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夏風
坂道を登り切ったら
晴れた海が見えるから
後ろ窓に遠ざかってく
くもり空を置き去りに
放っとけばほら
空は晴れてくるから
割り切れず居座ってる
くもり空へ置きっぱなし
泣いて泣いて泣けばいいじゃん
わやになるまで 泣けばいいじゃん
どんな人もいつか僕も
変わりゆく心に気づくから
時間は優しくて少し冷たい
温かいばかりじゃ腐ってしまう
乾いて少し軽くなるまで
悲しみも切なさもそのままで
坂道を走り抜けたら
晴れた海へ着くから
後ろ窓振り向いたら
くもり空が待ってる
泣いて泣いて泣けばいいじゃん
わやになるまで 泣けばいいじゃん
どんな人もいつか僕も
変わりゆく心に気付いたら
夏の風はいつか変わって
恋も愛も終わるから




