第7話 アイテムが無双中
アイテムの素材を追加しました。
「うぅ……。何だったんだ……さっきの」
十数分後タツヤが目を覚ました。その姿は以前よりも何処か神々しかった。そしてそれと同時に威圧感があった。しかしタツヤには佐藤の魔法により出来た傷がまだあった。
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〓アースル神界〓
「なあ、なんでタツヤの傷エリクサー飲んだのに消えて無いんだ?」
「恐らく神化する前の傷で定着してしまっていたのだろう」
「あ~そういうことね」
「ところで神皇になったのう」
「そうだな~」
「武術の腕はどのくらいなんじゃ?」
「ウ~ン………そうだな、ステータスが同じなら武神の最高神でも勝てないと思うぞ?勿論地球にいたときのことな?今なら数十柱相手でも勝つと思うぞ?」
「それは………」
「まあ、これでひとまずは安心だからな。俺達は帰るわ」
「わしもこの世界での他の仕事があるからそっちをやらんといかんのう」
「ユースケ君(犬)見るだけだろ」
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タツヤは狂熊による傷が完治しているにも関わらず自分を此処に堕とした魔法の傷が治っていないのを不思議に思った。そして、妙に軽くなった身体の原因を探った。そしてステータスを見た。
「何だよ、これ。チートかよ………」
タツヤは自らのステータスに呆然となりながらも身体の動きを確認した。
「ウ~ン、確かに身体は動き易くなったな。それに余裕がある。並列思考のお陰か……?」
身体の動きに満足したタツヤはスキルの確認を行い、また呟くのだった。
そして、タツヤはエリクサーの置いてあった机に置いてある手紙に気付きそれを読み始めた。
『はじめまして、次代の神皇になった者。俺は今代……といっても初代だが……の神皇だ。恐らく既に神化しているのだったら神皇についても知っているだろう。もしまだ神化を行っておらず神皇になっていないならこのエリクサーを使ってくれ。
と、本題に入ろうか。まずは先に謝らせてもらう。済まなかった。何にたいして謝っているのか分からないだろうから説明させてもらう。それが……本題でもあるからな。まず、この部屋のあるアースルには魔王という奴がいる。コイツは魔王として下界にいるが正体は俺達と同じ『超越神』だ。コイツは下界で暴れ回っている。俺はそれを止める、いやコイツを殺しに行かなければならないんだが恐らく………いや、確実にコイツには勝てない。俺は元々技神だからな。けど可能性がある以上は行かなければならない。(まあ、勝つことはできないが封印くらいはするさ)そこで俺は考えた。俺が勝てないなら次の世代に託せばいいと。俺は手に入る限りの素材を集めて最高級のアイテムを造った。それをお前に渡す。強制はしないができる事なら奴を倒してくれ。同じ超越神に、いやその中でも最強の者しか殺せない奴を。
追伸、魔王が『超越神』に成ったのはイレギュラー中のイレギュラーだ。
追々伸、この家はマジックアイテムだから持って行っていいぞ。今はダンジョンの中だから埋まっているが外で使えば豪邸だし、創った異空間に置けば邪魔にならないし、新しく建て直せるし、一緒においてあるブレスレットをつけておけばどこでも家にはいれるからな』
タツヤは手紙を読み終えると息を吐き出した。これだけでかなりの事がわかった。その上でタツヤが出した答えは………
「アイテムだけもらって異世界を楽しもう!……魔王の相手なんかしてられるか。邪魔だったら殺す。これで十分だろ」
後悔しないように自分のやりたい様にする事だった。タツヤはそれを決めると屋敷の武器庫に向かった。そこに有ったのはルーンの彫られた刀と黒色の革コート(膝上程度の長さで裾に金で装飾)と同じ素材で出来た戦闘服、そして素材の山とバイク、車、そして空と海両方で使える戦艦だった。
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天夢神刀・皇仙
堕天神龍の体内の器官に造られる『天龍鉱石』と堕天神龍の爪、牙、角を融合させて造られた『天神龍鉱石』と最高神以上のみ作れるミスリル、オリハルコン、アダマンタイト、ヒヒイロカネを融合させて造られた『夢幻鉱石』を融合させて造られた超越神のみ造れる『天神夢幻龍鉱石』を鍛えて造られた刀。刃渡りは85㎝で反りは浅く太刀ではなく刀と呼べる。神皇にしか扱えず、持ち主の神力を吸収することによってさらに鋭さが増す。また魔力伝導や魔法伝導率も良い。因みに彫られているルーンに意味は無い。魔力を込めるとルーンが光る。
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堕天神龍・夢幻シリーズ
『天神夢幻龍鉱石』を糸にし、編み造られた布に堕天神龍の鱗と革を張り造られた。持ち主の神力と魔力を吸収することによってさらに強度が増す。コートにはオリハルコンの糸で装飾がされている。全て再生機能付き。
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タツヤは残ったバイク等をさらに改造した。それが終わったのはおよそ1ヶ月後(魔法で時間の流れを遅くしたため)。
タツヤはこのチートアイテム群を持ち地上に出るためダンジョンの攻略を開始した。




