第5話 逃走
「なんでだよ!警察が駆けつける要素あった?!」
「不法侵入」
「監視カメラの破壊」
「その他諸々罪を重ねておりますが?」
「正論過ぎて何も言えねえ。」
「とにかく急いで逃げるぞ!」
「了解!!」
おかしな所があるんだよな。なんかひっかかりがあるんだよな、なんだろう?
というより、なんで86なんかで来たんだろ。
とにかく逃げるしかないな。
スペックをもう少し上げればよかった。
甲高いエンジン音を響かせながら、僕たちは逃げていった。
一応僕の86のスペックは530馬力、パーツはタイヤとエンジン、マフラーにしか、手をかけていない。あとはペイントして、ウィングを付けるだけという物凄くシンプルな改造のみを施した。0-100km/hは10秒を切る。作る人が作るノーマルスペックである。
逃走後、ガレージで軽いメンテを行った。特に姉ちゃん達の車だ。
r35やポルシェ、カマロ、フェラーリはノーマルでも、スペックはかなり高い。エンジンの冷却水やブレーキオイルはすぐになくなることもある。
「リク、明日の襲撃の時に使う車、何にするの?」
「一応、準備はした。R35 GTRにした。相手は多分明日、襲撃する事は予想していると思うから、ちょっとした衝撃に耐えれる装甲を着けた。これで思いっきり暴れられる。あと、これを姉ちゃん達に見せといて。」
「了解!」
よ~し、明日に向けてちょっとパワーアップさせとこうかな。