終わりの始まり
この世界で、どう生きていくか....。
こんちは。僕です。
これは占いツクールにて掲載していたものですが
色々改編されてます。はい。
目の前の男は、服も髪も靴も、手に持っている淡い水色をした剣も紅く染め、ニコニコと気味の悪い笑みを浮かべる。
「この子は...私達の希望なんです‼望みなんです...!!光なんです...!!この子だけは....!!」
「希望...??」
母は必死になって私を庇った。恐怖からか、涙を流してガタガタと震えながら。
父親はもうすでに逃げているのかもしれない。暫く父の姿を見ていなかった。
男が再び剣を振り上げると、母は悲鳴を上げながら「紅」を飛び散らせた。
「っ君達の言う希望は....!!!薄汚くて残酷で!!」
男は目の前で、動かなくなった母の体を何度も何度も貫いた。
目からポロポロと、透明の滴を溢しながら____
「___ッ!!??っはぁ、はぁ....」
またあの夢か...。
今から11年前....私が11の頃の記憶。
あのときの事を思い出すと、それと同時に母のうめき声、彼の叫ぶ声、血液の匂い、色、生温い液体....それら全てを意識せずとも鮮明に思い出してしまう。
しかし、彼は何故突然叫びだし、泣いたのだろうか....。
この夢を見たあとはよく考えていたが、彼の思考回路など到底理解できないので、途中で諦める。
だが、私は、私達は、私達国民は知っている。
彼が一体どんな人物で、どんなことをしたのか、どれほどの地位なのか。
彼は、
私達の住むこの国....
狂気の国と呼ばれる国の、
最恐にして最狂と恐れられる
「ルーヒー・ジルバルト」
この国最強の権力者
____国王である。
私はそこで思考を停止させると、首筋に伝う汗を拭う。
窓から空を見ると、まだ空は白みがかっていた。
「...朝」
まだ早朝ではあるが、起きてしまっては仕方がない。多分もう一度眠ったら昼頃に起きてしまうだろうし、そもそもあんな夢を見た後ではゆっくりと寝付けるわけがない。
まだ力の入りきらない体に鞭を打ち、体を伸ばすと朝の支度をするべくベッドから立った。
朝からあるきつい労働のための支度をし、軽い朝食をとる。
御閲覧有り難う御座いました。
楽しんで頂けたなら幸いです。




