第13話 魔導
「おいおいおい!タツヤ、今のは何だよ!」
ディートヘルムがモニターに映った嵐竜達の最期を見て言った。原理上実現可能な地球でもいまだ架空兵器の荷電粒子砲を何かすら分からない異世界人が見たら問い詰めたくもなるだろう。
まあ、魔導式荷電粒子砲なので厳密には違うのだが。
ここであることを説明しようと思う。
以前このアースルには魔術や魔導は存在せず、魔法のみが存在し、その使用者の事を魔導師と呼ぶと説明した。
だが、タツヤの持つアイテムには魔導式という言葉がよく付いている。これはタツヤのある理由が関係している。1つ目が『カッコいいから』というタツヤの馬鹿な考え。しかし、これはまだ良いだろう。しかしもう1つの理由が完全にアウトである。それはステータスを見て貰えばわかる事だろう。
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タツヤ・カンザキ Age 16
Sex M
種族 神族Lv. ???[#神皇#超越神{全能神×魔導神}]
ジョブ 神皇、超越神{全能神×魔導神}、勇者
状態 良好
Lv ???
HP error/error
MP ∞
STR error
AGI error
VIT error
INT error
〈スキル〉
[超精密魔力支配Lv. EX][超気配支配Lv. EX][超精密隠蔽Lv. EX][身体強化Lv.EX][魔力身体強化Lv. EX][魔鎧術Lv. EX][モンスターテイムLv.EX][無詠唱][全属性耐性Lv.EX][全状態異常耐性Lv.EX][痛覚鈍化Lv.EX][並列思考Lv.EX]etc.
〈ユニークスキル〉
[限界突破]
[神崎鏖滅流]etc.
〈オリジナルスキル〉
[超越武神術Lv. EX][超越技神術Lv. EX][超越思考加速Lv.EX][万物創造][時間停止][全スキル取得][全魔導取得][完全習得][超越神眼][魔力消費1/500][魔導攻撃力500倍化][レベルアップ必要経験値1/500][経験値500倍][ステータス操作][生命操作][天地操作][改変][全能の脳][超越神の威圧][スキルレベル最大化][スキル超越化][魔導化(New)][魔導創造(New)][魔導極化(New)][神魔導化(New)]etc.
〈特殊スキル〉
[スキル創造][魔導創造][天地創造][世界樹乃書庫権限Lv. EX][眷属化]etc.
〈魔導〉
[神化全属性(火、風、水、土、氷、雷、光、闇)][神聖属性][暗黒属性][死霊魔法][付与魔法][回復魔法][結界][遺失属性(古代、召喚)][昇華全属性(焔、嵐、氷結、岩石、雷電)][龍][神][分解][虚無] [時空{時×空間}][次元][重力][転移][因果干渉][再生]etc.
〈称号〉
神皇、超越神{全能神×魔導神}、神皇勇者、最強の勇者、魔導の創造者
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お分かり頂けただろうか?まず神族のみにある神族レベルがおかしい事になっているがそれは気にしてはいけない。魔法スキルの場所が魔導に変化しているが後々説明する。 一番注目すべきところは種族だ。『超越神{全能神×魔導神}』となっている。今までタツヤは全能神というタツヤが神に成った際に創られた神格を持っていた。
この神格とは簡単に言えば何を司っているか、何を行えるか等を表していると共に神の存在を表している。例えば先代神皇は技神だった。この技神というのは技術の神であり、技術を司っていた。
全能神は全ての能力と全ての技術を司る神格だ。
さらにタツヤは新しく魔導神という神格を得た。この魔導神は全ての魔法及び魔導とそれに関係する物(魔導具など)を司る。
そしてこれがどういう事かというとタツヤは1つの体に二つの神格を宿したという事だ。
例としては、
A神はaの神格を持っているがB神はbとcの二つの神格を持っているという事だ。
これは普通はあり得ない。神格が変化したり、新たな神格が付与される事はあるが宿す又は得る事は無いのだ。
神格の付与とは1つの神格─例えばアルテミスは狩猟の神だが同時に貞淑と月の神でもある。この場合、1つの元となる神格【狩猟神】に【貞淑】と【月】が付与されている事になる。
そして、ステータスでの表記はこうなる。
◇付与の場合□◇□◇□◇□◇□◇□◇□
アルテミス Age 女性に年齢なんて訊かないよね?
Sex カワイイ女神様☆(作者 ─うわぁ……)
種族 神族Lv. 9[狩猟{+貞淑+月}神]
以下略
称号
万年処j…なんでも無いです。
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◇神格変化の場合□◇□◇□◇□◇□◇□
ヘファイストス Age ハッハッハ!
Sex M
種族 神族Lv. 9[雷{+火山}⇒鍛冶{+炎}神]
以下略
称号
泡?爆ぜろ!
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神格付与の場合は[主神格{+付与神格}]と表される。
神格変化の場合は[旧主神格⇒現主神格]で表される。
お分かり頂けただろうか?普通ならこの様になるのだがタツヤは[主神格×主神格]で表されていた。また、超越神というのは一種の役職みたいな物なので神格には含まれない。
つまり『神崎達也』という神は全能と魔導という二つの力と存在によって構成されたということだ。
そして、魔法スキルが魔導スキルに変化した理由だがそれはこの神格の取得による副作用の様な物だ。タツヤが魔導神と成った事で魔法が進化し魔導となったのだ。また、この際の魔導とは魔法の上位の物であり、魔法以上の影響力を持つ物だと思ってくれてよい。
そもそも、この世界の魔法とは魔力を使用し、世界に干渉し無から有を生み出し(何もない所から火を出す等)、物質を変化させたり動かしたり(土を泥に、土を動かして波の様にしたり)する物だ。これには大した知識も必要なく、詠唱の大まかな意味を理解し、イメージができれば使用できる。だが限界は存在する。
そして、魔導は魔法同様に魔力を使用して世界に干渉したり変化させたりする。そして、それ以上に影響力がある。
例えば魔法では魔力を10消費して桶の水を波立たせる事ができるとする。しかし、魔導では魔力を1消費するだけで同じ事ができる。これが影響力の違いだ。他にも色々な違いがあるがここでは良いだろう。また、魔導は何故かタツヤしか使えない。
まあ、以上の事がタツヤの持つ物に魔導が多く使われる理由だ。
話を戻そう。
「何って魔導式荷電粒子砲だよ」
「かでんりゅーしほー?」
「説明はメンドイからしないけど凄い威力だろ?あれ、フルパワーの10%以下なんだぜ」
「よく分からないが凄いな」
「まあ、敵も居ないしもうすぐ昼飯だから行こうぜ」
タツヤはディートヘルムに答えると『死神の鉄心臓』から出ていった。
神性やら魔導やらは完全に作者の妄想です。
何かありましたら優しく教えて下さい。




