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あの日セミが鳴いてた
心は陽炎 アスファルトに
ひとりきり
愛した言葉は 秘密の物語
愛することも 触れることも
あたしは、もう
あきらめてしまった
笑って泣いて 出会って別れて
あの日セミが鳴いてた
千の夜より まぶしい白昼夢のように
通り過ぎた夏が あたしに追いついて
いつのまにか また次の夏を待ってる
心は空色 アスファルトに
おいてけぼり
愛した人の 秘密の髪飾り
探すことも 伝えることも
あたしは もう
投げ出してしまった
紡いで飾って 包んで仕舞って
あの日セミが鳴いてた
晴れた空より まぶしい青の中で
通り過ぎた夏を あたしは追いかけて
いつのまにか また次の夏が戻ってくるまで
大きな白い雲に あなたの面影を
描いて消して 浮かべて見失って
あの日セミが鳴いてた
千の夜より まぶしい白昼夢のように
通り過ぎた夏が あたしに追いついて
いつのまにか また次の夏を待ってる




