キャラデータ まとめ②
キャラデータの続きです。
もう一本あります。
特に読まなくても大丈夫なやつです。
興味のある方だけお読みください。
<第十一団>
・ジオ
ドラゴニュート族という亜人の男の子。16歳。
火の国の出身で、血統は水を除く五種混血。
一人称は「オレサマ」。五種混血であることがバレて逃亡していた際に、ラミア族のポーラがモンスターのガーゴイル(後のノーマとルガ)に襲われている場面に遭遇し、助けに入ったところで魔王コージュの助けを得て仲間になった。
勇敢で男前な性格で、曲がったことが嫌い。まるで江戸っ子。
ポーラを助けに入った際も、勝てる見込みがあったわけでもないのに命懸けで彼女を逃がそうとしており、その勇敢さは本物。さらには彼女だけでも安全な場所に送り届けてほしいと魔王に申し出るなど、心の底から男前。
なお、それがきっかけで彼女から絶大な信頼を得ており、島に来た後は自然と彼女と結ばれた。
・ポーラ
ラミア族という亜人の女性。22歳。
闇の国の出身で、血統は火・土・闇の三種混血の貴族階級。
一人称は「ワタクシ」。モンスターのガーゴイルに襲われかけていたところをジオに庇われ、その後でジオとノーマ、ルガとともに島へやって来た。
凛とした淑女らしい立ち振る舞いをし、言葉遣いもお嬢様っぽい。だが貴族でありながら血統で差別をしたりせず、実際五種混血だと打ち明けたジオにも全く態度を変えなかった。
性格は真っ直ぐで純粋。少し箱入り娘のきらいがある。
実は、政略結婚のために二種混血の上位貴族(あるいは王族)の妾にされそうになり、逃亡して不法入国していたところでジオたちと出会った。
ドラゴニュート族のジオに「同じ龍の末裔」と言われても否定しなかったことから、彼女たちラミア族も龍の末裔の種族だと語り継がれているようだが、実際はどちらも龍(名持ちモンスターの六竜のこと)とは無関係の爬虫類系亜人である。
<第十二団>
・ユク
魔王コージュが待ちに待った本物のエルフ(笑)。
亜人のエルフ族の女性で、フルネームは「ユークイネ・フィンドゥリル・イゼッタル」だが、略してユク。エルフ族の大家の末女だと自称していたが、詳細は不明。現在は家からの命令で世界を修業して回っている途中。
見た目は十代の女性に見えるが、実際は47歳である。エルフなので。
風の国の出身で、血統は水・風・光の三種混血。魔法使い。
一人称は「私」で、普段は美麗すぎるエルフの姿を魔法で隠蔽している。島流しに遭いそうになっていたフラーナとジャックを助けようとして、自らも魔法を封じられて一緒に流され、途方に暮れているところを魔王コージュに救出された。
修業中の身ではあるが、かなりの魔法の使い手。魔法の勘や潜在能力もズバ抜けており、その才能は世界級。
だが、かなり世間知らずな一面があり、社会勉強と魔法の師事のために魔王へ弟子入りした(魔王の方から誘った)。魔王コージュの弟子第二号。
性格は純粋で正義感に溢れており、この世界に在りながら「五種混血というだけで差別するのは間違っている」と迷いなく発言し、魔王を感心させたほど。
教師役に向いているため、建国後は子どもたちの魔法の先生として授業も行う。
・フラーナ
スクーグスローという半人半木の植物系人型種族(樹人)の女性。20歳。
風の国の出身で、血統は火を除く五種混血。
一人称は「わたし」。ジャックとともに島流しにされそうなところをユクに助けられ……るかに見えたが、結局三人一緒に海に流されてしまい、そこを魔王コージュに救出された。
お淑やかで落ち着いた性格……なのだが、コージュが例えで言った「口説くならフラーナの方がいい」のひと言をきっかけに大暴走を始め、コージュLOVEに目覚めて突っ走る。
その後一旦は落ち着くものの、最終的に魔王のパートナーの一人(第二夫人?)になる。富や名声、権力より愛を選ぶとキッパリ言い放つほど、愛に生きる女。
本人曰く、子どもは三人くらいがいいが、コージュが望むなら何人でもOKとのこと。
シュロたちと同じく樹人なのだが、島の植生管理にはほぼ携わらずにコージュにくっ付いていて、どちらかというと国政や公務を担っている。
