第一話 雑誌
短い、遅い、下手。
最悪の三拍子がそろった作品でした。
今後はできるだけ早くあげるようにしたいです
、、、がんばります。
2035年 12月 14日
この日に一般娯楽の常識が覆された。
これまでスクリーンに表示される二次元画面がゲームの常識だった。
よほどの金持ちでもホログラムによるものが限界とされていた。しかし
技術は日進月歩し少しずつだが確実に世界を未来に導いている。
それが今回発売される自らゲームに入り自分の体でゲームを攻略していく
、そんなゲーマーたちの夢のアイテムが「ドリーム イン ゲーム」
である。
この新ハードは脳に電気信号を送ることによりまるでその場に
いるように脳に錯覚させる機械で、体に送られる脳の信号を読み取り
ゲームの中に投影し進めていく。原理は製作者側により極秘とされて
いるが製作者側は「いずれ公開することになる。」と公式発表しており
、ほかの企業は技術提供を今か今かと待ち望んでいる。
すでにいくつかのゲームソフトの発売が決定されており、ユーザーの
期待が高く、本誌でも情報が入るたびに特集を組むつもりである。
「名前だせぇ」
この画期的なゲームハードを知った直後にこの発言である。喧嘩売ってるとしか
思えない発言をしたのは黒谷 終夜、高校二年生の絶賛思春期なこの時期に彼が
読んでいるのは人気ゲーム雑誌「ファン通」で、12年前に創刊号が発売されて以来
ゲーム雑誌の中ではトップの売り上げを誇っている。
その情報量の多さと正確さから当初はゲーム会社が連携していることが疑われたほどである。
「ん~、やってみたいけどたっけえな~」
無造作に伸ばしてある髪を揺らしながらつぶやく。この「ドリームインドリーム」は
税込み10万2380円でこれまでのゲーム機とは性能も価格も一線を画している。しかも
初回生産はたったの10万台で、廃ゲーマーでもなかなか手にいいれることが困難
となっている。
ふと、小さく載っている広告に目がいく。
『今回の「ドリームインドリーム」と同時発売される「いつか終わる世界」
のベータテスターを募集しています。テストに参加していただいた方々には無料で
進呈させていただきます。』
「なん、、、だと?」
廃人ではないがそこそこのゲーマーと自負している終夜がこの広告に魅せられない
わけがない。すぐに応募用紙を用意し神速といっても過言ではない速度でポストに
叩き込んだ。・・・寝巻きで、休日は引きこもっているはずの息子がこれまでにない
スピードで出かけるのをみて面白いほど顔が引きつっているのが終夜にもわかった。
そんなことは気にしない。結果発表の日時を調べその日終夜はすぐに眠りについた。
少しでも体感時間を早くするためである。、、、余談だが終夜の頭はあまりよくない。
名前を載せていいのかわかりませんのでここでは
伏せますが、メールをいただきました。ありがとうございます。
本当に励みになりました。ここでお礼をさせていただきます。