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第一話 姫様出現!

うむ、主人公が少ない。



山の欠けた部分からどんどん近づいてくる。

多分山を壊したせいだろう。

現実逃避に走りたいが、死にたくはない。

今、自分にできる最大限の抵抗はしたい。

咆哮を放ったとき、龍になったので人に戻る。

幸い、レベルが上がったので女体化はしなかった。

あとなぜかレベルが上がったのが聖魔龍のみ。

俺自身がレベル上がったわけではないこと。

まぁ、聖魔龍が351レベになったけど。


 どんどん近づいて人影に見えてくる。

魔人族だろうか、羽が有る。

最悪だ。

 よりにもよって異世界のお決まり、人間の種族でかなり強い魔人族を引いてしまったか。

待てよ、彼らとて人間だ。年齢操作を使えばあいつらの良心を揺さぶれるのじゃないか? よし、そうと決まれば使うぞ!

最低? 言っとけばいいさ! 死ぬよりましだ!

体を人間の十歳に戻す。

これで彼らを迎えることできるな。

俺は悠々と彼らを座って待っていた。




〈魔人族の国 オルガルシミヤ 序列第五位 アレサルス・ソクマ・タカレリス視点〉


俺は城の中庭を歩いていた。

今日はいい天気だ。空が青く澄み渡り、この庭の鳥達の囀りが心地よい。

俺はソクラテという状態異常魔法を得意とする魔人族の種族だからか、今日はこんないい日にも関わらず、あまりいい日に思えない。


「アレサ〜!」


おや、姫様ではありませんか。

姫様が俺の近くまでくる。


「ねぇ、アレサ。今日も兵達と訓練をするの?」

「ええ、今から向かうところです」

「わたしも連れて行って」


姫様が元気よく言う。

この通り、姫様は戦うことを意欲的に取り組んでいる。

姫様は魔王さまの御子息で一番強く、時期魔王となられるために訓練によく参加なされるのだ。

だが俺はあまり賛同しかねない。

姫さまはまだ十二歳。

 子供であられるのにそこまでなされなくてもいいのではないか。


「姫様。時期魔王になられるために訓練に参加される責任強さは素晴らしいのですが、もう少し、御自分の時間を過ごされてはどうでしょうか」

「わたしはこの国を守るために力が欲しいの。わたしが好きなこの国を守れるなら、わたしはそれでいいわ」

「姫様……」


小さいにも関わらず、こんなに立派になられて……。俺は嬉しいです。


「ねぇ、いいで……なにあれ?」


姫様の顔から笑顔が消える。

姫様が見ていた方角を見ると山が赤く光って、暫くすると山から一線の閃光が城の上空を駆けていく。

 規模の大きさは大きすぎた。

なんだと、山を吹き飛ばして我が国に攻撃だと⁉︎ 俺は知らない、こんなこと! どこの国の兵器だ!

あまりのことに戦慄する。


「アレサ! お父様のところへ行くわよ。兵を収集し、直ちに攻撃しなければ被害が拡大するわよ」

「はい」


姫様は冷静だった。

俺が取り乱していたのが情けないくらい。

俺たちは魔王さまのところへ向かった。



魔王さまから出撃任務が下り、私は兵百名と姫様を連れてて出撃した。

姫様は少し実戦経験があまりないので連れて行けということだった。


溶けた山を越える。

山は半分以上が無くなっていた。

視認できる敵影はなく、あまりにも不自然だった。

なんだ、敵がどこにもいない。とりあえず警戒しつつ、先程の攻撃が発射された地点へと向かうか。

数十キロ先に向かった。


空を進む。

姫様を連れてきて本当に良かったんだろうか。魔王さまに反対してでも連れてこなかったほうがよかったかもしれない。


空を進む。

しばらく進むと目的地が視認できるようになった。

なんだ、子供が一人だと! ふざけるな!

罠かわからんから姫様は連れて行けん。兵三十人と私であたる。

索敵をし、周りに敵がいないか確認する。

よしいない。

俺は子供の前に降り立つ。


「お前がこれをやったのか」



〈真田視点〉

「お前がこれをやったのか」


目の前に降り立った魔人族の男が声をかける。

空中の離れたところではまたこれより多い隊が待機している。


「おじさんは俺に何の用?」

「貴様が我が国を攻撃したのかを聞いている!」


男は警戒しながら俺に問い詰める。


「俺はここがどこだかわからない。だから俺はあんたの国なんか知らない」

「では貴様ではないと」


俺はこくんと頷く。

ここは知らないふりをして突き通そう。


「フハハ、ここがどこか知らないと。戯け! 死ね!」


なっ、こいつ子供にまで剣を振り下ろすのか! しまった、防げない!


キーン

目を瞑り、命を刈り取る剣撃は俺を襲わなかった。


「アレサ! 貴様は子供まで躊躇なく殺すきか!」


肩まで伸びた綺麗な髪の女の子が剣で防いでいた。

他の周りの魔人族とは違い、見た目が角などなく人族にしか見えない。

女の子が振り返る。


「貴方、怪我はない?」


この世界に来て初めてまともな人に会った気がする。

やっと本編の始まり、これからもよろしくお願いします。

次回は一週間くらいです。


ツイッター始めました。

フォローのほうよろしくお願いします。

http://twitter.com/yutan8101

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