なおスクーグスロー族は種族特性として「必中スキル」というものを持っているが、戦闘や技能どうこうよりコージュLOVEなため、活躍する場面は無いもよう。
恋のライバルであるはずの王妃アクアとは、意外にも仲がいい。
・ジャック
キョンという種類の鹿の獣人の男の子。16歳。
風の国の出身で、血統は火を除く五種混血。
一人称は「おれ」で、年の割に落ち着いた丁寧な話し方をする。ユクとフラーナとともに島流しにされていたところを魔王コージュに救出され、島に至る。
非常に優しく温和だが、やや弱気な性格。責任感が強く頑固な一面もあるが、種族特性で実年齢より幼く見える外見なため、子どものわりにはしっかりしてると言われがち。
戦闘能力や何らかの才能に優れているわけではないが、責任感があって気配りや言葉選びがしっかりできるため、様々な場面で重宝され好かれる。特に年上に。
母性本能をくすぐる性質で年上にかなりモテるのだが、年下であるペンギン獣人のリナと互いに気があるようで、成長して二人が恋を知ったらどうなるか楽しみである。てぇてぇ。
<第十三団>
・パトロ
コビトカバの獣人の男の子。13歳。
水の国の出身で、火を除く五種混血。
一人称は「ぽく」で、ゆったりとした間の抜けたような話し方をする。島の脱力系男子筆頭。
以前はその口調や穏やか過ぎる性格が他人の癪に障りトラブルを招いていたようだが、島に来てからは皆と仲良く暮らせており、本人もマイペースに生活できて大満足とのこと。
戦闘や魔法、集団行動やチームプレイなどは苦手なようだが、マイペースな中でも皆と適度に触れ合える今の生活を気に入っており、そのまったりとした姿は仲間たちの癒しとなっている。
恋愛沙汰も苦手なようで、今のところは誰かと恋仲になる様子はない。
<第十四団>
・ディーナ
サキュバス族という亜人の女の子。18歳。
闇の国の出身で、血統は土を除く五種混血。
一人称は「あたし(ぃ)」で、やや粗暴な口調。
幼少期に裏世界の店(違法な飲み屋や風俗店)を取り仕切るサゾリに拾われ、五種混血である弱みを彼に握られて店で下働きをさせられていた。成人を機に客を取るよう強制され、逃げ出そうとしていたところで魔王コージュに助けられた。
なお、サゾリは彼女の親と言えなくもないが、実際に彼女たちに生きる術や常識など様々なことを教えてくれたのは店の先輩たちであり、サゾリはむしろ無茶を言ったり最低な姿ばかり見せるクズで、恩義を感じてはいない。
同じ時期に店の下働きとして知り合い、仲の良かったターシャとは苦楽を共にしてきたため、互いの種族の成人年齢になったタイミングで店から出て一緒に普通の生活がしたいと願うようになり、思い切ってサゾリに打ち明ける。
だが成人を迎えた二人に客をあてがって儲ける算段だったサゾリに見逃してもらえるはずもなく、店の客より酷い変態の金持ちに売られそうになったが、遠視で状況を掴んでいた魔王コージュに助けてもらい、無事に島の一員に加わった。
後にコージュに告白して恋仲となり、イシュディア魔王国の中枢を担う一人として活躍する。
なお、彼女に仕事を教えてくれた恩人の先輩(姐さんたち)や彼女の後輩(下働きの女の子たち)も、一部を除いて後々移住してきており、裏の世界とは縁を切って平和に暮らしている。
ただし我が身可愛さにサゾリに加担して裏世界に手を染めた者、ディーナの後輩たちを変態に売ろうとサゾリを手伝っていた者、あるいはディーナや後輩たちを虐げて楽しんでいた者などは魔王から移住を許可されていない。
・ターシャ
蛇人族の女の子。15歳。
闇の国の出身で、火を除く五種混血。
一人称は「あたし(ィ)」で、ディーナと同じくやや粗暴な喋り方。
ディーナと同じ時期にサゾリに拾われ、やはり五種混血である弱みを握られて店で下働きをさせられていた。成人を機に客を取るよう強制され、逃げ出そうとしていたところで魔王コージュに助けられた。
ディーナより三つ年下だが、蛇人族の成人は十五歳のため、ディーナと近いタイミングで成人となる。
そのせいで客の相手をするよう命じられたが、ディーナが一緒に店を出ようと誘ってくれたため、彼女と一緒にサゾリと対面することに。
