第6話 襲撃開始!!
「このR35 GT-Rは920馬力、装甲、スパイクベルト、ジャマー、EMP付き、相手は大量の護衛を就けて街に向かうだろうから超頑丈な装甲にした。」
「護衛の数は?」
「20~30台位だと思う。」
「結構多いけど?」
「予想ってだけだから。」
これより多いという可能性もなくはない。
「じゃあ、配置に着いて。」
うぅ、この車の足、オフロード向きしてないから、腰にくる。
『こちら亜希、目的のトラックが街への幹線道路に来るまで残り2km、急いで!』
「こちらリク、了解!もう少し飛ばす。」
「こちら七海、姉さん、最初の『こちら』は要らなくない?」
「確かに、私たちには要らないわね。」
「トラックの通過地点に到着した。ここで待機する。」
トラックには、何らかの装置が付いたアゲーラRだというが、禁止された技術を使っているんだろう。
ジャマーやスパイクベルト、EMPは、禁止されているが、警察が使用した事によって、規制緩和された。
プルプル
「ごめん、ちょっと電話がかかってきたから、ミュートにするね。」
「わかった」
ピッピピピッ
「もしもし?」
「あっリク?」
「美夜姉?」
「後で大事な話があるから、指定の場所に来てくれる?」
「別にいいけど?」
「よかった。じゃあ、場所を教えるね。場所は・・・」
「わかった。生きて帰って来れたら。そこに行くよ。」
「待っているからね。」
ピッ
「誰から電話?」
「教えなくてもいいでしょ?ソンナコト。」
ドリンクでも飲も。
「もしかして、彼女からとか?」
ブヒューッ
「図星だな。図星だろ!」
「馬鹿言え!俺に彼女がいるとでも?」
窓開けてて良かった。
「いると思っているんですが?」
「おっと、トラックが通過した。襲撃を開始する。」
「あっ!話を勝手に終わらせるな!」