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ケンリギドラ
浅ましく 小賢しいだけの
生き方を選んでは また足らなくなって
だらだらと求めた わずかな糧を
何度も何度も 実らぬ玉に変えて
生まれて 育てて
また同じ顔になって
口を開いては 蝕み破壊する
赤い赤い 深紅の首を揺らして
捥がれた筈の 飛び立つ翼など
持ったこともないくせに
あんなにも 愛おしいはずの
生き物を見下しては また蹴飛ばしたくなって
わがままと怠惰と かすかな期待が
何度も何度も 実らぬ玉に変わって
探して 奪って
誰もがそうじゃないって
口から吐き出した 弱者の捨て台詞
赤と青と 白の首を伸ばして
縛られていた 広げる腕など
持たずに過ごしたくせに
差別 差別 繰り返された
主張 主張 膨れ上がった
権利 権利 群れを成した
弱者 弱者 思い上がった
正義 正義 それが通った
生まれて 育てて
また同じ顔になって
口を開いては 蝕み破壊する
赤い赤い 真っ赤な首を揺らして
捥がれた筈の 飛び立つ翼など
持ったこともないくせに




