13/167
透空
永遠のように感じた
10年が過ぎて行く
透明な箱の向こうで
君をずっと見ていた
泣きたくなるほど
心細い時もあった
笑っていられても
その後が怖いよと
誰かが言うようになった
透明な箱の向こうで
僕がずっと見ていた
あの空は何色だったんだろう
あの街は何処にあったんだろう
この道はいつまで続いているんだろう
時間が停まっていた
10年が過ぎて行き
透明なカゴのなかで
君を閉じ込めていた
眠れなくなるほど
焦がれていた夜が
笑って済ませる程
遠くなってなくて
誰かが囁きかけてくるんだ
透明なカゴのなかで
僕が閉じ込めたかった
あの空は何色に見えたんだろう
あの街は何処にも誰もいないだろう
この道は地図にも載っていないんだろう
透明な箱の中で
10年が過ぎて
君は眩しいまま
笑って振向いて
誰かがずっと言ってる
透明な箱を抱えたままの自分が
いつか砂になって消えていくのが怖くて仕方ない
あの空は何色だったんだろう
あの街は何処にあったんだろう
僕の事を如何思ってたんだろう
遠い街で何をしていたんだろう
透明な箱が砕け散って
見る間に泡になって
中には何もなくて
その後が怖いよって