だが彼女も願い叶わず変態の金持ちに売られそうになったが、ディーナとともに魔王コージュに助けてもらい、無事に島の一員に加わる。
彼女の場合はコージュに敬意や恩義はあっても恋愛感情までは抱いておらず、まだ気になる相手はいない。
しかしコージュが仮の姿であるヒルナに変身すると、その姿に胸が高鳴る(彼女たちの救出時はヒルナの姿だった)ため、色々と困惑している様子。
ディーナや年上の女性メンバーとともに、島の子どもたちへ健全な性教育をしていってほしいとコージュやシュロから頼まれており、実際の性的な経験はまだ無いながらも日々奮闘している。
だが一方で、コージュやシュロ、ディーナをはじめとした者たちが青褪めた顔で「ユニファがしでかす前に、なんとか正しい道を……」と苦悩している姿を見て、彼女はまだ意味が分からず首を傾げている。
(※ユニファの項目は後述)
<第十五団>
・ティカ
・ティカ
ドライアド族という植物系人型種族の、双子の女の子。
全く同じ姿の双子で、名前も二人一緒。だが本人たちは、ややこしいとか見分けてほしいなどとは思わないようで、呼ばれると二人同時に反応する。可愛い。
風の国の出身で、火と闇を除く四種混血。年齢は9歳。
一人称は二人とも「ティカ」で、互いを呼ぶ時も「ティカ」と呼ぶ。ややこしいが、可愛いのでよし。
ティカたちは動物系人型種族にとってかなり珍しい双子の樹人ゆえ、人攫いの標的になり光の国へ連れ去られたのだが、そこを魔王に助けられた。そして、その現場にたまたま居合わせたナラト・ユニファとともに島へとやって来る。
普段は主に樹人たちのグループと行動を共にしており、稀にナラトやユニファらとも一緒にいる。
実は彼女たちのドライアド族は、トレント族などとともに樹人の中で格の高い種族であり、その寿命は最長で数千年に及ぶ。
まだ9年しか生きていないティカたちは、今後数百年周期の若返りを経て誰よりも長生きする……と思いきや、島の仲間たちは最終的にコージュの血の作用で不老不死になっているため、彼女たちやシュロの長寿はあまり関係が無くなっている。
<第十六団>
・ナラト
仙人族という亜人の男性。41歳。
光の国の出身で、血統は水・土・光の三種混血。
一人称は「わたくし」で、常にパートナーのユニファと行動を共にする。双子のドライアド族のティカたちが魔王によって救出された際、たまたまその場に居合わせたことをきっかけに島へとやって来る。目的は島で暮らす子どもたちのカウンセリングや治療。
仏のような穏やかな表情をした美男子で、種族特性として生まれながらに慈愛に満ちた心を持っている。人助けが趣味で生きがい。
コージュから島に保護されている子どもたちの話を聞かされて居ても立っても居られなくなりティカたちに同行した……が、子どもたちは特に問題無く平和に暮らしていたため、現在は長い時を生きた樹人のシュロに師事して薬草の知識を深めながら、島の医者役として滞在している。
仙人族は男性のみの稀少種族で、人助けしていないと死ぬ(精神的に)というある種の変態種族。
さらに彼は医術と薬学を極めてより多くの人々を癒したいと修業(人助け)の旅に出たド変態であり、同様の目的で旅をしていたユニファと意気投合して結ばれ、共に研鑽の旅を続けていた。
なお、その美しい外見と慈愛の精神から種族全体として人攫いなどに遭いやすいため、自衛の技を幼少期から徹底的に叩き込まれており、下手をするとそこらの武術家や兵士より遥かに強い。
だが他者を傷つけることを好しとしないため、万が一襲われると倒してから徹底的に癒す。諦めない相手ほど何度でも倒しては癒すため、場合によっては下手な悪人の拷問よりよっぽどトラウマ製造機になり得る。
ちなみに普通の仙人族は人里離れた秘境などで暮らし、種族内や同じ秘境に暮らす天女族や他の種族で助け合うことで満たされているため、ナラトはかなり特別な変態……もとい変わり者である。
・ユニファ
天女族という種族の女性。39歳。
光の国の出身で、血統は水・風・光の三種混血。
