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第8話 国王との邂逅2

「あ、別にメイドさんは呼んでないんで。じゃあ、国王行きましょうか」

「ああ。でもその前にどうやって行くんだ?」

「普通に魔法だな。俺の魔法とあるアイテムをリンクさせていると言ってもいいかもしれないが」


 タツヤは先程から五月蝿いメイドに告げると国王を伴って馬車から降りた。馬車から降りたタツヤは先代神皇から貰ったアイテム『即席家(インスタントホーム)』を改造した『空間鍵(スペースキー)』を使った(愚者の深淵攻略開始時は改造していない)。


「《開放オープン》」


 タツヤが唱えるとタツヤの前に黒い3m×2m程の穴が現れた。タツヤがそれに入ると国王も続いてその穴に入っていった。

 余談だが空間鍵には幾つかの機能が付いている。1つ目がタツヤの創った異空間を開ける《開放オープン》、そして空間を閉じる《閉鎖クローズ》。タツヤの家の玄関を開ける《解錠アンロック》、そして《施錠ロック》。《解錠》は今まで《オープン》だったのだが、改造した際にタツヤが変更した。


 閑話休題それはさておき


「おお!何だこれ!?」



 国王はタツヤに続いて異空間に入ると驚きの声を上げた。それもそうだろう、変な穴に入るとその先が草原だったのだから。それと、タツヤは以前創った異空間を改造して300㎞×300㎞の大きさになっている。他にも桜を植えたり、山を増やしたり、四季を付けたりしている。


「あれが、家です。さあ、もどりますよ」

「え!?もう…すk「戻ります」


 タツヤの目的は国王に家の事を教える事だけだったので国王を促すとすぐに異空間から出てしまった。まあ、国王は少し……いやかなり残念そうにしていたが。


「せい!」

「うるせぇ!」


 ドシンッ!バキッ☆

「きゃっ!」


 そして、タツヤが異空間から出るとメイドさんからの短剣での攻撃をプレゼントされた。しかし、ずっと攻撃されてストレスが溜まっていたタツヤはメイドの右腕をとって背負い投げをすると持ったままの右腕に右膝蹴りを叩き込んだ。実はこれ神崎鏖滅流で一番最初に教えられる技である(神崎家にしか教えられないが、真奈先輩はできる)。


「あのさぁ、さっきから何なのかなぁ?話してる時も攻撃してくるしさ、今もそうじゃん?大体、俺は何もしてないし、どちらかと言えばお前らを助けたほうだぞ?まあ、そこの国王は助けるまでもなく、普通に強いみたいだけど」


 そう言ってタツヤはディートヘルムを見る。


 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 ディートヘルム・ヴァレン・エンベルガー・ロード・アドル Age 42

 Sex M

 種族 人族[半神]

 ジョブ アドル王国国王、剣聖、

 状態 良好、神化(神剣との同調により神化、不老化)

 Lv. 264

 HP 1250000/1250000

 MP 2500000/2500000

 STR 2700

 AGI 2300

 VIT 1500

 INT 3200

 〈スキル〉(神化により一部限界突破)

[精密魔力支配Lv. B][身体強化Lv. A][魔力身体強化Lv. B][魔鎧術Lv. B][無詠唱][並列思考Lv. D][毒耐性Lv.A][交渉Lv. A][鼓舞Lv. B]

 〈ユニークスキル〉

[神剣術Lv. S]

 〈オリジナルスキル〉

[滅魔天鎧]

 〈特殊スキル〉

[王の風格]

 〈魔法〉

[四属性魔法(火、風、雷、光)][神聖魔法][回復魔法]

 〈ユニーク魔法〉

[剣魔法]

 〈加護〉

 剣神の加護、神剣アイリスの寵愛

 〈称号 〉

 神剣の担い手

 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□


(まさかのリアルチートで勇者より強いとか……。神剣アイリス……調べてみるか。

『《世界樹乃書庫ユグドラシルアーカイブ》脳内展開、検索[神剣アイリス]………………【検索完了、表示しますか?】……はい。…【[神剣アイリス] その昔、嵐が6ヶ月続き、嵐が止んだ時に出た虹が人々に信仰され、神格を得た。その虹が圧縮され小さな固体となり地に落ちた。そして、その虹をドワーフの王とエルフの王が共に鍛えあげた剣に虹の神格が再び宿りできた。また、神剣アイリスは自らの意思で所有者を選ぶ。選ばれる者は心が清い者。さらに、神剣アイリスと契約(アイリスによる一方的な)を結び寵愛を得ると不老となり、疑似神格が与えられる】……』

 相当なチート武器だなこりゃ。)


 タツヤが脳内で色々やっているとディートヘルムが問い掛けてくる。


「ん?何だ?」

「いや、何で自分でやらなかったのかな?と思っただけだ。ところでさ、アドル王国のメイド……それも国王と王女付きのメイドって助けて貰った相手に対してこんな事するの?」


 タツヤはディートヘルムに答えるとずっと思っていた事を聞いた。それを聞いたディートヘルムは苦笑いするとタツヤに


「いや、そいつがやり過ぎなだけだ。本当に済まん」


 頭を下げた。それを聞いたタツヤはある提案をするのだった。


「なあ、それよりもお前ら本当にどうするの?騎士は怪我して、荷物はボロボロ、おまけにもうすぐ日は暮れるし。はっきり言って騎士も危ないのが何人もいるしね」

「ああ、そうだよな………どうすっかなマジで」

「まあ、俺の家に泊めてもいいんだけど………どうする?」

「いいのか?」

「まあ、入るなと言った所に入ろうとしない、入らない、入ろうとしたり入ったりしない、俺の物を壊さない、誰にも攻撃しない、したら死んでも、何されても文句を言わない、罪に問わないと確約できるなら」

「まあ、当たり前の事だし、安全な所に行けるなら頼みたいが………」

「じゃあ、良いぞ。でも、そこのメイドはちゃんと躾しといてくれよ」

「わ、分かった」


 ディートヘルムはタツヤの提案に乗り、タツヤの家に宿泊する事となった。





国王は勇者よりも強いみたいです!

光の勇者(笑)よりも勇者装備つけてますしね!

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