表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
化物フレンド  作者: 日向 葵
出会いと始まり
7/76

第6話:パーティを組むことに決めました

 私の宣言に受付のお姉さんは驚愕した顔して驚きの声を上げた。


「あなた、いくつですか。その年でお母さん?」

「えっと、私はまだ十六歳ですけど、あなたは一体何を言っているんですか」


 冒険者はパーティメンバーと一緒に暮らしている人は多い。だから、このヴェルディも私と一緒にパーティを組んで一緒にいようと考えている。かつての私もそうだった。身寄りのない私は町についたら孤児院的な所に連れて行かれてまた捨てられるかもしれないと思って、町に入る前に駄々こねたりした。その冒険者はなんだかんだで私をパーティに向かい入れてもらえて、一緒に暮らしていたんだ。冒険者の資格はなかったから、正式なものではなかったんだけど。だから、私もこの子をつれていろんな冒険をしようとか考えていたんだけど、ところでお母さんて何?


「あなた、この子を引き取るって養子似とるってことでしょう。一緒に暮らすってそういうことでしょう。こんな小さな子供を世話できるのあんた。しかも十六歳でお母さんて。私だって彼氏もいないのに」


受付のお姉さんはキイィとハンカチを口にくわえながらちょっと泣いてる。とりあえずこの人は勘違いをしているので訂正しておく。


「私は養子にするって考えなわけじゃないんだけど。私も昔は同じように冒険者の人に拾われたの。それで私もその冒険者にパーティとして迎え入れてもらってね。一緒に暮らしていたのよ。だから、この子とパーティ組んで一緒にいろんな仕事をこなしていこうと思ったんだけど」

「本当にそうかなぁ」


ダメだこの目は絶対に信じていない。まあでもお金はもらったからもういいや。


「というわけで、私はこれで失礼しますね。これから私たちはご飯を食べに行きますので。それじゃあ失礼しますね」

「あ、ちょっと待ちなさいよ」


ヴェルディをつれて逃げようとしたら、受付のお姉さんに掴まれた。


「ガルルルルル、要件はもう終わったでしょう。ガルルルルル」


受付のお姉さんに掴まれた瞬間にヴェルディが威嚇する。私はよしよしとヴェルディをなだめながら受付のお姉さんの話を聞く。


「さっきの話はまあわかったわ。それは置いといて、とりあえずこれは受け取っておきなさい」


そう言って私に一枚の用紙を渡す、受付のお姉さん。

なんだこれ。仕事の用紙かな。


「とりあえず次の仕事渡しておくわ。内容は町で迷子になった猫探し。引き受けといてね」

「ちょっと、なんで猫探し」

「だってあなた、化け物調査の仕事で無理するんだもの。とりあえず優しいクエスト受けておきなさい」

「う、それでは仕方ないか。」


私は仕方なく仕事を受け取ってヴェルディと一緒に冒険者ギルドを後にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