頂いている皆様、誠に申し訳ございません。


本作なのですが、作成を続けているうちにこの先、面白い小説を書き続けられるのか?

という疑問が芽生え、今後のストーリーを見直しましたが、ありきたりな物語になってしまう感じでテンプレの劣化版という結果になると判断いたしました。


その為、本作は一旦、休載し再度物語を構築しなおします。

ご迷惑をおかけし申し訳ございません。


現在他の新作の構想もありますので、そちらの作品を先に投稿させていただくかもしれませんが、その際は新作をご拝読頂ければ幸いでございます。


よろしくお願いいたします。

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