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第4話 その後の勇者

 タツヤが落ちた。それを見ていた四人はフリーズしていたがすぐに動き始めた。


「『三本の風の剣よ 我に従い 敵を斬り刻め《三連風剣トリプルウインドソード》』!!!!!」

「『氷柱よ踊れ《氷柱の乱舞アイシクルダンス》』!!!!!!!」

「坂崎流剣術『風神刺剣かぜのかみのつらぬき』!!!!!!!!」

「シドルード流剣術『烈火』!!!」


 柚葉は中級風属性魔法《風剣ウインドソード》の同時発動を、雪姫は中級氷属性魔法を、真奈は実家の剣術に風属性を付加させた剣技を、騎士団長は王国で多く使われる剣術の剣技を光輝と佐藤に放った。しかし放たれた魔法は制御が甘かったのかかする程度であったが剣技は二人に入っていた。しかし光輝は勇者の中でも上質な装備を着けていた。その為ダメージはほぼ入らなかった。そして光輝はニヤニヤしながら口を開いた。


「痛いじゃないか、真奈ァ。それに柚葉と雪姫も。何をするんだい。僕が何をしたんだ?僕は君達の為に君達に付きまとうゴミを処分しただけだよ」


 この騒ぎを聞き付けた勇者達が集まってきた。そして現状をみて困惑していた。


「何をしt「ふざけてんじゃねぇぞ!!」


 雪姫が口を開いたが直ぐに団長の声に遮られてしまった。


「テメェらは何をしたかわかってんのか!?」

「無能という名のゴミを処分しただけですが?」

「違えだろう!!テメェらがやったのは仲間殺しだろうが!!!!!それに無能?調子に乗るのもいい加減にしやがれ!!!タツヤは封印されてただけだろう!それに付きまとうゴミだぁ?付きまとってたのはお前だろうが!!!」


「団長、一体何があったんですか?」

「そうです!なんで星名と佐藤に攻撃してるんですか?」

「それに仲間殺しって?」


 勇者達から質問が出てくる。勇者達はこの状況で話されている事を聞いても分かっていないようだった。


「みんな、僕は雪姫達に付きまとう無能n

「黙ってろ!!クズ勇者!!俺が説明する

 !!」


 光輝が勇者達に説明をしようとするが団長がそれを止めた。そして団長が説明を始めた。


「―――――というわけだ」


 それを聞いた勇者達は何とも言えない顔をしていた。しかしそんな中でも嬉しさからか笑みがこぼれている者もいた。団長はそれを胸糞悪いと思いながらこの件はダンジョンを出てからということになったのだった。







 同日国王の執務室では団長がダンジョンで起こった事について報告していた。国王はそれを聞き光輝と佐藤を幽閉することを決定した。そしてタツヤの生存を信じて調査隊を組織するのだった。

 後日この調査隊にはタツヤと面識のある貴族が全員志願していた。彼ら貴族はタツヤの封印を知っておりさらに実際に会話をしたことによりタツヤの人柄を知っていた。そしてそれと同じく光輝や佐藤の異常さについても分かっていた。

 そしてそんな彼らによって組織された調査隊によってタツヤの捜索がはじまるのだった。

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