表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
103/113

第51話 開戦

「さて……諸君。ここまでご苦労だった。

 明後日にはアンラスと戦うことになる。だが、恐れることはない。魔法機兵も今の諸君からしたら雑魚だ。……絶対に勝つぞ。

 と、まあ下らねぇ話はこれくらいにしといてだ。明日は作戦の説明やらなにやらで時間取れねぇからな。代わりに今日、宴会すんぞ。テメェら!全員倒れるまで食いやがれ!」


 発艦してから一日が経ち、タツヤはモニター越しに兵達にそう伝える。

 その時、兵達の前には大量の酒や料理が置いてあった。

 アンラス皇国との戦闘二日前。

 タツヤ率いるセフィロダアト神皇国軍は適度な緊張感を保ちつつも、宴会を行っていた。






 一方、アンラス皇国は突然の宣戦布告と他国──それも大国の王に対して剣を抜いたヤリーチンの処遇などに追われていた。

 先日の放送を見られていたヤリーチンはタツヤに送還されると兄達──王太子ジークフリードによって捕らえられ、現在は王城の地下牢へと囚われている。

 そして、第二王子、第三王子は共に軍部を纏め、一先ずの防衛用兵力を集結させ、信頼できる者へとその兵達の指揮を預けると共に通信用魔道具を用いて皇国の四大貴族へと連絡を取り、とある事への協力をこぎつけていた。そして、完全に自分達──正確には王太子ジークフリードの元にある騎士団に着々と戦闘準備をさせていた。

 第四王子は宰相と共にとある事による行政の滞りについて計算していた。

 第五王子、第六王子、第七王子は皇国内の学園でその報を聞き、直ぐ様学園での集会を開いた。その内容は生徒達の出撃はなんとしても自分達が止めるということなどだ。


 そして、遂に両軍が相見える。

 場所はアンラス皇国最強の要塞【エルータス要塞】のあるエルータス平野。


 アンラス皇国は10万程の兵を要塞へ配置。残り20万はレギオーの陣を取り神皇国軍を迎えうたんとする。さらにその前方には魔法機兵が百五十体。そして、要塞の城壁にはカタパルトやバリスタ、さらには遠距離型魔法機兵に搭載されている魔砲の巨大化されたものが用意され、弓兵も多数配備されている。


 神皇国軍は当初の予定通り幾つもの陣形を組み合わせた陣を取り、新装備を持ち、戦闘体勢に入っている。


 そして……


「魔法兵……《煉獄王ノ槍》を放て」


 タツヤの命令により戦略魔法《煉獄王ノ槍》が放たれ、戦闘が始まった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