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洗濯物
風に揺れる白い
白い洗濯物
何処へも飛んで行かないで
誰にも畳まれたくなくて
君の微笑みが
陽射しのように
僕を照らし続けて
乾いてゆく心は
涙を忘れさせて
傷跡を失わずに
風を待つ白い
白い洗濯物
何処かへ飛んでいきたくて
誰かの肌に触れたくて
君の微笑みを
陽射しのように
僕は浴び続けていた
色褪せた柄模様は
涙が浸み込んだまま
記憶は残るけれど
白い 白い 赤い 赤い
青い 青い 黒い 黒い
色んな色の洗濯物
色んな柄の洗濯物
袖を通して裾を折って
新しく買ったら一度洗って
古いものは大事に洗って
何度も 何度も
洗って干して畳んで仕舞って
風に揺れる白い
白い洗濯物
何処へも飛んで行かないで
誰にも畳まれたくなくて
何処かに飛んで行きたくて
誰かに仕舞って欲しくって




