忘れられない言葉はありますか。
よくも、わるくも、
言葉の重大さを知るきっかけとなってほしい。
実話です。
13歳の冬、興味。
先輩の真似して、左だけ開けたピアス。
パチンッ
不安と興味で揺れていた私を置き去りにして
呆気なく開いてしまった。
自分で選んだファーストピアスは想像以上に綺麗で
安堵と共に涙が静かに落ちた。
母はそんな私に
「女性は泣いた分だけ強く、綺麗になるよ」と。
人より早く開けたピアスホール。
後悔はないし今も大切にしている。
16歳の春、変化。
逃げるように入学した高校は、
私を知る人が居なくて心地良かった。
人前に出たがらなかった私が
初めて学級委員に立候補した。
どんな仕事も精一杯にこなし、
担任の先生からの信頼を裏切らなかった。
終業式、お世話になった担任の先生は退任となった。
当日知った退任に、ショックが大きかった。
言いたいことはたくさんあったのに、
溢れるのは大粒の涙だけだった。
先生はそんな私に、
「お前なら大丈夫だ」とだけ言った。
私にだけ言った、真っ直ぐな言葉は
ダイレクトに心に響いた。
その瞬間を、今も鮮明に憶えている。
20歳の春、混乱。
4年間の青春。
衝突を繰り返し、傷付きあった2人。
ぶつかり合いの末、
彼は私に、
「疫病神」と。
衝撃は、衝撃なまま鮮明に。
自分を支えるときの言葉を
一つは持っておきたいですね。
また、自分を叱るときの言葉を
一つは持っておきたいですね。
「言い過ぎた、ごめん」
「勢いで言ってしまった」
では、拭いきれないものがありますね。
読んでいただき、ありがとうございました。