説明.ルチェロワの世界
〔タイトル〕
ルーチェ・ロワイヤル
【 Luce ☆ Royale 】
〔ジャンル〕
ファンタジー恋愛アドベンチャーゲーム
〔対応機種〕
PlaySpot 3/PlaySpot bit
〔発売元〕
我楽堂エンタテイメント
〔プレイ人数〕
1人
〔発売日〕
20xx年12月12日
〔あらすじ〕
片田舎で穏やかに暮らしていたクリステルは、村にやってきた教会の人間にそそのかされ、軽い気持ちで聖女認定の儀式を受けた。見事聖女として認められたクリステルだが、しかし、それは国王を貶めるための、手ごまの選別でしかなかったのだと知る。
聖女という立場を与えられ、王宮に集いし人々に手を差し伸べる日々の中、自分が偽者であるという苦悩を胸に、人々の欲望渦巻く王宮で、恋と運命とに翻弄されることとなる。
〔主要人物〕
・クリステル
本作の主人公。15歳。
暖かな家族のもとで自由奔放に生きてきた、ちょっとワガママだが底抜けに明るい少女。
・ジェラルド・フォン・ルーチェ cv:KANT
若き国王。24歳、183cm、64kg。
優しげでありながら、目の奥に鋭さを秘めている。
聡明にして寛大、下々のものにもわけ隔てなく声をかけるよき王として人々に愛されている。
・セドリック・エヴラール CV:松浦冬夜
宰相。26歳、172cm、68kg。
人の心まで見透かすような鋭い眼差しと、過ぎるレベルの厳しさのせいで、部下からも国民からも畏怖を込めて見られている。
・ガエル・ゴーズチン CV:一抹
国王の近衛兵。23歳。179cm、58kg。
国王に忠誠を誓っており、その前には命をも投げ出すほど。
・ジュエル CV:ののみやしゅう
宗教団体・キーンの暗殺部隊員。20前後。190cmの長身。
・マティアス CV:津田山次郎
医者。28歳。175cm。
キーン教団の顧問として地位を得ているが、本人は信者ではなく、神の存在には否定的。
・ピチュアチュアキュア CV:姫貴ゆい
聖女認定の儀式の際に現れた不思議な鳥。人の言葉を解し、常にクリステルの側にいる。
自称、焼き鳥には適さないが、ぷりっぷりの身が魅惑的とのこと。
〔その他の人物〕
・バティ CV:土生大介
クリステルの育ての父。
・マリー CV:阪井明香
クリステルの育ての母。
・アマルナ CV:宮上佳子
クリステルを聖女に仕立て上げた、女神官。
・ジェネラル CV:斉藤テルノ
軍人たちを率いる将軍の位についている男。大柄で横柄で、国王を嫌っている。
・ドン・デジレ CV:田口輝
国一番の宝石商。常から金銀宝石をわんさとつけた、通称金ブタ。
・クロエ CV:メイア
キーンの主教。顔立ちが幼く、謎に包まれている。
〔用語〕
・聖典
前聖女が行った善行の全てが書かれている書物。
大好物や失敗談なども書かれた、ちょっとお茶目なもの。
・ベーゼ・ド・ランジュ
キーン教団で使われている毒薬。
天使の口付けという意味らしく、眠るように死ぬ。
・ディスティニー砲
教団の聖殿に作られた巨大な砲台。
〔主題歌〕
・オープニングテーマ「Now Loading」
作詞 - 吉田誠一 / 作曲 - みんみ / 編曲・歌 - キャラメルマキアート
・エンディングテーマ「革命」
作詞 - 吉田誠一 / 作曲 - みんみ / 編曲・歌 - キャラメルマキアート
〔関連商品〕
・PlaySpot bitスイングアクセサリー
PlaySpot bit用ルーチェ・ロワイヤルチビキャラクターアクセサリー。
〔関連書籍〕
・ルーチェ・ロワイヤル公式ビジュアルファンブック 20XX年8月2日発売 アイ工文庫
ルチェロワ……正式名称「ルーチェ・ロワイヤル」というゲームは、そんまんまというか、光の王国が舞台の乙女チックゲームだ。
イタリア語とフランス語が混じってるじゃんとか言っちゃいけない、おそらく雰囲気でつくられたのだろう設定の数々は、その他でも色々突っ込みどころ満載ではある。だが、既に主人公であるクリステル自身、ゲーム中メッセージウインドウを飛び出し、自分で突っ込みを入れている。
製作会社は「我楽堂エンタテインメント」という、ちょっとクセのある乙女ゲームを数多く出しているところ。
乙女ゲームと称されることが多いが、ジャンルとしては「ファンタジー恋愛アドベンチャーゲーム」だ。アドベンチャーってことは冒険? どこで冒険してんじゃいとかつっこんじゃいけない。舞台が王宮だったりするあたりで、むしろ主人公が暗殺とか革命とか引き起こしてしまいそうだが、一応聖女としての役割を真っ当している。
きっと、そういう突っ込みどころは、全ての乙女たちが夢と恋というトッピングの中に、見ぬフリしていてくれるものなのだろう。
ニセ聖女に仕立て上げられた主人公クリステルが、攻略対象たちに囲まれ煌びやかな王宮で過ごすこのゲーム。
攻略対象は若き王様、宰相、騎士、暗殺者、医者……おまけルートで神まで出てきてしまう。
はじめは、それこそ主人公のクリステルがずっこけたり突っ込み入れたりと、明るいくはしゃいでおちゃらけてってなシーンが多いのだが、後半は苦悩に満ちたシリアスモードに入るため、かなりプレイヤーを選ぶ作品でもあった。
全キャラクターを通して、暗殺にクーデターに革命に……国の一大事件が起きており、それまでのおちゃらけムードが霧散する。
うつうつとした中、主人公が大怪我をしたり牢屋に閉じ込められたり……中々ハードな状況が起きた後に、それまでの功績により奇跡がおき、ハッピーエンドが訪れる。
もちろん、前半に祈りも何もほっぽり出していて、功績が足らずにいた場合、死には至らないもののちょっと後味の悪いバッドエンドに突入してしまう。
システムとしては移動場所選択方式で、移動した先での会話や行動によりステータスが変動し、それにより発生したイベント内の選択で、エンディングが決まる。
移動マップは、その場で会えるキャラクターのデフォルメされたアイコンが表示されているお手軽なもの。だが、攻略対象と会話してばかりいれば、トゥルーエンドに至らない。
神殿内でお祈りをしたり、人の悩みを聞いて解決したり、式典などに駆り出されたり……聖女としての役割もあって、多少の作業やパラメーター管理がありはするものの、さくっとストーリーが楽しめるライトなつくりだ。
基本的に1人を集中攻略するタイプのシナリオなのだが、攻略キャラクターのルートに入った後、他のキャラクターにちょっかいをかけ続けていると、略奪イベントが発生する。キャラクター同士が交渉や決闘を行い、エンディング対象が”ちょっかいかけた方のキャラクターと”に変わるわけだが、中には幽閉や監禁といったディープなものもあったりする。
攻略キャラクターは嫉妬してくれるし、ちょっかいかけたキャラクターも、通常攻略では見えてこなかった意外な一面を見せてくれたりするので、あちらへこちらへ顔を出すビッチプレイも楽しかった。