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第7話

「不幸の魔女・・・?」

そこで、私ページをめくる手が止まった。

アリシア・・・。

「これは、私のこと・・・?」

恐る恐る読んでいった。

それは、悲しく・・・。

心が引き裂かれるような、話だった・・・。


【不幸の魔女】

むかしむかし・・・。

それはまだ、魔女と人とが同じ村で、同じように生活していた頃の話。

生活は違えど、お互いを尊重し仲良く暮らしていた。

人が困っていれば、魔女が助け、又魔女が困っていれば、人々が助けとなった。

魔女達のなかでも、とりわけ美しく村の人々からの信頼も厚い魔女がいた。

それが、森に住む魔女アリシアだった。


あるとき、アリシアの元へ1人の男が尋ねてきた。

男の名前はポット・タット。

この村では、かなり有名なドジな魔法使いだった。

彼がここにきたのは、他でもない。

アリシアに魔法を習いにきたのだった・・・。

ポット・タットはアリシアの家の玄関につくと、戸口の前でノックもせずに叫びました。

「魔法使いの私が言うのもなんですが、魔法を教えていただけないでしょうか?」

もちろん心の優しいアリシアは、素直にポット・タットを家にあげました。


ポット・タットが来てから、アリシアの生活は前以上に明るいものになりました。

ポット・タットともすぐに打ち解け、毎日少しずつ魔法の練習をするようになりました。

初めのうちは、やっぱりドジな魔法使いといわれてるだけあって、ドアを吹っ飛ばしたりガラスを全部割ったり、アリシアの家がボロボロになるほどでした。

けれど、心優しいアリシアは怒るなんてことはしませんでした。

「私も、おばあ様に習いたてのころはこうだったのよ。」

そう言って、ポット・タットを慰めました。


けれど、幸せも明るい生活も新しく即位した国王によって壊されるのでした・・・。

運命の日は突然に、二人の上に無情にも降りかかりました・・・。

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