メカニックとストリートレーサーを兼業している僕が残念な姉ちゃん達が発生させた借金を一緒に返すようです。

第９話 予選大会

予選大会１週間前、大会会場に向けて、チーム総出で、トレーラートラックに搬入した。

「そのr35は４番のトレーラー、フェラーリは、３番のトレーラーだ。おい、シルヴィア、そのポルシェは６番のトレーラーだって言ったろ。」

「すいません！」

「気をつけろよな。」

初めての大きい大会だし、心配だなぁ。

「リク」

「うわあ、びっくりした。」

「あっ、ごめん。驚かすつもりはなかったの。」

「いいよ。別に」

「あらそう。なら良かった。さっきから何見てんのよ。」

「いや、なんでもない。」

「ええ？気になるじゃない。」

スカートが捲れてるなんて言えるはずないじゃん！

「そうだ、移動スケジュールはどうなった？」

「そうそう、それを見せようと思ってたんだった。はいこれ、移動スケジュール表」

「ありがとう」

つくづく、いい姉を持ったと思うなあ。

どれどれ？

「──────移動スケジュール───────

８月１４日トレーラーにレースカー搬入、運搬開始

１５日大型キャンピングカーでニューヨークへ

１７日ニューヨーク到着、レースカー微調整

１８日ニューヨーク予選当日

１９日シアトルへ

２１日シアトル到着、レースカー微調整

２２日シアトル予選当日　　　　　　　　　　」

「ありがとう。分かりやすかったよ。」

「いえいえ、もう少しで搬入完了するんでしょ。

急いで明日の準備してよ。」

「了解。」