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Liebe (一部完)  作者:
5章 綾の不幸、栞の提案

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第一部 完 20話 二人の夏休みの始まり 

 すべてを諦めて受け入れてきた綾は、一歩を踏み込むために栞の提案を受けた。

 行き先は栞のマンション。役割はハウスキーパー。

 期間は一月半。自分の本当の気持ちを知りたくて、決めた。


 玄関の鍵が回る音は小さくて、なのに部屋の空気をはっきり変える。

 靴をそろえるだけで、ここが自分の場所じゃないと分かる。

 廊下を歩く足音は、床に吸われるみたいに静かだった。

 リビングへ向かう数歩の間に、視線の置き場を探す時間が生まれる。


 同じ屋根の下で暮らし、同じ生活の中に身を置く。

 冷蔵庫の開閉、湯を沸かす音、コップの氷が鳴る音。

 キッチンに立つ時間は、これまでも何度もあったはずなのに、今日からは意味が少しだけ違う。

 ただの作業だったはずの動きが、誰かの生活に触れる動きになる。


 栞は、この愛が身を亡ぼすものだと分かっていながらも、綾に手を差し伸べた。

 手を伸ばした瞬間に何かが変わると分かっていても、見ているだけでは足りなかった。

 仕事として距離を取る時間と、ふっと戻る時間が同じ部屋の中に並ぶ。

 その切り替えが、思っているより簡単じゃない日もあるかもしれない。


 何も接点がなかった二人は、あの日の出会いを経て、ここにいる。

 同じテーブルに皿が並び、同じ時間に明かりが落ちる。

 思いも立場も選んだ理由も違う二人が、この一月半をどう過ごし、何を残し、何を手放すのか。

 今はまだ、わからない。

 Liebe第一部完

 二部は二月上旬予定ですので少しの間お待ちください


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