入試3
2作目の作品になります。
火・金の23時に投稿予定です。
稚拙な文章ではございますがお読み頂ければ幸いです。
「大丈夫かい? 限界を超えて身体強化したみたいだから、身体がついて行けずボロボロだろう? 試験場には治癒師も居るから回復して貰うといい」
「それは大丈夫です、自分で回復魔法使いますんで」
「そう、流石だね、強力な身体強化もスムーズに行えるうえ、回復魔法も使えるなんて」
「師匠が良かったからですかね、まあ見事に負けましたけど」
「それなんだがね、この勝負は君の勝ちだよ」
「自分の勝ち? 何言ってるんですか? どう見ても完敗でしょ」
「確かに勝負だけで見ればそうなんだろうけど、君は僕に身体強化を使わせた、本来試験官は身体強化禁止なんだよ、だから僕の反則負けなのさ、粗削りではあるけどなかなかの腕だよ、今すぐにでもうちの騎士団に欲しいぐらいだ。」
そう言って笑うフランさんに対して、自分は納得がいかないのが顔に出てるのでしょう。
フランさんは少しバツが悪そうな顔をています。
「まあとりあえず、回復が終わったら残りの試験を受けるといい、君ならきっと希望の学園に入学できるだろうし、授業の一環で会う事もあるだろうから、その時までにもっと腕を磨いて納得がいく勝負が出来るようになっている事を祈るよ」
フランさんはそう言いながら手をひらひらと振りながら試験会場の方に戻っていきます。
「ラル、大丈夫?」
そうイリーナが心配そうに声をかけてきましたが、師匠直伝のエクストラヒールの効果でほぼ瞬間的に体へのダメージや疲れは吹き飛んでいますが、勝負の結果が納得いかず座ったままなのでイリーナは重傷でも負ったと思ったのでしょう。
全く問題がない旨を伝え、イリーナと共に、残りの試験に臨むことにします。
とはいえ、フランさんとの試験を見ていた受験生達は、先程までと打って変わり、興味深々と言った感じで試験の様子を見ています。
残りの試験は弓技と魔法ですが、弓に関してはイリーナが得意なので5個ある的のど真ん中に矢を撃ち込み周囲の注目を集め、魔法に関しては的を複数破壊し、試験官さんにやり過ぎと怒られていました。
自分はと言うと、弓は5個の的に全部的中させましたがイリーナ程見事にど真ん中とはいかず、魔法に関しては、イリーナ同様、複数の的を破壊し試験官に怒られます。
一番威力の高い魔法でって言われたから爆炎魔法使ったんだけど、怒られるって不条理じゃない?
「いや~、君すごいね」
そう言って不意に後ろから声をかけられたので振り向くと、なんか笑顔のイケメンが居ます。
「そうですか? まあ自分達は田舎もんなんで、する事ないんで基本的に剣や魔法の練習か狩ぐらいしかする事ないんで」
そう言って笑顔で答えるとイケメンはクスクスと笑いながら自己紹介を始めます。
「失礼、決して君達を馬鹿にしたわけでは無いんだけど、面白い事を言うからついね、私はバールイン伯爵家の三男でウィズロームと言うんだ、ウィズとでも呼んでくれ」
「これはどうもご丁寧に、自分はドグレニム騎士爵の嫡男でラル=ドグレニムです、こちらが従妹のイリーナ」
そう自己紹介をするとウィルは笑顔で握手を求め、試験会場の外にある噴水の縁を促します。
どうやら話でもしたいんだろうな。
まあ伯爵家の三男だけど無下にも出来ないし、しばらく付き合うか。
どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?
と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。
そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。
拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。
あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。
また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。
尚、集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~、も絶賛連載中です。
是非ともこちらもご覧ください。




