第4話 行動開始!!
「こちらリク、アジトの様子は未だに変化はない。このまま、様子をあと2時間ほど見る。」
「こちら亜希、わかった。そのまま待機しておいて」
おかしいなぁ、今日、この時間までに行動無しっていうのは明らかに変なんですが?
もしかして、ばれた?
ピピッ
「もしもし?」
「近松だ。」
「あっ、どうも、おじさん。」
「アジトの様子はどうじゃ?」
「未だに行動無し、明らかに変だと感じ始めた所ですよ。」
「あのアジトはハウスキーパーと絡んでるようだ。」
「ハウスキーパーが? なぜこの辺りの土地を管轄しているハウスキーパーがこのアジトと関係を持っているんだ?」
「最近、ハウスキーパーがストリートレースに手を出し始めたらしい。それで勝てるレースに勝手に勝てなくなってしまった。そして、警察にも賄賂を送り始めた。」
「ということは、ハウスキーパーが警察に賄賂を送った事によって警察はスパイクベルト等の装備を揃え始めたって訳か、それでレーサーの逮捕数が多くなったのか。」
「まあそういうことだ、もう少しで私の秘書がそっちに来るだろう。そうだ、私の秘書をそっちに住ませることにした。まあ好きに使え、レーサーにするのも良し、あんたの秘書兼彼女にするのも良し。ただし、あんたが死んでしまっては困る」
「ありがたい話だ。しっかりこの依頼を頑張らないと。」
「リクさんお久しぶりです。」
「あっ、どうも、そういや、近松のじいさんから聞いた?」
「ええ、聞いていますよ。これからよろしくお願いします。」
「ああ、よろしく。」
それよりなんか違和感を感じる。なんだろう?美樹さんの体に違和感を感じる。
「美樹さん、なんか変わりました? 何て言うのでしょうか、可愛くなったというか色気が出てきたっていうか、何かが変わったように感じるんですけど?」
「ああ、それは、さらしを外したんですよ。それに呼び捨てにしてください。そしたら、私もあなた達を呼び捨てにしますので。」
「そうか、わかった。」
そして、夜12時になった。
よし、潜入開始するか。
「屋上には、だれもいないけど、いつお出ましになるか分からんな。」
「監視カメラは破壊しておこう。」
ピキッ
「機能しなくなったな。」
「急いで、ガレージに向かって!」
緊張感がすごい。いつ見つかってもおかしくないな。
その後は、誰にも見つかる事なく、ガレージの前へ。
「開けるぞ」
開けてみると予想通りにKoenigsegg Agera Rが置いてあった。
「それじゃあ、撤収するぞ。」
「了解!」
外に出ると、遠く離れた場所からパトカーが10台程こちらに近づいてきたのが、見えた。