第2話 ライバル登場 そして、リクの取り合い合戦
はあ、いろいろ気苦労をする感じだなぁ。
まあいいか、その方が楽しいからね。
プルプル
「うーん? 誰からだ? ────っ!」
久しぶりに話すな、コイツとは
ピッ
「久しぶり。」
「やあ、リク君久しぶりだね。」
「そうだな。それでどうした」
「チームメイトに向かってそれはないんじゃない?」
「そういえば、そういうことがありましたなあ。」
「それにあなたはチームの中で一番年下でしょ!」
「言われてみれば、そうでした。ごめんなさい、美夜姐さん」
「それでよろしい」
「フフッやっぱり変わってないなぁ美夜姐さんは。」
「何が変わってないのよ!」
「謝ればすぐに機嫌が良くなる所」
「そうか?」
「そうですよ。それでなんで電話を?」
「実は、私とチームの中から五人の強者を連れて来たのよ。」
「ほう、アメリカまで行って海外遠征ですか。 お疲れ様です。」
「ええ、それで今やっとの事でここに着いたのはいいんだけど、金が全部使いきっちゃって」
「それで、泊まれるあてが僕にしかないから、少しの間泊めてくれないかってこと?」
「ええ、そうなの。大丈夫かしら?」
「別にいいよ。ただし・・・」
「ありがとう、今から来るから!じゃあまた後で」
プツッ
切りおった! 美夜姐さんは変わってないなぁ~。これも。
まあいいか、条件は来たときに言えばいいか。
さてと、第6ガレージを開けるか。
その前に姉ちゃん達の様子見ていこ。
「お姉ちゃん、ショップ開けるよ!」
「了解」
さてとメールチェックしようっと!
カチャカチャカチャカチャ
ふう、昨日の続きをするか。
ええと、注文内容は
ポルシェ911
馬力 700馬力
装備 スパイクベルト 7発
ジャマー 範囲 80メートル 3回分
EMP 5発
装甲付き
ジャマーか。これは、他の街で行われたストリートレースで使われた装備だな。
周りの車の装備を使わせないようにする装備だが、敵味方構わず使わせないようにする厄介者だから、使う人少ないけど、危ない時に使えるから、欲しがる人とかたまにいるしね。
さてと、作業開始するか!
ガチャッピタッ
なんか後ろにくっついているような?
「あの~、美夜姐?」
「あら、よくわかったね。何かしら」
「僕は作業しています」
「ええ」
「離れてくれない?」
ガチャッ
「何してるのかしら、リク、美夜さん」
ヤバい亜希姉ちゃんが怒っているぅぅぅ。
どうしよう、どうすればいいの~。
「まあ、私の車のメンテナンスほっといて、イチャイチャしていてもいいんだけど。」
「やった! それじゃ、リク、亜希さんの許可も降りたし、作業が終わるまでくっついているね。」
「それなら、このボルトを締めて終わりだけど?」
「そんな~。」
「そんな事より知らない女が来て早々イチャイチャしてるの!」
そうか、美夜姐の関係、姉ちゃん達知らないんだっけ?
「首都高のレーサーチームのリーダーでチームメイトの暁美夜。」
「僕の姉ちゃん達を紹介するよ。 左から七海姉、妙子姉、亜希姉、智子姉だよ。仲良くしてくれると助かる。」
「それじゃあ、リク手伝って欲しい事があるから、ちょっと来て」
「ダメ! 私もリクに手伝って欲しい事があるから」
「私も!」「私も!」
最近、何故か俺の取り合い、というよりは、独占をしようと言い合いが始まる。
そして、俺を引っ張って取ろうとする。これは、姉弟間では何回もあった。だが、チームメイトを巻き込んでまで取り合いが始まるのは当たり前だが、初めてなので、いつも以上に疲れる。
「姉ちゃん達ストップ!ストップ!」
急に止めるのがダメだった。振った時の勢いがすぐには止まるはずなく、
「うわっ」
道具を置いてある台車に僕の後頭部に当たり、気絶するのであった。
「リク!!」