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鎮魂
同じ顔した墓碑銘の列が続く
この街を埋め尽くしても続く
同じ定めを刻んだ壁をたどる
果てしなく霞む彼方をたどる
別れの歌には早すぎるだろう
眠りにつく事など許されない
同じ形の赤い星たちが並ぶ
隣り合う絶望の夜空に並ぶ
同じ影を追いかけた奴らが
どこまでも走り続けてゆく
子守唄などいらないんだろう
通り過ぎた時の回廊で嗤う紅
消えない傷を浴びるほど
抱いて生きて行けばいい
癒えない痘痕が残るほど
お前が背負う意味がある
鎮めるなその魂を
心を透かして
見える世界を
踏み出しても
踏み出しても
全ては幻影の
砂漠の彼方へ
消えない傷をつけるほど
暴力を秘めて生きてゆけ
癒えない痘痕を抉るほど
お前が生きた意味になる
消えない傷を浴びるほど
抱いて生きて行けばいい
癒えない痘痕が残るほど
お前が背負う意味がある
鎮めるなその魂を