幕間:一夜明けて
分けた方が良いと判断したので短いですが先に出します
深夜の講義を受けた次の日の朝。
コルヴォは以前にも受けた第5位階魔法の《全解析/オールアナライズ》での測定を改めて受けていた。
「基礎魔力が1200か………コルヴォ、お前の魔力は本当に低いなぁ……」
「俺の魔力が低い、てのは前にも聞きましたけど………基礎魔力? というより1200って………」
「そうだな、今のお前のレベルなら……普通の人間なら1800、天才なら2000を越える。 といったところだな」
どんどんとおそらく魔力の事であろう数値が出てくる。
どうやらあの魔法について何か食い違いがあるようだ。
「その点からm「あ、あの!」━━ん? どうした?」
「その魔法って………属性しか見れないんじゃなかったんですか?」
「うん? ………あぁ! そう言えばあの時はお前が疲れていたから言っていなかったんだったな」
「やっぱりですか……」
「すまないな、すっかり説明している気になっていた。 だがまぁそのまんまだぞ? 基礎魔力は自分の魔力の事で、魔力を数値化したものだ」
それを聞いたコルヴォは、いや、彼だけではない、きっと聞いた誰もが驚くだろう。 それが本当ならば。
「魔力を数値化……すごいですね、そんなのがあれば冒険者は勿論、強さがいる仕事の基準がしっかりと分けられる! それさえあれば強さなんて一発でわかるんでしょう?」
「あぁ………うん、これが開発された目的は実際、その通りだったし、試験的に導入もされているのだが……」
「だ、だが?」
「どうにも土壇場でいきなり魔力が回復したり追い詰められるといきなり強くなるやつとかがたまにいてなぁ……大体ならともかくあまり信頼しきることか出来ないんだ。 そんなことするやつは……まぁ数は少ないんだがな」
私も一度それで痛い目を見たと、そう締めくくったネビア。
それを聞いてか、村長がコルヴォを呼びに来た。
『おーい! コルヴォー! 今大丈夫かぁ?』
「師匠!!」
「ああ、いってこい、気を付けてな」
「はい!」
『はーい! 今いきます!ワッカさーん!!』
コルヴォが村長の元へ走っていく。
(しっかりとあの剣は持っていっている様だが………はっきり言って不安だな。 せめて第一位階の魔法くらいは覚えさせてから行かせたかったのだが………まぁあいつは剣の方がやたらと上達が速いから大丈夫か? 補助魔法くらいかけてやったほうが良かっただろうか………)
そんな、他人から見れば親馬鹿とも言えるような後悔をしているネビア。
そんな彼女に、声がかけられる。
「魔女様、私達もそろそろ行きましょうか」
先日、ウセが死んだことで欠員が出てしまった狩猟班の元へ村人だ。
「ああ、では行こうか。 先ずは自己紹介からしてくれるか? 勿論、狩猟スタイルのな」
「自分は弓が得意です、動き回る狼とかには……すこし不安が残ります」
「俺は斧だな、力仕事なら任せてくれ!」
「私は━━」
(これ以上誰かが死ぬとコルヴォは気に病むだろうからな………全員生存させて、尚且つそれなり以上には肉を獲りたいな。 ……ふふ、やりがいの有りそうな仕事だな)
総勢8名の村人と、ネビアによる計画が建てられていく。
きっとコルヴォが帰る頃には肉が村にもたらされるだろう。
魔物の肉か、動物の肉かはわからないが。




