第6話:パーティを組むことに決めました
私の宣言に受付のお姉さんは驚愕した顔して驚きの声を上げた。
「あなた、いくつですか。その年でお母さん?」
「えっと、私はまだ十六歳ですけど、あなたは一体何を言っているんですか」
冒険者はパーティメンバーと一緒に暮らしている人は多い。だから、このヴェルディも私と一緒にパーティを組んで一緒にいようと考えている。かつての私もそうだった。身寄りのない私は町についたら孤児院的な所に連れて行かれてまた捨てられるかもしれないと思って、町に入る前に駄々こねたりした。その冒険者はなんだかんだで私をパーティに向かい入れてもらえて、一緒に暮らしていたんだ。冒険者の資格はなかったから、正式なものではなかったんだけど。だから、私もこの子をつれていろんな冒険をしようとか考えていたんだけど、ところでお母さんて何?
「あなた、この子を引き取るって養子似とるってことでしょう。一緒に暮らすってそういうことでしょう。こんな小さな子供を世話できるのあんた。しかも十六歳でお母さんて。私だって彼氏もいないのに」
受付のお姉さんはキイィとハンカチを口にくわえながらちょっと泣いてる。とりあえずこの人は勘違いをしているので訂正しておく。
「私は養子にするって考えなわけじゃないんだけど。私も昔は同じように冒険者の人に拾われたの。それで私もその冒険者にパーティとして迎え入れてもらってね。一緒に暮らしていたのよ。だから、この子とパーティ組んで一緒にいろんな仕事をこなしていこうと思ったんだけど」
「本当にそうかなぁ」
ダメだこの目は絶対に信じていない。まあでもお金はもらったからもういいや。
「というわけで、私はこれで失礼しますね。これから私たちはご飯を食べに行きますので。それじゃあ失礼しますね」
「あ、ちょっと待ちなさいよ」
ヴェルディをつれて逃げようとしたら、受付のお姉さんに掴まれた。
「ガルルルルル、要件はもう終わったでしょう。ガルルルルル」
受付のお姉さんに掴まれた瞬間にヴェルディが威嚇する。私はよしよしとヴェルディをなだめながら受付のお姉さんの話を聞く。
「さっきの話はまあわかったわ。それは置いといて、とりあえずこれは受け取っておきなさい」
そう言って私に一枚の用紙を渡す、受付のお姉さん。
なんだこれ。仕事の用紙かな。
「とりあえず次の仕事渡しておくわ。内容は町で迷子になった猫探し。引き受けといてね」
「ちょっと、なんで猫探し」
「だってあなた、化け物調査の仕事で無理するんだもの。とりあえず優しいクエスト受けておきなさい」
「う、それでは仕方ないか。」
私は仕方なく仕事を受け取ってヴェルディと一緒に冒険者ギルドを後にした。