一人称は「わたくし」で、常にパートナーのナラトと行動を共にしている。ナラトと同様、島の子どもたちを癒したいと、ティカたちに同行して島に来た。
聖女のような慈しみに溢れた表情をした美女で、種族特性として生まれながらに慈愛に満ちた心を持っている。博愛を素で行く母性と情の塊。
現在はナラトとともにシュロに師事して、薬草のさらなる知識を極めながら島の医師として滞在している。
天女族は女性のみの稀少種族で、他者を包み愛すことが生きがいというある種の変態種族。
彼女の場合はさらに心だけでなく肉体も癒したいと、医術や薬学を修得する修業(人助け)の旅に出た常軌を逸したド変態。そこでナラトと出会ってパートナーとなり、さらなる研鑽の旅を続けていた。
なお、その美しさと他者を疑わない性質からから種族全体として人攫いなどに遭いやすいため、自衛の技はナラト同様身に着けている。
だが彼女の場合は人攫いの悪人や盗賊であっても包み込んで愛そうとするため、ナラトと出会う前はよく攫われていた。それでも彼女が未だ健在なのは、攫われた先で彼ら(場合によっては彼女ら)の荒んだ心を徹底的に癒してしまうため、誘拐組織や盗賊団ごと崩壊するからである。そして彼女の信奉者へと変わる。
ちなみに天女だから貞操観念は固い……というわけではなく、性的な面でも老若男女問わず包み込んで愛すことに抵抗はないため、下手をするとモテない男たち(一部女性も含む)で宗教団体が築かれてしまう危険があり、質が悪い。さらにはナラトも広すぎる心でそれを受け入れているから、非常に質が悪い。
実際世界中に彼女に癒された信奉者たちが溢れており、秘密裏に「㋴の誓い」という経典を肌身離さず持って信仰を広めているとかいないとか。
島に来てからも、子どもたちを含めた全島民を、男女問わずあらゆる意味で愛して受け入れようとしてしまうため、シュロとコージュをはじめとした多数メンバーが彼女と子どもたちが一緒にいる時間をなるべく減らそうと裏で苦心しているらしい。本人に全く悪気が無い分、厄介な要注意メンバー№1。
本来の天女族は人里離れた山奥などでひっそりと暮らしており、仙人族をはじめ同じように秘境で暮らす様々な種族を愛して癒し、その結果として子を成していくため、ユニファのようなことは普通起きない。宗教団体も生まれない。
<第十七団>
・ワンダ
ホビット族の男性。26歳。
土の国の出身で、血統は水・闇を除く四種混血。
一人称は「僕」で、ガノやイリスらと同じく鍛冶師ワドルの一門。
土の国のある町で孤児だったところをワドルに拾われ、同じ境遇の仲間と共に鍛冶師として研鑽を積んでいたが、師であるワドルの性格や派閥の関係で町では芳しくない立場だったことから、一門揃って島への移住を決断した。
一門の中では一番弟子の立場だが、豪快過ぎる性格の師や弟妹弟子たちのフォローに回ることが多く、一番の常識人でしっかり者の性格が災いして割を食うことが多い。
鍛冶の腕はワドルにまだまだ遠く及ばないが、心の底から鍛冶が大好きで生きがいのため、ワドルからも最も信頼され愛されている。そのためか、ワドルからは「ワンダ坊」と呼ばれて親しまれている。
同じ町で冒険者をしていたダークエルフ族のクロエから好意を向けられているのだが、本人はまだ気付いていない様子。
・ガノ
ミノタウロス族の男性。25歳。
土の国の出身で、水・風を除く四種混血。
一人称は「おれっち」で、ワンダと同じく鍛冶師ワドルの一門。
ワンダの後にワドルに拾われた元孤児で、大雑把な性格の二番弟子。
気さくで誰にでも壁を作らず話すため、よく話しかけられる。だが一方で騙されやすくもあり、ワンダやイリスに迷惑をかけることもしばしば。
鍛冶の才能は弟子の中で抜きん出ているものの、努力の量や要領の良さでワンダとイリスとの差は未だ開いておらず、共に研鑽中。だがミノタウロス族の種族特性で、槌/鎚の扱いは師に匹敵する。
色恋沙汰とは縁がないようで、本人も興味がない様子。
ワンダとイリスに春が来ていても、どこ吹く風で見守っている。
・イリス
象の獣人の女性。24歳。
土の国の出身で、火・光を除く四種混血。
一人称は「アタイ」で、ワンダ・ガノと同じく鍛冶師ワドルの一門。
