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異世界転生安眠録  作者: 埴輪
一週間の悠々自適
5/12

四日目

『おはよう』


「おはようございます」


相変わらずランタンには弱い灯りが


気にせず外に出る、気にはなるが


今日は何をしようか


「おはよう!」


「おはようございます」


昨日と同じ挨拶をする


木箱には林檎、バナナが置いてあった


バナナ? おかしいとは思っていたが流石にバナナは、、、


『気にしても無駄だよ』


そういうもの、として諦めよう


木箱に座り、リンと隣に座り一緒に果物を食べる


ふとリンの方を見る


「どうしたの? ケイ」


「なんか大きくなってません?」


「え?」


さっき会ったときから違和感はあったのだが、一回り大きくなっている気がする


昨日会ったときは林檎に隠れられるぐらいだったはずだが

今は500mlのペットボトルほどはある


本人は気づいていないようだが


妖精の成長はこんなにも早いのかな?

女神様に聞いてみよう


「どうなんでしょう?」


『まあ、理由は知ってるけど』

『せっかくならアルヴィナちゃんに聞きに行ったら? コミュニケーションの一環としてさ』


「たしかに、それが良いですね」


「?」


リンを置いてきぼりにしてしまった


「今日もヴィーナさんの所に行きましょうか」


「うん、わかった」


私はまた林檎をかじった




「やあ、いらっしゃいケイ、リン」


「おはようございますヴィーナさん」


「おはようお姉ちゃん」


早速リンについて聞いてみる


「そりゃあ、君が名前をつけたからね、軽く進化したのさ」


「え?」

「私が名前を付けただけで進化?するんですか?」


しかも軽くとは?


「君は《言の葉の女神の加護》を持ってるからね」


言の葉の女神様?

聞いたことがない方だ


女神様に聞いてみよう


『ああ、君と会った時にもいたよ?』


「、、、全然気がつきませんでした」


『まあ姿は現さなかったからね、彼女シャイなんだ』


「そうなんですか」


見たことがないとはいえ、神様から加護を授かっていたようだ、有難い


『彼女も君を気に入ったようだ、彼女も私の隣で見てるからお礼なら聞こえるよ』


「わかりました。 言の葉の女神様、ありがとうございます」


『、、、、、』


何か聞こえたような聞こえなかったような


『ふふ、喜んでるよ』


「それならよかったです」





ひとまずリンが成長、いや進化した理由は分かった


「君自分のステータス把握してないのかい?」


「はい」


「私が教えてあげようか? まあ君なら女神様に教えて貰えるだろうけど」


「いえ、ぜひお願いします」



ステータスは身体能力と加護とスキルの三つで構成される


女神様曰く、


身体能力は自分の体力、知力などをランク付けしたもの

加護は神様や精霊といった存在から授かるもの、

スキルは自分の能力、技能の総称、


この世界ではそれぞれとても重要なものだそうだ


因みに加護を持っているのは稀らしい

そのためステータスは加護を除いた二つだけを表すことも多いらしい


「じゃあ見るぜ」


結果はというと



身体能力


体力:C

知力:A+

魔力:A

精神力:S

技術力:B+


最高ランクはS+ 最低ランクはD-らしい


私はどうやら現在9歳らしいが、同年代はどれぐらいなのだろうか


基準は分からないが魔力、知力、精神力はかなり高いと思われる


後で女神様に聞いてみよう



加護


《輪廻の女神の加護》


《言の葉の女神の加護》


《良き縁の神の加護》


《奉仕の神の加護》


《湖の精霊の祝福》


五つ!?


稀ではなかったのか? 

またもや聞き覚えのない神様の名前がある


よく分からないが良き縁の神様と奉仕の神様には後で感謝しておこう


あまり人に話さない方が良いかもしれない



スキル


【安眠】

【快眠】

【言霊】

【良縁】

【正当な対価】

【精霊の瞳】


[魔力操作Ⅰ]

[演算Ⅲ]

[読解Ⅳ]

[表現Ⅲ]

[情報処理Ⅳ]

[錬金知識Ⅲ]


最初に出た方が能力、次に出た方が技能らしい


技能はきりがないので適当に選んだとのこと


魔力操作は二日間の練習の成果が出たようだ、

他はおそらく所謂主要5教科によるものだろう


能力の方はおそらく神様達の加護の影響だと思う


しかし加護=能力というわけでもなさそうだ



とりあえず、ステータスは把握できた


リンについて聞くために来たのが、

ステータスの把握は今後役立つだろうから、僥倖といえるかもしれない



目的を達成し、湖を後にすることにした

今度はゆっくりヴィーナさんに会いに行こう


洞窟に戻る間に果物を採り、木箱に座り、食べた


スキルとして分かり易く成長を実感できると練習にも身が入る


その日は夕食を採りに行くまでランタンを点滅させていた


リンは少し退屈そうだった、今度たくさん遊ぼう




「またね!」


「ええ、また明日」


洞窟に入り、横になる


この世界に来て4日間しか経過していないが、もう慣れたものだった


「おやすみなさい、女神様」


『おやすみ~』



少しランタンを弄り、目を閉じた






【安眠】発動

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