第三話 キャラ設定
tha☆説明回
真っ白な空間にぽつんと終夜がたたずんでいる。
『システムメッセージです。これからキャラクターの
初期設定を登録します。メッセージにしたがって進めてく
ださい』
無機質な音声が聞こえてくる。というよりは、脳内に直接
流れ込んでくるようだ。
『性別は本来のものに固定。身長と体重はバランスが本来と
かけ離れ無いまで設定可能です。』
見た目はスキャン機能を利用してそのまんまに、目の
色と髪の色を暗い水色にする。違和感が無く前から
考えていたのかどんどん決めていく。
『お疲れ様です。次は戦闘スタイルです。ベータ版では
変えることが出来ないので注意してください。』
職業は ナイト ソードマン アーチャー など様々な
職業がある。
「ん?所々にバツ印があるな。なぜだ?」
『その職業は上位職業のためロックされています』
上位職業、初期職業の熟練度が一定まで上がると開放される
いわゆる二次職というものだ。
「つまり、さっさと強くなりたきゃ特化がいいのか」
一概にそうとはいえないが終夜は若干脳筋思考なためひとつの
職業にたどりつく。
「これは、銃仕官か。一方的な距離からの圧倒的
な弾幕か。・・・ロマンだな」
終夜はこの職業に決める。迷いがまったく感じられない。
『銃仕官でよろしいですね?では固定アビリティの確認を
お願いします』
固定アビリティ、職業ごとに設定されているその職業しかない
特技のようなものだ。上位職は能力が上がったものや新しい
アビリティが増えている。
『銃仕官のアビリティを表示します』
集中・・・銃に対するステータスを戦闘時だけ微上昇
ロックオン・・・敵の射程外における最初の一発を50%の
確立でクリティカルにする。常時発動。
狙撃・・・遠距離における弾道が下がりずらくなる。
常時発動。
速射・・・武器を構えていない状態からの攻撃時間が短縮される。
常時発動。
連射・・・連続で撃ったときの弾のバラつきを抑える。
常時発動。
常時発動とは条件がそろっているときに必ず発動するスキルについている
能力。ONOFFの切り替えができないため応用が効かないが単純なスキルに多いため
特に困ったことにはならない。
他にも任意発動や特殊発動などがある。
任意発動は自分の意思で発動するスキルで、特殊発動は厳しい条件をそろえたときに
限り使うことができるものだ。基本的にはリスクが多く発動すらままならないため
めったに使うことはないだろう。
「なんともまぁ、そのまんまというかなんというか。近距離なんて
完全に無視だなおい」
このくらいは予想の範囲内だったにもかかわらず驚く終夜。
だがこの職業は完全に白兵戦を捨てているためこの反応も仕方ないだろう。
『次にフリースキルの中からスキルロットの数だけスキルを
選んでください。』
フリースキル、固定アビリティとは違ってある程度プレイヤーの
自由に組み替えられるスキル、これにも熟練度と上位スキルがあり、
中には複数のスキルを成長させないと選べない複合スキルというのもある。
「空きスロットは三つか、多いのかどうかわからん。まあそれっぽいのを
選べば問題ないだろう。」
終夜は初期フリースキルの中でガンナーとして使えそうなスキルを探していく。
「どうせレベルが上がればスキルロットも増えていくだろうし、深く
考えなくてもいいなかな」
だが、あまりにも膨大な数のスキルを見ていくうちにどうでもよくなったようだ。
・・・なんとも適当な男である。
「・・・これでいいや」
スピードスター・・・基本的な動作のスピードが一定時間上昇する。
時間はプレイヤーのTPに依存する。任意発動
博打打・・・発動中は一撃ごとにクリティカル率が変動する。
任意発動。
チェイサー・・・弾自体にある程度の弾道調整を加える。
任意発動
「こんなもんかな?さっさとゲームを始めよう」
『キャラクター設定は以後変えることができません。よろしいですか?』
もとろんだ、と終夜はyesを押した。
『お疲れ様でした。ではこれよりゲームのチュートリアルを開始します』
アナウンスが終わると視界が真っ暗になり世界が変わる。
___これより世界をおわらせます___
このとき終夜は考えもしなかった。
___死にたくなければクリアしろ___
このゲームが
___死にたければ野垂れ死ね___
デスゲームになることを
説明会でした。
ちなみに・・・
まだまだデスゲームは始まりません!!(キリ
・・・ほんとすみません