かつて家族とはぐれて彷徨っていた際に買い出し中のワドルとワンダに出会い、その後も家族が見付からなかったためそのままワドル一門に加わって生活している。一門で唯一の女性。
豪快でありながらも穏やかな性格・口調のため、一門の受付係として活躍していた。土の国にいた頃は隠れファン多数。
島に移住した後も、主に島民からの注文の受付を担うことが多い。
派閥争いを嫌って立場を悪くしていた恩人のワドルに付いて、島へと移住することを決める。
家族との再会を諦めたわけではないが、師に恩を返す方を優先した。その結果、島に来た後で事情を打ち明けたところ、魔王コージュに家族を見付けてもらうことができ、念願の再会を果たすに至る。
最終的には彼女の家族も島へ移住しており、彼女は家族との再会後も一門に留まったままである。
鍛冶の腕前は兄弟子たちに及ばないものの、非常に要領がいいため未だ大きな差は出ていない。
種族特性で非常に大きな体付きだが、体格の近いウェムがいたおかげで移住時から皆に難なく受け入れられており、その感謝もあってウェムとはよく話す。
鍛冶の合間に度々一緒にいることから、単純な恩義というだけでなく互いに惹かれ合っているようである。
<第十八団>
・ポル
海水棲の半魚人族の男性。30歳。
水の国の出身で、火・土を除く四種混血。
一人称は「ボレ(俺)」で、喋り方に特有の訛りがある。
レーナやロイたちとともに水棲種族専門の人攫いに捕まっていたが、魔王コージュに助け出されて島に至る。
ちなみに水棲種族の者たちは単身で暮らしているケースも比較的多い。人身売買組織から解放された人数自体はもっと多かったが、その中で島へ移住したのは元々単身生活だったポルたち六人だけで、他の者たちは故郷に戻っている。
レーナたちやモンスターたちと共同作業で入り江の拡張・整備など行っているが、それ以外の時間は変わらず単身生活である。
なお、元々の生活圏では水棲モンスターに襲われたこともあったが、島ではモンスターのギルたちとも仲良く協力して暮らしている。
穏やかで大人しい性格だが、島の水棲種族のメンバーで最年長のため、ギルやレーナとともにリーダー格として頑張っている。
・レーナ
海水棲の人魚族の女性。26歳。
水の国の出身で、火・土を除く四種混血。
一人称は「ワタシ」で、おっとりと間延びした喋り方をする。
ポルたちとともに人身売買から救出され、魔王の勧めで島への移住を決めた。
元々は集団で生活していたが、そちらの仲間たちとの生活に息苦しさを感じていたため、この機会にと別離を選択して島で単身生活を始める。ポルたちやモンスターたちとの仲は良好。
水棲種族にしては珍しく会話(訛りの無い喋り方)に長けているため、ポルやギルとともにリーダー的な立ち位置で多方面に橋渡し役をこなす。
また、悪戯好きの人魚族にしては珍しく真面目でしっかりした性格ゆえ、むしろ同族(別離した人魚たち)よりもモンスターの女性たちとの方が仲がいい。
島に暮らす水棲種族は男性の割合が大きいのだが、特に誰かと恋仲には無い。だがしかし、朝一番に決まってギルと挨拶を交わしていたり、モンスターの女性たちからギルの好み(?)を聞き出そうとしていたりと、彼に対して気があるそぶりが垣間見える。
・ロイ
淡水棲の蛙獣人の男性。28歳。
水の国の出身で、火・風を除く四種混血。
一人称は「我輩」で、会話していると合間合間に「ケロケロ、ゲロゲロ」と鳴き声が混じる。
ポルやレーナたちとともに人身売買から救出されて島にやって来た。
島のメンバーの中でも特に性格が良く、話術にも長け、話していて楽しい……のだが、独特すぎる喋り方のせいで最初のうちは皆に敬遠されがちだった。
だが後に皆が慣れると、彼は島一番のモテ男になったとかならなかったとか。
・ノート
淡水棲の亀獣人の男性。23歳。
水の国の出身で、火・光を除く四種混血。
一人称は「我」で、非常に遅くのんびりとした喋り方をする。
ポルやレーナたちとともに人身売買から救出されて島にやっていた。
あまりに遅すぎる喋り方のせいで最初のうちは皆から敬遠されがちだったが、よく聞けば話が滅茶苦茶面白いので、後に島でも指折りの人気者となったとかならなかったとか。
ちなみに、そんな彼が孤立してしまわないよう気遣ってなのか、ロイは敢えてずっと彼と行動を共にしていたもよう。ロイさん、性格イケメンが過ぎる。
・ザザ
海水棲の鮫人族の男性。27歳。
水の国の出身で、火・土を除く四種混血。
一人称は「自分」で、めっちゃ早口で関西弁(作中ではセリフが無かったが)。
ポルやレーナたちとともに人身売買から救出されて島にやって来た。
鮫とはいっても気性が荒いわけではなく、他者と話すのが大好きなコミュニケーションモンスター。だが話してばかりで止まらないため、場の舵取りや交渉などではポルやレーナたちが指揮をとっている。
もちろん作業中などは真剣なのだが、隙あらば癖で誰かに話しかけている。
話にオチが無いと「で? オチは?」と聞いたり、「それ、ホンマかいな!」と元気過ぎる相づちを打ったりする光景がよく見られる。得意技はツッコミ(?)。
なお、凶暴そうな顔つきや歯並びに反して、少食で血が苦手。
・ニック一家
カモノハシ獣人の家族。ニックは25歳で、妻は22歳。
4歳の息子と2歳の娘がおり、両親は四種混血だが子どもはどちらも五種混血。
水の国の出身で、ニックの一人称は「私」。家族全体を指して「私ども」と言う場合もある。
生まれた子どもが両方とも五種混血だったが関係無く愛しており、そのことを秘密にして家族仲睦まじく暮らしていた。
だが子どもの血統がバレて迫害に遭い、このままでは庇った両親含め全員で島流しか、珍しいカモノハシ獣人ゆえに人攫いによって高値で人身売買か……と思っていた矢先、魔王コージュに移住を持ち掛けられて島に至る。
島では他の水棲種族の者たちと離れた場所(島の西側の人工池)で生活しており、その静かで迫害とは無縁の暮らしが大層気に入っているのだとか。
だが島民たちと仲が悪いというわけではなく、数日に一度屋敷で食事を伴って交流したり、息子と娘は日頃から年上の子どもたちに遊んでもらっていたりと、良好な関係である。
ちなみに裏設定として、一家の母は非常に美しい声(cv 早〇沙〇さんのイメージ)をしていたりする。
<第十九団>
・ワドル
ワドル一門の親方にして、名鍛冶師のドワーフ族の男性。50歳。
土の国の出身で、水・闇を除く四種混血。
一人称は「儂」で、豪快な話し方をする。
その性格と派閥争いを嫌っての言動・態度で立場を悪くしていたところ、魔王コージュから移住を提案されて弟子たちと共に島へやって来た。
鍛冶師としては超一流で、裏設定ではかつて王家(ダード王のいる王の鍛冶場)にも出入りを許された国の最高峰の鍛冶師の一人だった。
孤児や迷子だったワンダ、ガノ、イリスを無償で拾って育て上げ、一流の技を伝授した素晴らしい人物。
だが、本人はそんなことを感じさせない気のいいオッサンで、島に来てからは武具や防具以外にも島民の希望の品や役立つものを一流の技で日々作り出している。子どもの使っているそのスプーン、実は超高級品ですよ……?
島への移住の際、店の後始末や王家への報告、ワンダに気があるクロエたちはじめ少ないながらお得意様でいてくれた冒険者たちへの説明などで、先に向かったワンダたちから遅れて移住することとなった。
派閥争いを避けて肩身の狭い思いをしていたため、普通の冒険者たちは店を敬遠していたが、彼の腕前が超一流だと知っていた者・見抜いた者たちは最後まで彼の店のお得意様であった。
とはいってもクロエの場合、単にワンダが好きだったから通っていただけなのだが。イリスファンたちも。
島では、魔王が用意した世界最高峰の鍛冶場と超稀少な材料を提供されて鍛冶師魂に火が点いた様子。
魔王を師と崇め、弟子となって研鑽を積み、後に再会したダード王たち鍛冶仲間とも競うようになる(派閥争いばかりで腕を磨くのを怠った者たちは、魔王コージュの弟子にはなれず並の鍛冶師として細々とやっている)。
だが、スキル頼りの魔王の鍛冶には無い本物の技があるため、見る者が見ればワドルの方に魅了されるらしい。
>>>>>>>キャラデータ③に続く
キャラデータは、あとでもう一本投稿します。
よろしくお願いいたします。




